総合評価3: Lover at Last: Black Dagger Brotherhood #11

2015年4月4日

Lover at Last: Black Dagger Brotherhood #11貴族の家庭で、瞳が左右違う色に生まれたクイン(Qhuinn)。 見た目を気にする貴族社会で、クインはもの心ついた時から家族から恥じる存在として見放されていた。そんなクインはブラザーズの候補生として、長馴染みのブレイロック(Blaylock)と一緒にトレーニングを受け、トランジッション(遷移)後、ブラザーズ達と宿敵レッサー狩りに勤しみ、やっと自分の居場所を見つけ出していた。

著:J.R. Ward

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Black Dagger Brotherhoodシリーズ、11部目。

う~~~ん・・・今回、このシリーズ初のBLという事で、かなり期待したいたのだが、J.R. Ward、クインとブレイのロマンス引っ張り過ぎたなぁ・・・というのが率直な感想。

そもそも、ロマンスって、出会いがあって、いろいろなドラマを交えながら、2人が結ばれるのを楽しむモノだと思うのだが。クインとブレイに関しては、2人が結ばれるまでのプロセスが長すぎ。ブレイが初めてクレイを好きと認めたのが6部。で、クインがブレイの事を好きと認めたのが、8部(でもクインはブレイに思いを伝えてない)。その間ずっと、2人の関係は平行線をたどっていて、読者は十分2人を見守り続けているので、この本では、さっさと結ばれて欲しかった。それが、J.R. Ward引っ張る。引っ張る(汗)。

ストーリーの95%を過ぎた、最後の最後で、やっと、クインとブレイは結ばれるのよ。

「さっさと幸せになって~~」と読んでて、イライラしたは。

この本のず~と前の6部、トランジッション間もないブレイは、クインに思いを伝えたが、クインは、将来はまともなヴァンパイア女性と結婚して、子供も欲しいと思ってるからと、ブレイを拒否。その間、クインは男女、人間・ヴァンパイア問わずヤリまくり。で、そんなクインをまじかで見続けるのが辛いブレイは、7部で登場した、新キャラ、ヴァンパイア弁護士でクインのいとこのサックストン(Saxton)と付き合い始めた(当然じゃ。ブレイにだって幸せになる権利がある)。そしたら、急に8部になって、クインは、サックストンに嫉妬を露わにして、ブレイの事が好きだと気が付く。

ツレの血を飲めないブラザーズの、血液ご奉仕役として、シリーズ初期の頃から登場していた、巫女のレイラ(Layla)。クインと友情を深め、兄弟のような間柄になっていた。そんなレイラが、排卵期(Needing)を迎え、クインは、レイラの相手をかってでる。レイラとクイン、恋愛感情や結婚はないけれど、お互い子供が欲しいという思いが一致しての子作りだった。レイラとクイン、自分の存在が認められる確かなモノを強く求めており、その答えが子供だった模様。

ブレイは、クインが元々望んでいた、ヴァンパイア女性との結婚&子供の相手としてレイラは申し分なく、2人は将来幸せになるんだろうなぁと、クインを諦めようと苦しんでいた。

ここまでの流れが、この本以前の話。

この本ではそんな平行線状態から話が始まるのだが、もうさぁ、2人のドラマは出尽くしてるから何もない。後はクインとブレイ幸せになるだけなのよ。それが、英語で640ページ(日本語だったら900ページ越え)のストーリー、最後の最後まで引っ張る。

クインを諦めようとしていたブレイだが、やはり思いを断ち切る事が出来ず、サックストンと別れる。で、クインとブレイは少しづつ距離が近くなり、何度か体を重ねるが、クインは一向にブレイへの思いを告白しない。クインはブレイを愛しているが、自分はゲイでもバイでもないと思い込んでいた。瞳の色が左右違うというだけで、自分の存在を否定され続けられたクインは、「普通」ということに人一倍執着しており、自分が「人と違う(ゲイorバイ)」と言うことが、過去のトラウマに支配され。意識の中になかった。

ブレイは、本当にクインの事愛してるんだよね。もともと彼は、理解ある両親の元愛情いっぱいに育った本当にいい子なんだけど、クインを諦めないんだよ。彼なりの方法でクインを助け、「ありのままでOK、そんなクインを愛しいる」と、クインを包み込むんだな。

“Because I was, and I remain, utterly and completely and totally.. in love with you.”

