Leo’s Chance: A Sign of Love (2)

2014年10月23日 | バニラ, 泣き本, 洋書, 濡れ本, 総合評価 3 | コメント0件

Leo's Chance: A Sign of Love#2

リオ (Leo Maknna)は15歳でエビィー(Evelyn Cruise)と離ればなれになってからも、心の中にはずっとエビィーがいた。しかし、日々の辛い現実に、自暴自棄となり、彼女が18歳になったら迎えに行くという約束を果たすことが出来なかった。しかし、エビィーと離れてから9年後、これが最後のチャンスと、エビィーに会いに行く。 

  • 胸熱度 60% 60%
  • 濡れ度 90% 90%
  • 泣き度 90% 90%
  • 総合評価 90% 90%

A Sign of Loveシリーズ、2部。この本は、1部とほぼ同じストーリーだが、1部はヒロインのPOVに対して、2部は、ヒーローのPOV。1部で読者がストーリーを把握している前提で書かれているこの本は、余分な状況説明をカットし、ヒーロー&ヒロインの思いを全面に押し出す形でなんとも、せつない本。

2人の人生は、生まれてから大人になるまで、はっきり言ってどん底。それでも前向きな気持を失うことなく、逞しいヒロインと、そんなヒロインを心のより所にするヒーロー。虐待を受けた子供達の心理を美化することなく、ありのままをストーリーに盛り込み、それでも「例外」だってあるんだよと、論理的に読者に伝えた、作者 ミア・シェリダンの腕前に感服。

ネグレクトや虐待を受けた子供達、大人になるまでの間に、家族や周りの大人から一切の愛情を受けることなく成長したら、残念ながらそのほとんどが、大人になり自分が経験した同じような罪をを犯してしまう(悲しいが現実)。エビィーも同じく、家族はおろか、里親や周りの人から一切愛情を受けずに成長した。しかし、彼女は、自分の辛い経験を断ち切り、逞しく真面目に働く、思いやりある女性になった。幼年期に誰からも人を思いやる心を教わっていないのに、何故彼女は思いやりある女性に成長したか。作者は、エビィーは、数少ない例外だということを、リオの目線を通して、きちんと読者に説明し、論理的に読者に伝えている。

数か月前に読んだマヤ・バンクスの史上最悪の一目惚れもヒロインが同じような境遇だったが、現実をあまりにも美化しすぎていて、読んでてシラケた。しかし、この本は、疑いの余地なく納得できる。

一方、ヒーローのリオは、辛い厳しい状況から大人になる過程で、一時、彼自身も不のサイクルにハマり、自暴自棄になってしまう。でも、決定的にダメにならなかったのは、子供の頃からエビィーの存在があったから。彼は、エビィーから、人として大切な気持ちを学び、彼女を「心のより所」にしていた。だから、魅力的な男性に成長したんだなぁと。

じっくり、たっぷり、エビィーの性格を説明し、子供の頃からそんなエビィーを「心のより所」していたリオの思いを伝えることで、自然と浮彫になる、2人の愛。そんじょそこらの、「淡い初恋」とはわけが違う、ブッとい「絆」だったんだな。

エビィーと、リオは、結ばれるべきにして結ばれたと、深~~~く納得。

“How many people truly appreciate what they have because they know what it feels like to have absolutely nothing? I went through a lot to get where I am and I don’t take anything I have for granted, ever. That’s my reward.”

“I choose you. I choose you, Leo. Always.”

ストーリーとしては、本当に素晴らしい本で、評価は、もっともっと、高くてもいいと思う。が、とっても残念なのが、1部と同じストーリーで、Wet Rush、飽きてしまった(勝手な独断評価なので許して)。

ところで、このシリーズ、7部までありますが、スピンオフという分けではないよう。シリーズというより、バンドルに近いのかな。3部以降は、1、2部とまったく接点のない、独立したストーリーのようです(現在3部読書中)。

日本語版 A Sign of Love / 訳 高里 ひろ(Amazon Japan)

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