1815年イギリス、辛い過去を抱えるヴァレンティンは恩人の事業を助けるために彼の娘セアラと結婚することに。始めは策略的な結婚だったが、ヴァレンティンとセアラは熱く体を重ね、愛し合うようになっていった。
著: Kate Pearce (訳: 蒼地 加奈)
只今、The Original Sinnersシリーズを読書中のWet Rush、あまりの面白さにすっかりハマっているのだが、残すところ最後の1冊でシリーズ完読という所まできて何故か読み急ぐの勿体なく思えた。で、読み友さんが送って下さったこの本で骨休め(Cさんいつもありがとうございます。本当に感謝しています)。
いやぁ〜。しかし…エロい本だな。エロエロじゃねーか。
果てしなくWet Rush好み(爆)
しかし、エロいから面白かったとは言いきれないのが残念。
ストーリー自体は過去のトラウマに方を付けられないヒーローと、ポジティブで強さの感じられるヒロイン、サスペンス的な要素もあり〜の、プロット的にはエロだけに執着しないバランスと、結構いい設定で書かれてる。
でもなんかねぇ…掴み所が無いんだな。文章に強さが感じられない。これは翻訳の問題なのか、原文の問題なのかは原書を読んでみないとなんとも言えないが、全体的なフワァとした感じで、どうもピンとこなかった。
言葉がグザグザ胸に刺る力強い文章や、エネルギーほとばしるエロい言葉、それらを素晴らしく的確な日本語で訳した本とか実際にあるのよ。それがこの本には感じる事ができず、なんとも惜しい。
そう考えると登場人物もちょっとキャラが弱いのかな。
過去誘拐され、奴隷として売春を強制させらていたヒーロー、救出されてビジネスに成功した後も過去のトラウマを引きずり、本当の自分を他人に見せる事がない。また性に関しても歪んだ性的嗜好があった。の割には、過去のトラウマを具体的にどう引きずってるのかいまいち不明、歪んた性的嗜好といっても何かしたいのか見えてこない。別にBDSMってワケでもない。激しいバニラ、時々バイになって3Pする。う〜ん(汗)
ついつい今読んでる、バキバキ最強BDSMストーリーThe Original Sinnersシリーズと比べちゃうから余計そう感じる。The Original Sinnersつながりで言うと、男2人とヒロインの関係が似ていて、これって複数プレイロマンスでは的確な関係なのかなと思ってみたり。
とは言え、骨休めにサラっとエロを楽しむには最適な本だと思い、この続きも読みたいとAmazon見たら、エェェェ‼︎ 嘘でしょ‼︎ なんと、電子書籍が発売されていない。もうねぇ一気に萎えた。今時なんで電子書籍ないの?
私は「今、読みたいたのよ」本当に好きな本ならもちろん紙本も喜んでお金払うけど、この手の骨休め本なら他にも沢山あるから、注文して〜数日まってor本屋にワザワザ買いにいって〜なんてまどろっこしい事はしない。
本が売れない、数字が伸びないと、なんとも寂しい話題ばかり耳にする出版業界だが、だったら何故電子を出さない? マーケットがそこにあるのに無視してなんの利点がある? まして電子なんて印刷も在庫管理も売れ残りリスクも省けれる低リスクマーケットなのに。今時、電子がないなんて‼︎ CD発売してもMP3は発売しないレコードレーベルなんて今時いないでしょ。出版業界、時代の変化に付いていってないんじゃない?
電子本を出さすに、本の売り上げが伸びないと嘆いてる出版社、本当に仕事する気あるのか?
怒り炸裂、辛口失礼←でもスッキリ。
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