総合評価4: Ugly Love

2015年7月6日

Ugly Love テイト(Tate Collins)は、地元サンディエゴから兄の住むサンフランシスコに引っ越して来た。当面の間アパートが見つかるまで、パイロットとして働く兄の航空会社が間借りしているマンションに転がりこんだ初日、テイトは向かいに住む兄の同僚で同じくパイロットの友人マイルス(Miles Archer)に出会う。そしてマイルスとの出会いはテイトの人生を大きく変えることとなっていった。

著:Colleen Hoover

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現在Nick Bateman主演で映画制作真っ最中のこのUgly Love。「あぁ…映画にもなるし読まなきゃなぁ…」と積本の中でグズグズさせていた所、日頃お世話になっているロマファンの方から後押しを受け、「ならば!!」とやっと重い腰を上げて読んでみた。

Nick Bateman始めからマイルス=ニックという図式が頭にインプットされていたので、ニックのセクシーな顔を思い浮かべながら、ニヤニ~~ヤとけして人様にお見せ出来ない、まったく締りのないヨダレ顔で堪能させていただきましたww 。

今も、ニヤニヤ継続中だが、なんとか頑張ってレビューしてみる(汗)。

第一印象は、この本映画にするの難しいだろうな・・・と思った。ストーリーのメインは、ヒーロー&ヒロインの心理なのよ。台詞の無い心理をどうやって映像にするんだろ。ナレーションを入れるとか、俳優の目線演技で、心の葛藤を表現するのか。

テイトとマイルスは、出会ってすぐにお互いの事が気になるのだが、2人の間に存在する張りつめた空気感が何なのかよく理解出来ず、最初はお互いを良く思っていなかった。その後しばらくして、2人はその空気感が欲望だと理解する。しかしマイルスは、6年前に起こったある事が原因で心に壁を作っており、誰も受け入れない事を誓っていた。また、テイトも正看護師でありながら、さらに上の看護資格を取得するために昼間は学校に通い、夜はERでナースとして働きと、恋人を作る余裕などなかった。

で、2人が合意した関係は、セフレになる事。

マイルスは、セフレになるにあたり、2つの事をテイトに約束させる。

Never ask about the past.(過去を詮索しない)
Don’t expect a future. (将来を期待しない)

当初テイトは、セフレの関係から始まり、少しずつマイルスは自分に心を開いてくれるのではないかと淡い思いをいだいていた。またマイルスもテイトと体を重ねるだけなら、このままうまくやって行けると思っていた。しかし、体を重ねれば重ねるほどに2人の苦悩は増していく。

このまま体だけの関係を続ける意味と、将来恋人として幸せになることが無いマイルスに執着する自分の愚かさに嘆くテイト。自ら強固な壁を心に築いたはずが、いとも簡単にテイトにその壁を壊される恐怖感。テイトの幸せを願うなら関係を終わりにすべきが、出来ない自分の矛盾に悩むマイルス。

そんな2人の心の葛藤が、永遠ストーリーの中で繰り返されるわけですよ。言葉にしない相手のへの思いに変わり、唯一の真実は、セックス中の2人の目線や息使い。

ね、映像にするの難しそうでしょ。

きっと皆気になるのは、マイルスの6年前の出来事。その事が原因で彼は、一生誰も愛さないと心に誓っていた。ネタバレになるのでここでは原因は言いませんが、単純に悲劇です。このストーリー、一見ダークな怪しい雰囲気漂いますが、100%完全なる純愛ストーリーです。虐待やら、ネグレクト、はたまたBDSMの痛いヤツとか、そういうダークは一切ありません。マイルスは、真面目な好青年。そんな青年が偶然にも不運な悲劇を経験してしまったら、真面目故に頑なに自分にストイックになってしまい、テイトを愛したいと思うのに愛するタイミングを見逃してしまったのか。

“It’s not that I don’t like you, Tate… I just don’t want to like you. I don’t want to like anyone . I don’t want to date anyone. I don’t want to love anyone.”

“If I were capable of loving someone… it would be you.”

Wet Rush個人的には、マイルスには、テイトへの思いを見極める心の強さとかもう少し持って欲しかった。後、お互いの思いを言葉ではなくセックスで表現している割には、もっとエロに重圧感が欲しかったのが唯一残念。とは言え、全体的には、切ない、切ないラブストーリーをどう映像で表現するのか、映画とっても楽しみです。

しかし!!

以下の2つの動画、ちょっと見比べてくただい。上は映画のトレーラー。下はこの本のトレーラー。

上の映画のトレーラー、フィフティーかよ。っと突っ込みたくなる。この本自体、純愛で若者らしい初々しさとか、透明感があってWet Rushのイメージは、まさに下の本のトレーラーの方。お願いだから、フィフティーに便乗して一儲け企むコピー映画にしないで欲しい。後ね…ニック、君はそれだけでステキだから、おばちゃん許すけど、台詞、棒読み過ぎ。心理描写を繊細に書き上げてるストーリーなので、もうちょっと演技頑張ってネ。

胸熱度
濡れ度
泣き度
総合評価

2 Comments

  • 廿日草 2016年1月17日 at 5:52 AM

    お久しぶりです! Ugly Love読みましたよ。ロマ本はいつもこちらの書評を参考にしております。特に未翻訳のは。
    面白かったです。本の真ん中くらいからグイグイ引き込まれました。読者後しては親友にもなった気分で、「もー、こんな男とは別れなよー」って思うんですが、ヒロインは一途ですね。最後にハッピーエンドになってよかったです。
    コリーン・フーバーさんは力量ありますね。処女作のSalmmedも読んでみたいです。

    • Wet Rush 2016年1月17日 at 11:02 PM

      廿日草さん

      「もー、こんな男とは別れなよー」爆wwあはは。←激しく同感。ヒーローが気づくのが先か、ヒロインが諦めるのが先かで途中堂々巡りに読んでてて私「うぉぉ〜」とか雄叫びあげちゃいましたけど、Colleen Hooverが微妙なタイミングでヒーローに胸熱なセリフとか言わせたりするんですよ。こういうイライラ系の話の場合、絶妙に読者の忍耐力を持続させる事が出来る作家って、それだけで技アリとか思っちゃう。

      Colleen Hooverの訳本がいままで出版されていないのは不思議なくらいですね。

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