総合評価4: Lover Mine:Black Dagger Brotherhood #8

2015年2月23日

Lover Mine: Black Dagger Brotherhood #8ジョン(John Matthew)は初めてヘックス(Xhexania)を目にした時から、思いをよせていた。また、ヘックスもジョンの存在が気になっていた。その後、幾度か体を重ねた2人。しかしそれは、愛を育むモノとは程遠く、2人の歯車はかみ合わないまま、ヘックスは、ヴァンパイアの宿敵フォー・レッサーのラッシュ(Lash)に連れ去れてしまう。彼女の行方が分からなくなって4週間が経ち、生存が危ぶまれる中、ジョンは彼女の行方を探すと共に、ラッシュへの復讐を心に誓った。

著:J.R. Ward

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Black Dagger Brotherhoodシリーズ、8部目。

うぉぉ~~ジョン、他のブラザーズ顔負けの、アルファ度炸裂に成長しております!!

声を発することが出来ない障害に生まれたジョン、人間界で孤児として孤独に成長し、やっと家族と言える存在を手に入れながらも彼の思いを無視し、あっと言う間に失ってしまった苦悩など、いろいろあったけど、それらの辛い過去も彼の影として、1つの魅力なんだな。と、ロマファンのツボを押さえたヴァンパイアに成長したジョン、ヤバいです(笑)

ヘックスは、殺し屋を本業としながらも、リヴェンジ(Rehvenge)が経営していたクラブでは、セキュリティーチーフとして、男性顔負けの強さを発揮していたが、彼女もシンパス(精神共感者)とヴァンパイアのハーフとして生まれたが故の苦悩を背負っていた。

そんな2人、ジョンは初めてヘックスを見た時、ヘックスはジョンのトランジッション(遷移)後すぐに、お互い思いを寄せるが、ずっと関係は深まらず。その間、過去に2度、セックスする2人。しかし、一度目は、彼女が彼を受け入れず、体を重ねただけに終わってしまい、2度目は、ジョンが彼女に否定され受けた仕打ちと同じように体だけを重ね、と、長い間、冷却状態にあった2人。この本は2人の出会いからを綴るのではなく、そんな冷却状態から話が始まります。

ただ、7部の後半、すべでを捨てて、シンパスの隔離施設に出向いたリヴェンジの救出に向かったヘックスと、ブラザース達。そこに居合わせたラッシュにヘックスは、連れ去られてしまった。4週間の監禁が過ぎた頃、彼女は、自ら怪我を負いながらもやっと逃げ出す。その後ジョンに救出され、ブラザーズの施設で、ヴィシャス(Vishous)の嫁で、ブラザースの専属医として活躍するジェイン(Jane)から治療を受け、回復してく。

この回復期間に、ジョンとヘックスは、本当の思いを共有し合い関係を深めていくのだが、実は、ヘックス可愛い(笑)。

強い女として、周りから恐れらる程、シャープさバリバリだった、ヘックスだが、ジョンの前では、完全に女。過去のシリーズのヒロインとなんら変わらず、可愛さ、色っぽさを兼ね備え、でもひとたび、レザーを身にまとえば、戦闘モードバリバリの、最強ヒロインとなり、このギャップに、男はやられるんだろうと。それは、ジョンならず、ラッシュもヘックスの魅力にハマった1人。

通常、レッサーは、男性機能が働かず、セックスは出来ないとされているが、ラッシュは可能だったため、彼はヘックスを監禁し、彼女へ性的暴行を繰り返していた。もちろんヘックスはそれに応戦し、ラッシュを攻撃していたが、そんな反抗的な態度に、ラッシュは益々熱くなり。

その後、ヘックスが救出され、事実を知ったジョンの、彼の強烈な怒りが、ストーリーの中からビジビジ伝わってきた。怒りだけで、部屋にある物が揺れ始め、窓を割ってしまうほど。

そして、当然、ジョンは、ラッシュへの復讐心がより強くなる。

この本で、ヒーロー&ヒロインの一つの見せ場が、ラッシュへの復讐だと思う。ジョンは当然自分の愛する女が、監禁され性的暴行を受けたとなると、ラッシュを殺すだけでは気が済まない。通常なら、そんな血生臭い事はヒーローの役目だが、この本では、ヒロインも最強。ヒロインは、自分をこんな目に会わせたラッシュへ復讐を果たすのは、自分以外いないと思っている。

で、誰がラッシュを殺すのか。

最後に、ラッシュの息の根を止めるまでに、ジョンとヘックスの間にいろいろある訳ですよ。私は、当初、愛する女性を守るヒーローがラッシュを殺すべきと思っていたが、結論、これが、ジョンとヘックス2人の姿なんだなと、J.R. Wardのストーリーの運びに100%納得した。

また、ジョンは、死亡してしまった、ブラザースの1人、ダライアス(Darius)の生まれ変わりとされているが、この事実は、完全には明確になっていない。ジョンは、自分が生まれる以前の記憶が頭をよぎったりと、不思議な体験をするが、確信は最後まで付かないまま話は終わる。また、ヘックスの過去も、少し具体的説明に欠ける。しかし、ヘックスとダライアスは、過去に接点があり、ジョンとヘックスが結ばれたのは、運命だったんだな。で、ジョンとヘックスは、この本から、共に、「未来を生きていく」。これが、作者が一番、2人を通して伝えたかった、メッセージだと思うので、それでいいんだよ。ジョンが誰で、ヘックスの過去に何があったのかは、問題じゃない。そう思えた。

それに、そこに行き着くまでにも、ジョンは、周りのブラザーズにも支えれ、「今、何が本当に大切か」を見出していくので、これでいい。

Maybe this was just life. For everyone on the planet. Maybe the Survivor’s Club wasn’t something you “earned,” but simply what you were born into when you came out of your mother’s womb. Your heartbeat put you on the roster and then the rest of it was just a question of vocabulary: the nouns and verbs used to describe the events that rocked your foundation and sent you flailing were not always the same as other people’s, but the random cruelties of disease and accident, and the malicious focus of evil men and nasty deeds, and the heartbreak of loss with all its stinging whips and rattling chains… At the core, it was all the same.

ロマンス以外に目を向けても、クイン(Qhuinn)とブレイロック(Blaylock)、ついに2人の関係に動きがあります。しかし、2人が取り上げられるのは、この部から2部先(11部)なので、しばらくは、平行線が続きそう。トーメント(Tohrment)もやっと、気持ちの整理をし始めて再び動きだした。さらに、この次の9部は、新たに登場した、ヴィシャスの双子の姉(妹?)、ペイン(Payne)と、ジェインの元同僚、マニュエル(Manuel)がヒーロー&ヒロインとなる模様。

さぁ~次いきま~すよぉぉ~!!

なんとなく、このシリーズ、終わりが見えてきた。他にも読みたい本は、貯まりまくっているが、ここまできたら、このシリーズ完読するのに、半ば意地にもなってる(笑)


日本語版ブラック・ダガー・ブラザーフッドシリーズ / 訳:安原 和見

     
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