総合評価3: The Chosen: Black Dagger Brotherhood #15

2017年5月2日

The Chosen: Black Dagger Brotherhood #15巫女のレイラ(Layla)はブラックダガー騎士団のクイン(Qhuinn)との子(双子)を無事出産し、母となった幸せの中にいるはずだった。しかしブラックダガー・ブラザーズの敵対勢力でヴァンパイア王ラス(Wrath)を死の一步手前まで追いやったバンド・オブ・バスターズのリーダー、コー(Xcor)への思いを断ち切れずにいた。1人の男性を純粋に愛する気持ちと反逆者を愛した事への裏切りによる罪悪感。相反する思いは毎日が苦悩でしかなかった。

著:J.R. Ward

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Fuc—k!! Yeah, fuck you, fuck Qhuinn!! You are the stupidest idiot in the world.

You make me mad as hell just simply reading the book.

But you know what, l know from deep down, an author who create some emotion to a reader with their storyline, heartwarming, happiness or sadness, madness and fearess whatever it is if that emotion is strong and realistic like the character stay right next to you, that is a barometer of the good book.

イキナリ英語ですみません。

激しい言葉を使ってるので、単純に英語の方がオブラートがかけられるかと思って(苦笑)。

はい、Black Dagger Brotherhoodシリーズ15部目でございます。

今回ねぇ…。クインやってくれたよ…。

読んでる最中に怒りでワナワナ震えたよ。あ・り・え・な・い。

人として(人じゃなくてヴァンパイアだけど)絶対に言ってはイケナイ言葉や、やってはイケナイ行動があるんです。今回その一線をクイン超えちまった。

何があった? って思うでしょ。

ちょっと待って、その前に今回のヒーローとヒロインをご紹介。

コー: 過去の10部11部でチロっと説明してるけど、コーはバンド・オブ・バスターズのリーダー。彼らも同じヴァンパイアで騎士だが、ブラックダガーが言わば公式騎士団としたらバスターズは非公式騎士団。その非道かつ残忍な性格でブラックダガーに成れなかった、ヴィシャス(Vishous)とペイン(Payne)の父ブラッドレター(Bloodletter)が作った「ならず者集団」。コーは上唇が奇形(口唇口蓋裂)で生まれたことにより捨て子となり辛く孤独な人生を送ってきた。その後半ば強制的にバスターズの一員となり、ブラッドレター亡き後、バスターズのリーダーを努めていた。バスターズはヴァンパイアのルーツとされる英国に住んでいたが、数百年前からほとんどのヴァンパイアが新大陸アメリカに移住した事で、それを狙う敵のレッサーもアメリカに移り、長い間英国にレッサーはいなかった。そん中最近になりやっと彼らもアメリカにやって来て、ブラックダガーと対立を深めていた。その過程で王のラス暗殺計画に加担し、ラスを死の淵まで追いやった。しかしその後ある事がきっかけで巫女のレイラに出会い、コーの心の中に変化が生まれていった。

レイラ: レイラはブラックダガー達へ血の提供だけでなく体も含め奉仕するよう教育を受けた巫女。しかしツレが人間などの理由でレイラの血を必要とするブラックダガー達は血液の提供以外一切レイラに手を出す事はなかった。また、巫女がブラックダガーの子を生み、男の子なら次の世代のブラックダガーに、女の子なら巫女にという今までのしきたりを種付け件巫女達のまとめ役である現在のプライメイル、フュアリー(Phury)はすべて覆し、巫女に自由を与えた。もう書の聖母に強制的に使える必要はないし、自分の意に反して体をブラックダガーに提供する必要もない。しかし急に自由を与えられても自分の存在価値を見出さずにいたレイラ。そんな矢先、排卵期(Needing)を迎え友人であるクインの助けを借り、双子を宿す。また時同じく、バスターズとブラックダガーが対立している事を知らず、騎士への血液提供任務の一貫でコーに出会い恋に落ちてしまった。その後、コーの真実を知ったレイラは罪悪感に悩まされたが彼を思う気持ちを抑える事が出来ず、妊娠中も密かにコーと密会しお互いの思いを確かめあっていた。

