総合評価3: ミューズの選択

2016年5月17日

ミューズの選択コリンはNYで社長秘書としての仕事を始めた。社長に連れられ参加したパーティーで、ルーク・モリソンに出会う。お互いすぐに燃え上がるが、ルークは社長の親友で同じ会社の重役だった。生活の事を考えると同じ職場しかも相手が重役のルークとそう簡単に体を重ねるわけにはいかないコリンだった。

著: Anne Calhoun (訳: 藤峰 みちか)

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久しぶりの短編です。ここの所期待して読み始めて結果がっかりな作品が続いたので、ちょっと気晴らしと口直しを兼ねて、以前から読み友の方からの評判がよかったこの作品を読んでみた。

うん、いいね。

ストーリー自体は、特に目新しい訳でもなく、素敵な男に出会って一瞬その気になったけど、相手は会社の重役。もし一夜限りの関係とかに終わったら、せっかく始めた秘書の仕事を失うかも。同じ職場の男、ましてや重役とそういう関係になるのはNGだね的に、ヒーローの誘いを断り続けるヒロインだが、最後に結ばれてみたら、一夜限りでなく関係がこれからも続きそう…。そんな話。

なにがよかったかと言えば、なんといっても構成バランス。

短編ってページ数が限られてるから、出会いから結ばれるまでの出来事を全部入れられない。又はすべての出来事を上澄みだけ浅く拾ったサマリー本に仕上げるか、それがこの本は、2人の出会いの後、ヒーローの誘いを断り続けるヒロインとの掛け合いをバッサリカット。数行でその事実があった事だけ読者に告げて、主に最後に2人のエロシーンとこれからも関係が続く予感にページ数を集中。

それがかえってスッキリまとまってて気に入った。

ヒロインは詩を書く事を趣味にしてるのだが、実際の詩を読んでみたい、その後の2人の行方気になる〜〜もっと読みたい。って思えて、読み終わった後にもっと読みたいと思える短編って、良い短編か否かの一つのバロメーターなのかも。

後、この訳を担当された、藤峰 みちかさんと言えば、Wet Rush大ファンのティファニー・ライスのThe Original Sinnersを訳した方だが、本当に丁寧に訳されてる感じがした。全体を通して訳の温度差が統一されてて、読んでて安心できるというか落ち着き感がある。

本当、このHQの短編シリーズ、安くて手軽く読める割にハズレも多い中、こういう納得できる作品に出会えるのは嬉しいですね〜。

胸熱度
濡れ度
泣き度
総合評価

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