総合評価3: ザ・セオリー・オブ・アトラクション/ ツー・ステップ・テンプテ-ション

2015年1月31日

ザ・セオリー・オブ・アトラクション/ ツー・ステップ・テンプテ-ションザ・セオリー・オブ・アトラクション(The Theory of Attraction)
大学で働くカミラは、隣の住人で同じ大学の天体物理学者アイヴァンの事が気になっていた。アイヴァンは、学者にありがちな人付き合いの苦手な風変りなタイプ。そんなアイヴァンからある日、研究資金を集めるパティ―に参加する必要があり、人と上手くコミュニケーションが取れるよう、自分をレッスンして欲しいと頼まれる。

ツー・ステップ・テンプテ-ション(Two Step Temptation)
小学校教師のヘブンは友達の結婚式で、8か月前に2週間火遊びのごとく体を重ねたエリックに再開する。何もなかったかのように平然を装うヘブンだが、魅力的なエリックを見つめるたびに、心と体は嘘をつく事が出来なかった。

著:Delphine Dryden (訳 芦原 夕貴) / Emma Jay (訳 箸本 すみれ)

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Black Dagger Brotherhoodシリーズ読書中からの気晴らし第3弾。

中編小説と、短編小説が盛り込まれたこの本、評判がいいのは知っていたので、ずっと読みたいと思っていた本。

まずは、ザ・セオリー・オブ・アトラクションから。

評判通り、面白かった。スマートなヒロイン カミラと、湯川先生を彷彿させる、風変りキャラのヒーロー アイヴァン。

カミラからアイヴァンへコミュニケーションを教えるレッスンが、いつの間にか、アイヴァンからカミラへのBDSMレッスンとなっていくエロいロマンス。最近、ロマ本で取り上げらるBDSM。時々、ヒーローのキャラが、BDSMと結び付かない時があるが、アイヴァンの普段のキャラが自然とBDSMと結び付き、BDSM初心者のカミラがその魅力にハマっていく心情も丁寧に書かれていて、なんともいい。

翻訳も、英文をそのまま直訳したようなモノと違い、その文章に込められた意味を翻訳者が消化して、そのニュアンスを日本語に置き換えた感覚がなんともよろし。最近は直訳だったら、Google translatorで簡単に誰でも出来る。単なる直訳ではなく英文のその意味と日本語としての自然な文脈の差を埋めて、必要に応じその言葉の定義を説明し、「読める」日本語にすることが重要だと思う。

さて、この本、The Science of Temptationというタイトルの3部からなるシリーズです(この本は1部目)。アイヴァンのようなオタク科学者達がヒロインに恋するBDSMストーリー(1部と同じような設定)の模様。Goodreadsでの評価は、いまいちだが、いつか残りも読みたいな。

そして、ツー・ステップ・テンプテ-ション。

短編小説なので、仕方がないと言えばそれまでだが、ちょっと消化不良。
ヒロイン ヘブンが、ヒーロー エリックに再開して、テンパる様子と、誘惑に勝てず再び結ばれる熱いエロばかりに話が集中し、2人のキャラが置き去りにされてるように感じてしまった。もうちょっとH/Hのバックグランドが知りたいと思ってしまった(短編なのに、多くを求め過ぎかね)。

常図考えていることだが、短編だったら、いさぎよく出会いからハッピーエンドまでの一連のロマ本セオリーは、切り捨てて、2人の熱いシーンの一瞬なりを、たっぷり限られたページで表す方がずっと面白いと思う。短編に出会い(この本では再会)から2人の結末、さらにエロシーン盛り込むとページが足りな過ぎて、ストーリーがサマリー本になってしまう。

短編は、短編なりの面白みのある切り口を十分に活用した、本にを書いて欲しい。

胸熱度
濡れ度
泣き度
総合評価

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