総合評価3: 悪魔に捧げた身代わりのキス

2015年7月14日

悪魔に捧げた身代わりのキス 1826年、貴族の娘シドニーは、ジョナスの住む臆病者の城と言われる、彼の屋敷にやってきた。自分の身をジョナスに捧げ、姉が博打で愚かにも作ってしまった借金を清算するために。ジョナスは耳から口の端まで走る傷跡があり、怪物のようだと噂されるほど、異様な雰囲気を醸し出していた。しかし、シドニーは彼に対して感じる思いが日にしに増していく。

著: Anna Campbell (訳: 芦原 夕貴)

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Anna Campbellはエロいと、いつも皆さんから話を聞いていて、遅れながらやっとアナキャンデビューしてみたww。この本は、アナキャン版「美女と野獣」。

前半ヒーローとヒロイン、体はヤリたい欲望ムンムンなのだが、頭では理性が邪魔してなかなかヤルまで進まない。このモンモンとしたやり取りに読んでてイライラした。「さっさよヤってぇ~~!」と1人ブツブツ言いながら、読み進めやっと結ばれた2人が、終盤ハッピーエンドに向かう過程で起きた事件がきっかけで、頑固なヒーローはなかなかヒロインを受けれいない。これまた「好きならツベコベ言わずに一緒になれ~!」と、ストレス。

で、読み終わった感想は、噂通り面白かった。

確かに読んでてじれったくてイライラしたけど、そのイライラが良いんだよ。これがもしイライラもストレスなく、サラぁ~と結ばれて、シラぁ~とハッピーエンドになったら、なんとも味気ないストーりーになってしまい、きっと最後はガッカリしていたんだと思う。読んでて読者になんらかの感情を起こさせる本っていい本だよね。イライラを経験したからこそ、結ばれた後のエロシーンの盛り上がりも全然違う。

前半、読んでてイライラする感情が湧き上がるのも、ヒーローとヒロインの2人の張りつめた激しいやり取りが文脈からガンガン伝わるからイライラが湧き上がる。で、中盤やっと2人は結ばれて、ストーリーと一緒に読者もエロの世界を浮遊するように解放されて、でこのまま2人は幸せになると思いきや、また障害があり一緒になれない。Anna Campbellなかなかニクイです。そしてそんなストーリーを訳した芦原さんも。

ストーリーを訳すものでは無いけれど、長い間翻訳に関する仕事に間接的も係る仕事をしているWet Rush。一応英語を日本語に訳すことがどういう事なのか自分なりに分かってるつもり。そんな中、私、芦原さんファンでございます。

一番最初にいいなと思ったのが、「ザ・セオリー・オブ・アトラクション」。作家の作った世界観を壊すことなく、「読める日本語」に置き換える力は素晴らしいと思います。そもそも英語と日本語って文脈が異なるから、それをただの日本語ではなくて、「読める日本語」にするって結構大変。いつか芦原さんにお会いしてみたい(芦原さんへのラブコールww)。

また、ただのエロロマンスではなく、その当時の女性の置かれている立場もヒロインの目線を通して描かれていて、ストーリーの基盤もしっかりしてる。そこもこの本の面白さを助長する要因かな。でもどの国も昔の女性の立場は悲しい。

この本シリーズ物なのですねぇ。読みたい本がまた増えました。嬉しいような悲しいような・・・おそらく一生かかても読みたい本を全部読めなそうなイキオイ。

 

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総合評価

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