総合評価5: King: King #1

2016年4月1日

King: King #1 ドエ(Doe)は全く記憶がなかった。自分の事は名前も何もかも分からなかった。身を置くにはあまりにも過酷な施設を抜け出し路上生活を送っていた所を拾ってくれた、ジャンキーで売春婦のニッキ(Nikki)。この餓えを癒すにはもはや自分の体を売るしかないと覚悟を決めて、ニッキの勧めでバイカー達のパーティー潜り込む。しかし食べ物と引き換えに自分を差し出すはずが、タトゥーアーティストのキング(Brantly King)の囚われの身となってしまう。

著:T.M. Frazier

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只今Olivia Cunningのどエロ、Sinners on Tourシリーズを読んでいるWet Rushだが、どうしても読みたいと思える本をGoodreadsで見つけてしまいアッサリ乗り換えww。だってね、このKingシリーズ、全部で4部構成なのだが(2冊で1組のカップル計2組の話)、全ての本で、Goodreadsのレイトが半端ない。この本だけ今日現在で4.25だが、その他はすべて4.40以上(ここ)。ただでさえレイト4.00以上って高評価な本だと思うのだが、それに輪をかけシリーズ全部の本が4.00以上ってなかなかないよ。読者のレビューを読んだらますます読みたい気持ちが抑えきれず、I gotta read this book、早速飛びついてみた。

の結果、「ハズレねぇ〜〜。ヤバイ、面白すぎる」。

キングは、貧困、ネグレストと辛い幼年期を通して大人になった。唯一彼の中で絵を描く事だけが生きがいで、現在はタトゥーアーティストとしての顔を持ちながらも、ずっと闇の世界を歩いていた。3年間刑務所生活を送ったキングが、シャバに出た祝いとして仲間が開いてくれたパーティーで、やせ細りながらも美しさを放つ一人の少女ドエに出会う。

ドエは、ある日ゴミ捨て場で発見された。死体と勘違いさえるような悲惨な状態で病院に運ばれるが彼女は記憶を失っていた。寄付された洋服にたまたま書かれていた名前がドエ。自分の仮の名前、ドエと名乗った。警察は懸命に彼女の身元を調べるが、捜索願いも行方不明者のリストにもまったく該当せず施設に送られることに。しかし施設は問題児が集まる場所、辛すぎる状況に施設を抜け出し、餓えに苦しみながら路上生活を送っていた所、コカイン中毒で売春婦のニッキに出会い彼女と行動を共にする事に。

とあるパーティーに潜り込んだドエとニッキ。しかしニッキはパーティーが開かれていた家の現金を盗み逃走してしまう。仲間のドエは、その家の持ち主キングの囚われの身をなってしまった。

キング、もちろんドエを当初は人質だと監禁したが、それはコジツケ。本当はもうこの時点で彼女に一目惚れしてたのよ。でも、恋愛とは無縁のワルだから、ドエに対する感情がなんだが分からず、戸惑いやら苛立ちやらで、そのストレスをドエにぶつけてみたり。

ドエに辛く当たるキングの冷血な所とか、その裏に見え隠れする彼女への思いと不器用ながら時に見せるトロけるような魅力とか、こういう白黒はっきりしないグレーなヒーローいいね。本当にロマファンのツボを押さえまくった憎たらしい程に魅力的な男です。

キングって、ある事件がきっかけで(納得できる正当な事件)、3年間刑務所生活を送っていたのだがこのムショ暮らしは彼になんらかの変化をもたらしたのかも。それまでは人への感情、特に女なんて性処理くらいにしか思っていなかったのだが、「塀の中の臭い飯」は彼に変化をもたらした。

ってね、ある事件がきっかけでの過去からの変化とか、過去の記憶が無いながらの今の自分の置かれてる状況への苦悩とか、とにかくT.M. Frazierの作る世界感が超リアル。それに、闇の社会に生きてるけど決して悪人ではない、ポっと確実に体温3度上がる心温まる登場人物の魅力とか申し分ない。

ロマンスに目を向けても、ヒロインに独占欲丸出しのヒーローのアルファっぷり。だからエロシーンも余計にエロく感じて、「うぉぉ〜」とか「キャァァ〜」とかタブレット投げたして、手足バタバタ興奮しまくりの超スーパー胸熱感。ヨダレもんで、たまりません!!!!

そして、闇世界の「極道・仁義なき戦い」ドンパチ男社会と仲間を思う友情とか、仮にロマンスが無くても単純に小説として面白い。

さらに、ストーリー終盤でまさかの!?ドンで返し。思いっきりクリフハンガー的な終わりかたで、次を読まないわけにはいかんじゃんと。「ここでまさかのこの展開!?えぇぇぇ〜〜」と、本当に良く書けてる。

登場人物よし、ロマンスよし、ストーリーよしの「よし3本だて」で、文句無しの5スター、大ヒットでございます。

“King filled me so completely. Not just my body. My heart. My soul. My life. I didn’t give a shit if I ever got my memory back. Because with King, I knew exactly who I was.”

King Image

胸熱度
濡れ度
泣き度
総合評価

2 Comments

  • Mayumi 2016年4月1日 at 7:27 AM

    初めてコメントします。
    日本語版はないんですよね。。
    日本語版が出てるのでオススメを教えて下さぁ〜い(>_<)
    紹介されてるの読みたいのいっぱい!でも、読めない。。日本語お願いします!

    • Wet Rush 2016年4月1日 at 1:26 PM

      MAYUMIさん

      コメント大変ありがとうございます!

      日本語が出てるのでオススメかぁ…実は…読んだ本が面白かったし、この内容は日本人ウケするだろうから、翻訳されればいいなぁ〜と思う本が沢山あるのですが、ことごとく出版されないんですぉ…(涙)

      私の好みと日本の出版社の好み?が全然一致しない! 私見る目ナイのかなぁと常日頃ガッカリしてます。ベテラン作家のヒストリカルとかが優先的に訳出版されるのかもしれないですね。

      前フリ長くなりましたが、このブログで紹介した本の中で日本語訳が出版されてる本は本当に少ないのです。おそらく20%にも満たないのかも。そんな中で強いてあげるなら…。

      ティファニー・ライスのThe Original Sinnersシリーズ(ここ):2部までと短編が訳出版されてます。
      サマンサ・ヤングのOn Dublin Streetシリーズ(ここ):2部まで訳出版されてます。

      その他、超有名所では、もちろん フィフティーシェイズとかクロスファイヤブラックダガーなどありますが、上記のリストも含め、MAYUMIさんならすでにご存知ですよね。力になれずごめんなさい(ー ー;)

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