家族を失い、身寄りのないブレア(Blaire Wynn)だったがやっと信用できるラッシュ(Rush Finlay)に巡り合えた矢先、ブレアの家族とラッシュの家族の過去が明るみになり、ブレアはラッシュへの信頼を失い、また孤独に戻ってしまった。ローズマリービーチで出会った友達ベティ―(Bethy)の助けを借りて、彼女の家に住むことになったブレア。そんな矢先ブレアはラッシュの子供を妊娠していることを知る。ブレアはラッシュに妊娠のことは告げず、1人で子供を育てていく決心をするのだが。
著: Abbi Glines
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Abbi Glinesの英語が読み易いことに拍車がかかり、イッキに読んでしまった。読みやすいが故に、読書のスピードも上がります。
ラッシュと別れ、彼の家を飛び出したはいいものの、帰る家もないブレア、一度故郷のアラバマ州に戻ったが、ベティ―の進めをあり、もう一度ローズマリービーチに戻ります。お腹が大きくなるまで働いてお金も貯め、何処か誰も知らない別の場所に引っ越し、子供を産み育てようと考えていました。
一方ラッシュは、ブレアの事が諦めきれず、何度となくブレアに接触します。そして少しずつブレアのわだかまりが溶け、よりを戻していく2人。
このRosemary Beachシリーズ、BDSMストーリーなどによくあるハデハデしい出来事は起きませんが、「家族」というものをキーワードに焦点を当てて、じっくり書き上げているという印象。
ラッシュの母は、育児放棄のダメ母、その変わり父(世界的ロックスター)がラッシュを支えてくれました。ラッシュには父親が違う妹ナニーテ(Nannette)がいます。しかしナニーには父がおらず、母は育児放棄、幼いころからラッシュが親変わりを務めてきました。このナニーのビッチっぷりが半端ない。自分からラッシュを奪ったブレアが許せず、ブレアに毒を吐きまくります。それでもラッシュは彼女にとってたった1人信頼してくれて兄のしての立場、妹を家族として愛している自分の気持ちなど、簡単にナニーを切り捨てる事が出来ずにいました。
ブレアに出会う前までは、ナニーだけを守ればよかったラッシュだが、今度はブレアも守らなくてはならない。しかしナニーは絶対にブレアの存在も認めない。ただただブレアと幸せになりたいと思うラッシュだが、家族に振り回されます。
ブレアも5年前に母と自分を捨てて出て行った父の本当の理由、自分自身ラッシュの子を妊娠し、母になるお思いなど、ストーリーを通して家族について感がえさせられます。そして、ナニーのビッチっぷりを始めとする家族のトラブルなど、いろいろドラマが起こるのですが、Wet Rushは全体的にフウとした丸いイメージを受けました。それはおそらく、ラッシュとブレアが甘~く(そこそこエロ)だからなのかな・・・と思ってみたり。
“No man has ever loved a woman as much as I love you. Nothing will ever come before you. I don’t know what else I have to do to prove to you that I won’t let you down again. I won’t hurt you. You don’t have to be alone anymore. I need you.”
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