総合評価4: Dark Lover: Black Dagger Brotherhood #1

2014年12月15日

Dark Lover: Black Dagger Brotherhood #1ヴァンパイアの種を守る6人の騎士団、ブラック・ダガー・ブラザーフッド。リーダーは、ヴァンパイアの王の座を放棄した、ラス(Wrath)。ある日、同じブラックダガーメンバーのダライアス(Darius)から人間とヴァンパイアのハーフで彼の娘、ベス(Elizabeth Randall)のトランジション(ヴァンパイアに変化すること)を救ってほしいと頼まれる。しかしそれは、ラスが聞いたダリウスの最後の言葉となってしまった。

著:J.R. Ward

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読者メータで、話題になってた、Black Dagger Brotherhood。いつか読もうと思っていた中、皆さんの後押しもあり、ついに・・・(汗)パンドラの箱を開けてみた。って、今回は、翻訳本を読みたかったのだが、なんと、翻訳の電子版は存在しない(涙)。読みたいと思ったら、直ぐ読める電子の身軽さにすっかり慣れてしまったWet Rushは、その内配達される本を待っている間、原書を読み始めてみた。

読み終わった感想第一声は、「面白すぎる!!!!」。

で、読み終わった後の余韻を噛みしめながら、何が面白かったのか考えてみる。

まず第一に、構成バランスが素晴らしい!

J.R. Wardって小説の見本みたいな、本を書く作家だね。 一つの章は、長すぎず、短すぎず、丁度いい長さで、いろいろな登場人物の目線で、テンポよく話が進み、まったく飽きを感じない。よくエロチカにありがちな、これでもこれでもかのエロのオンパレードで、エロ以外のドラマはいい加減という本もある中、この本は、ロマンス、エロ、友情、忠誠心、アクションなどなど、すばらくバランスがいい。これだけ盛り沢山の内容なので、他の長編物に比べて、ページ数が多いのも事実だが、ストーリーの前半に熱~~いラスとベスのエロシーンをたっぷり書く事で、読者の頭の中に、ヒーローとヒロインのエロは熱い。と、インプットされる。で、残りのエロシーンは多くのページを割かなくても、読者の記憶が勝手にエロを想像してくれるので、たった一行の濡れシーンで、十分すぎるほどエロさを感じる。さらに後半エロにページを割く必要はなく、その分、ブラック・ダガー・ブラザーズ達の魅力や、彼らの友情、忠誠心、敵対勢力、レッサーとの対決などで思う存分読者を楽しませる。

後ね、J.R. Ward、状況説明や、比喩などの表現がすばらしいね。程よい長さの章の中に、登場人物の置かれている状況や周りの設定、彼らが発する言葉が、ものすごく的を得てる。丁度いい長さの章で、適格な表現を表すために、英語の難易度高いです。過去にこのブログで100冊以上の原書を紹介しているが、この本、英語の難易度は一番高かったかな。普段の生活で使う事のない難しい単語や、ラテン語までも盛り込まれ、Kindleに搭載されてる英→日辞書の「英次郎」にも乗ってない単語が盛りだくさん。英→英辞書やGoogleを使いまくりでした。

何か言いたいかというと、その言葉一つ一つが適格なんだな。

ストーリーの内容に目を向けても、ヒーローや、ブラック・ダガー・ブラザーズ達のアルファっぷりが、Wet Rushの大好物でたまらん(ヨダレ)。ヒロインのベスも強さと優しさを兼ね備えた、魅力的な女性で文句なし。

また、「黒い剣の騎士団」としてのブラック・ダガー・ブラザーズの忠誠心や、ヴァンパイア世界での規律や階級。こういう世界って、コンテンポラリーで表現することは出来ないので、その多くがヒストリカルになりがちだが、パラノーマルにすることで、コンテンポラリーでも、人間の古典的な世界感を上手に表現してると思う。

この本、随分前に出版された本(原書2005年 / 翻訳2008年)だし、ロマンスファンなら皆内容を知ってるだろうから、私が今さら内容をどうこう言う必要もないよね。

さてさて、冒頭で、「パンドラの箱」を開けてしまったと表現したが、この本13部+続編1部からなる、計14部の超ロングシリーズです。これだけ面白いと、全部読み終えると思うが、何時になるかは分からん(笑)。途中他のシリーズ本の続編も出版されるだろうし、読みたい本も沢山あるし。来年中には読み終える・・・かな?。

Black Dagger Brotherhood

 


日本語版ブラック・ダガー・ブラザーフッドシリーズ / 訳:安原 和見

     
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