総合評価4: Echoes of Scotland Street: On Dublin Street #5

2014年10月17日

Echoes of Scotland Street: On Dublin Street #5シャノン(Shannon MacLeod)は、男運に見放されていた。過去に付き合った男に散々な目に会ってきた。特に最後の彼はひどく、身体的な危害も加えられ、家族にも迷惑をかけた。そんな過去から逃げるようにエディンバラで新たな生活を始め、もう男には騙されないと心に誓った彼女は、タトゥーショップの受付の仕事を始める。そこで出会ったタトゥーショップのマネージャー、イケメン、バットボーイタイプのコール(Cole Walker)は、何故か意味ありげな目線を送ってくる。

著:Samantha Young

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いやぁ~~!! 待ってたよぉ~~ コール!!!

つい最近まで来年発売と聞いていたが、思いのほか早く、10月7日に発売になったOn Dublin Streetシリーズの5部。2部の「ロンドンロードで誓った愛は」を読んだ人なら、コールの健気さに心打たれたと思うのが、この本はあれから9年の歳月が過ぎ、コールも24歳の色気漂う大人の男性へと成長。

コールの姉ジョー(Johanna)が美しい女性という設定ならその弟のコールも美しいに決まってる。背の高く、ストロベリーブロンドにグリーンの瞳、セクシーさが際立つタトゥーの超スーパーイケメンらしい。しかも!! 健気だった青年が、そのまま大人になり、優しさ、強さを兼ね備え、On Dublin Streetシリーズのヒーロー達の影響を受けた、水もしたたるアルファ男へと成長したコール(はぁ・・・完璧です)。

なんか、勝手に母親にでもなった気分のWet Rush。うん、うん、本当にコールいい子に育って良かったww。

シャノンは、バットボーイタイプの元カレ達に散々な目に会い、もう二度と軽そうな男には近かづかないと思っていました。そこに現れたコール。しきりにシャノンに思わせぶりな態度を示してきます。そんなコールをことごとく跳ね除けるシャノン。なんとなくヒーローとヒロインの構図が1部の「ダブリン・ストリートの恋人たち」に似てる。ただ違うのは、1部のヒーローは、ヒロインをグイグイ押して、彼女を手に入れたタイプだったが、コールはどちらかと言うとジワジワ攻めるタイプ。シャノンはコールをその見た目だけで、本当の彼を良く知りもしないうちから、女を手玉に取る、軽い男と決めつけていました。でも実際は、違うのよ。女性とは真剣にしか交際しない、早く結婚して幸せな家庭を築きたいと考えている、かなりのロマンチスト(確実に過去のヒーロー&ヒロインの影響だな)。

周りの友人の言葉や、コール自身の態度を見ていくうちに、本当のコールを知っていくシャノン。そして2人は、関係を深めていく。

Samantha Youngの書く本がどうしてここまで支持されるのか、ちょっと考えてみた。彼女の書く本は、派手な目まぐるしい事件やドラマが起きるわけではない。その変わり人の心をテーマに、心情をとても丁寧に書き上げる。すべての本を通して、ヒーローもヒロインも相手も傷つけるような言葉や行動をとってしまい、時に「この展開好きじゃない」と感じるシーンも出てくる。でも、そんな「好きじゃないシーン」の本当の真実を読み進めて行くと、最初は好きではなかった展開を自然と受け入れて、「これもアリ」だよねと納得してる自分がいたり。Samantha Youngの書く文章にとても説得力があるから、最後には、すっかり納得して満足している自分。

さっきまで、嫌いと思っていた出来事が次のページで、「それなら仕方ないか」と完全に納得している自分に驚きさえ感じる。この説得力が、Samantha Youngの力なんじゃないかと。

この本も、コール=完璧。シャノン=いろいろあり。の縮図で話が進む中、時にシャノンの行動に、疑問を抱いたり、納得できない場面があったりする。でも、いつの間にか、そんなシャノンの言動や行動に納得し、シャノンを応援しいる自分に、これがSamantha Youngの説得マジックだぁ! と、痛感させられた。

この本では、コールとシャノンのロマンス以外にも、その後のOn Dublin Streetシリーズの皆も登場する。もちろん、皆幸せ満載なのだが、なんと、1部の「ダブリン・ストリートの恋人たち」のヒーロー、ブレイデン(Braden)は、白髪混じりの42歳に。

Echoes of Scotland Street: On Dublin Streetまた、ジョーがコールの母変わりだった頃の姉に対する思いや、アル中の母への思いも語られており、胸が熱くなった。シャノンが初めてジョーの夫キャメロン(Cameron)に会った時、コールの仕草や雰囲気がキャメロンに似ていると本の中で語っている。父親を知らないコールの中で、キャメロンの存在が大きかったんだなぁと、思ってみたり。

最後に、この本を読み始める前は、前の3部4部にあまり良い印象が無かったので、正直不安もあった。この5部は、「On Dublin Streetシリーズのアイドル、コールの回だよ。お願い! Samantha Young!」と祈るようにページを読み進め、最後には、大満足です。

ちなみに・・・コール・ウォーカーとつぶやき続けたら、ポール・ウォーカーが頭から離れない。私のコールのイメージは、完全にポール・ウォーカー。Paul, I miss you so much!!

このシリーズ、まだまだ続きます。
次は、シャノンの兄、ローガン(Logan)がヒーローの模様。彼もこの本では、濃い存在で、またまた楽しみ。で、その後は、なんと各ヒーローのPOVが発売されるらしい。ヒョェ~。


日本語版On Dublin Street / 訳:金井 真弓 (Amazon Japan)

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