あ、そうそう。ロマンス以外ではクイン、ブレイ、ジョンより一足早く、ブラック・ダガー・ブラザースに就任しました!

無鉄砲が代名詞のようなクイン。10部でラスが暗殺されそうになった時は大活躍し、この本でも自らの命をかえりみずZを助けと、他のブラザーズ全開一致での仲間入りです。しかも、本来ブラザーズになれるのは、ブラザーズか巫女の血を引く血族というのが、ヴァンパイア界の掟とされる中、ラス(Wrath)は、その掟を変えてまでも、クインをブラザーズに迎え入れた。今度は、ブレイ、ジョン番ね(要期待)。

所で、クインとブレイのロマンスだけでは、英語で640ページ(日本語だったら900ページ越え←シツコイ)ものページを埋めるのは不可能なわけで、今回なんと、クインとブレイの他に3組のロマンスが走り出しています。

1つ目は、レイラと、ラスの王の座を狙う、ヴァンパイア集団(Band of Bastards:BOB)のリーダー、コー(Xcor)。

レイラなんで、よりによって、コーなの・・・(涙)レイラは前回の10部で、コーがブラザーズの敵だと知らず、血液ご奉仕してしまいます。その後ラスの暗殺未遂を企てたのがエックスコア張本人だという事が分かり、BDBとBOBの因縁に巻き込まれることに。しかし、2人はご奉仕時に一目ぼれ。

レイラは、人一倍、誰かに愛されたいという思いが強かった、しかし、ブラザーズは彼女に指一本触れることなく、レイラから血だけ貰うのみ。クインとの子供を妊娠したと言えど、内心は側で支えてくれる人を求めているはず。

シリーズを読み進めて行くと、レイラには本当に幸せになって欲しいという思いが強くなるのよ。それが、こともあろうにコーとは。

レイラは、血液ご奉仕以来、コーを思う事=ラスやブラザーズを裏切る事になるため、忘れよう務めていた。しかし、コーへの思いは、中々断ち切れない。そんな中、レイラとコーはお互い引き寄せられるように再会してしまう。

この再会シーン、切なさMAXです!!

エロどころか、キスも無い再会シーンなのだが、Wet Rush この本でメインのクインとブレイを押しのけ、一番萌えたは。

愛しあってはいけない2人が、愛し合ったら、どうなるのよぉ~~ J.R. Ward!!。王の座を狙う敵として、コーのキャラはまだ半信半疑な所があるが、この先2人のロマンスが始まるのなら、お願いだから、レイラを幸せにして欲しい。

“You are in my dreams,” he murmured. “Every day, you haunt me. Your sent, your voice, your eyes… this mouth.”
He shifted his hand around and brushed her lower lip with his callused thumb.
Tears speared into her eyes. Dearest Virgin Scribe, for all her life, she had waited for a moment like this…
“Do not cry.” His thumb wet to her cheeks. “Beautiful female of worth, do not cry.”

そして、2つ目のカップルは、アセール(Assail)とソラ(Sola)。アセールは、麻薬取引から足を洗ったリヴェンジ(Rehvenge)の後ガマとして、裏社会をブイブイ言わせてるヴァンパイア。で、ソラは人間です。ソラはいろいろ訳ありな過去を抱えてるようで、これまた今後要期待。

で、3つ目が、トレッズ(Trez)とセレーナ(Selena)。トレッズは、リヴェンジの親友で元仕事仲間。で、セレーナは巫女。妊婦となり血液ご奉仕が出来なくなったレイラに変わり、ツレが人間又は同性、独り者などなど、様々な理由で、ヴァンパイア女性の血を必要とする、ブラザーズ施設住人への、血液提供役として、トレッズと出会う。

と、まぁ、あっちこっちで、皆さん恋しまくってますが、この本のクインとブレイのように、メインキャラになる以前からストーリーに登場し、実際にメインキャラになった時に、失速しなければいいのだけれど・・・と。今回のクインとブレイのBLを読んでちょっと不安になってしまった。

このシリーズを読み進めて、話がどんどん膨らんでいくと、何度もレビューしているが、J.R. Ward、膨らませ過ぎなんじゃないの? 一冊に多くのドラマを盛り込み過ぎる結果が、このページ数なのかなとも思ってみたり。

 


日本語版ブラック・ダガー・ブラザーフッドシリーズ / 訳:安原 和見
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