相手を好きになると必然的に湧き上がる感情「嫉妬」。エヴァ(Eva Tramell)もまたギデオン(Gideon Cross)の過去の女性に激しく嫉妬します。今をなおギデオンを取り戻そうとエヴァに嫌がらせをしてくる過去の女性達。また、マスコミからも注目を置かれている大富豪で実業家のギデオン、エヴァとの関係がマスコミに取だたされる事で、彼女の過去の辛い経験が現在に再浮上してきます。そんなエヴァを必死で守ろうとするギデオン。そしてギデオン自身も辛い過去をエヴァに少しずつ、見せようとしていくのですが・・・。
著:Sylvia Day
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相変わらず、2人は、激しく熱いセックスを繰り返します。ある週末ノースカロライナまで小旅行に出かける2人、旅先でエヴァが必要な服は、バスローブのみ。旅の間ずっと裸でいるエヴァに服は必要ないということですね。2人だけの旅行がどんなに熱いか、キスシーンをこんな風に表現しています。
I cried out. melting and aching, so insanely aroused by knowledge that I could make him lose control with just a kiss.
He grip loosened, his lungs heaving, “Your kisses are mine.”
“Yes. Gideon..” I want shaken, left emotionally raw and open by the most erotic moment of my life.
また、ギデオン、かなりの絶倫で、抜かずの数発セックスもしちゃいます。ある晩エヴァの部屋で一晩中セックスをするのですが、ルームメイトのケアリが壁から漏れる2人の声を一晩中聞かせれた次の日の朝、冗談交じりに、エヴァにギデオンはどんなビタミンサプリメントを飲んでいるの? と聞きくほど。
つくづく思うのですが、Sylvia Dayは完璧な男性像を作り上げてますよね。
- 背が高くてイケメン・セクシー
- 仕事で成功を収めた大富豪(フォーブスの世界長者番付トップ10にはいるほど)
- セックスが上手で絶倫、モノも大きい
- いつも先を考えて行動し、すべてをオーガナイズしてくれる
- 優しい、頼れる、強い
- 限りなく一人の女性を愛する
と、ざっとあげてみましたが、火の打ち所がない。ギデオンはアルファ男にありがちな独占欲が強いコントロールフリークで、Dominantです。たが彼はBDSMはしません。相手を痛めつけたり、ルールを重視させたりというのではなく、セックス中は自分のリードで、精神的な服従を女性に求めるようです(騎乗位で女性にリードさせるよりも、正常位やバックで自分がコントロールするのが好き)。
現実にこんな男はいないだろ・・・と嫌味のひとつも言いたくなりますが、所詮フィクションの世界。思う存分理想の男性像を作り出してほしいと思う所です。
もちろん、セックスばかりではなく、二人の過去の辛い経験が尾を引いて、2人の関係に影をひそめます。ギデオンは”Trust me”をエヴァに繰り返し、距離を置くのですが、その真相が第3部で明らかになっていきます。
日本語版Crossfireシリーズ / 訳:中谷ハルナ
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