と、ダラダラ長くてすみません。

今までコーとレイラのエピソードはずっと登場してたんだけど、過去のレビューではしおってたツケです。

で、まぁお互い好きだけど、一緒になれない、会っちゃイケナイけど、会いたい衝動が抑えきれない。そんな刹那くもどかしい関係をずっと続けて来たコーとレイラ。

特にレイラが不憫でねぇ〜。

レイラが初めた登場したのは2部のレイジ(Rhage)の回。あの時はチョロっとしか登場してなかったけど、彼女は生まれた時からブラックダガーに奉仕する巫女として教育を受けて、過去のどのヒロインよりも自分を愛してくれる男性への憧れが強かったのね。でも必要とされるのは血液だけでブラックダガー達は指一本触れてこないし。しかも排卵期を迎えても相手をしてくれる男性もいない。友人のクインが相手になってくれたけど、クインは子供達の父親にはなるけど、ブレイロック(Blaylock)というツレがいるからクインとどうこうなる訳もない。ずっと本当に長い間孤独だった彼女には、一番幸せになって欲しいって思ってたのよ。ところがやっと自分を愛してくれる男性に巡り会えたと思ったら、ラスを殺そうとした反逆者とは。

で、ここでやっと最初の私のカスワードに話が戻り、レイラとコーが密会していた事実を知ったクインが一線を超えたとんでもない事をしでかしたんだな。ホント有りえんよ。

いくらコーが反逆者だとしても。

いくらレイラが自分の子供を身ごもってる最中コーに会っていたとしても。

クインの行動は絶対に許せない!!!!

ストーリーの終盤で、やっと自分の過ちを認めレイラとコーに謝罪するクインだけど、「おせ~よ」と、いくら謝ってももう二度とクインに対するWet Rushの気持ちは変わらんでしょう。

面白いのがさぁ、Goodredasのレビューを見ると、この本に対する評価は真っ二つ。星1か星5のどちらかがほとんど。クインを許せる派と許せない派で評価が割れてる。

Wet Rushは当然許せない派。でもさ前々から思ってる事だけど、その感情が良い・悪いなんであれ、読者が「たかが1冊の本」にそこまで感情移入出来る事、それはある意味作家としての腕前なのかなと、評価する。

だからさ、ここまで激怒させられたJ.R. Wardの文章と彼女の作ったクインというキャラを評価する。

実はコー前回の14部ですでにブラックダガーに囚われてた(生死を彷徨う怪我を負っていた)、で意識が戻ったらレイラと良い中だって事がバレてて、ラスは結局あっさりコーを許しちゃうんだな。まぁコーはレイラに出会った後はずっとまともだったてのもあるけど。「罪を憎んで人を憎まず」的に王としての信義を身に着けたのか、1人の女性を愛する事で自分がどう変わるのかを身をもって体験したからなのか。

でも、Wet Rush的には、アッサリ簡単にコーを許してて、ちょっと拍子抜けした。

というのも、今回も相変わらずカオスで、色々なプロットがごっちゃ混ぜ。ページ数も半端ない。そんな中でラスが簡単にコーを許すもの含め、刹那いコーとレイラのロマンスが超希薄だった(エロも)。

とにかく他のもろもろプロットに「無駄に」ページを取られ、肝心なメインロマンスは、長い間ずっと期待してたのに、とっても残念。

クイン以外にもトールメント(Tohrment)もコーを殺す事に躍起になって(しかもなんだか納得できない理由)。これも腹立ったよ。でも、夢見る乙女だったレイラが母親になってしかも反逆者を愛して、メッチャ強くなった。で、強烈に気持ち良い啖呵を切って、トールメントを封じ込め、気分爽快。

でも蓋を空けたらトールメントとコーには出生に関する秘密があって。

クインが「大馬鹿野郎」を発揮した事で、ブレイとの関係も雲行き怪しくなって。

さらに、「またかよおい!」とツッコミ入れた、ヴィシャスとジェイン(Jane)も問題浮上。

お笑い担当堕天使のラシーター(Lassiter)は実は凄いヤツだと分かり。

バスターズから脱退した1人のヴァンパイアが次の悪役候補とナリつつあったり。

13部で号泣ロマンスを繰り広げたトレッズ(Trez)に新たな恋の予感。

後なんだ…

最後はお約束のハッピーエンドで、バスターズのメンバーコー含む5人もブラックダガー宅で暮らす事になって、執事のフリッツ(Fritz)これまた大変。

とにかくアレもコレも詰め込んだバケツ状態な内容だったな。

で、次のヒーローとヒロインは、これまた新キャラアセール(Assail)とソラ(Sola)。このロマンスはどうなるかまだ謎だけど、「カオス詰め込みバケツ状態」な本になる事は間違いなさそうだ。

 


日本語版ブラック・ダガー・ブラザーフッドシリーズ / 訳:安原 和見

     
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