総合評価3星:The Angel : The Original Sinners #2

2014年2月17日

The Angel : The Original Sinners #2編集者のザカリー(Zachary)、同居人のウェスレー(Wesley)といろいろあった、ノーラ(Nora Sutherlin)だが、最終的に彼女の戻る場所は、Masterのソルン(Søren)だった。ノーラを心から愛するソルンは、彼女との関係の復活を喜んでいた。しかし、ソルンの昇格に伴う移動の話や、ノーラとの関係を世間に公表できないソルンへの取材の申込みなど様々な事件が起きていく。そんな中、ノーラの安全を一番に考えるソルンはノーラとしばらく離れる事を選択する。

著:Tiffany Reisz

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The Original Sinnersシリーズの2部。1部のレビューでは、いろいろな事を考え過ぎて、伝えたいことの半分もレビューを書けなかった。1日かけて頭を整理したので、今日、再トライ。って、その位、この本いろいろ複雑で奥が深い。複雑で奥が深い所を説明するには、ストーリーをある程度説明しなくてはならず、ネタバレとの兼ね合いに、ギブアップしてしまいました。

さて、まずレビューの前に、この本に登場する主な登場人物を説明させてください。

    • ノーラ(Nora ):売れっ子BDSM作家で、ソルンのSub。しかし、Dominatrixでもあり、女主人としてマゾを痛めつける 一面を持つ。
    • ソルン(Søren):ノーラのDom。完全なるサド。カソリック教徒の神父。カソリックは神父の恋愛・結婚を認めていないので、ノーラの関係を世間に公表することはできない。
    • キングスレー(Kingsley):ソルンの友人で、SMクラブのオーナー。ノーラをDominatrixに調教した。
    • グリフィン(Griffin):投資家の息子で超金持ち。Domでバイセクシャル。ノーラの友人。キングスレーのSMクラブのメンバー。
    • マイケル(Michael):ソルンの教会に通う17歳の少年。周りと違うマゾでバイセクシャルな自分にずっと悩みを抱えており、自傷していた。1部でノーラに童貞奪われたが、彼女にずっと憧れをいただいている。
    • ウェスレー(Wesley):ノーラと同居していたが、ノーラのBDSMの世界に納得がいかず、ノーラのもとから去ってしまう。彼自身は、BDSMとは全く無縁の純粋な青年。

となんとも、BDSM全開の登場人物(ウェスレー以外)ですが、まさしくThe BDSMです。ノーラはソルンのSubですが、彼以外にはDominatrix(男女問わず)。DominatrixはSMクラブの出張サービスとして、Subから報酬をもらいプレイします。セックスはしないので、売春ではない(ノーラの持論)。プレイ中は、ノーラの気が向けば、Subはノーラの靴にキスすることが出来る。その位強烈なプレイをしています。しかし、ソルンの前では彼女は彼の所有物であり、すべてをソルンに支配されています。ソルンはサディスト。愛する女性への欲望は痛みを与えなければ目覚めません。まずノーラを痛めつけた後にセックスをします。特別な時には、ブラッド(血)プレイもしてしまう2人。

“I’m seared, sir,” she finally admitted.
“Do we need to stop?”
She shook her head.

Nora spread her legs wide-open. Søren positioned himself between her thighs and with shocking steady hands, spread her wide. Nora closed her eyes tight and breathed through her nose as Søren ran the flat of the blade along the sea of her vagina and left a  small cut on her labia. She refused to flinch as she knew her bravery would be rewarded.
The pain had already faded even as Søren took her hand and laid the knife in her palm. Nora steeled herself as she raised her hand. With one swift and sure motion, she cut his chest over his heart. She lowered her mouth to his skin and licked his bleeding wound. The act severed the last thread of Søren’s restraint. He shoved her onto her back and opened his pants. When he pushed into her bleeding body, she felt a pain so  Søren began to move in her.

When she came, she came hard. The orgasm racked her back, The pleasure spiked thought her, clawed at her and cut into her like the sharpest of knives.

A moments like this, he was lost to himself, lost in the shadows that his beneath his heart, Rarely did he let himself go, and when he did it was only with her. Nora lay beneath him and let him use her body as a vessel for his need. When he came at last, it was with a final thrust so fierce Nora knew she would be bruised inside from the force of it. He gasped her name as his whole body shuddered in her arms.

“You belong to me…always.”
“Always” she repeated.

ノーラがまだ少女だった頃からソルンは彼女のDomであり、2人の関係は絶対的でした。

ノーラの周りでは、いろいろな事件が立て続けに起こり、ノーラはしばらくソルンから離れ、グリフィンの別荘で、グリフィンとマイケルの3人で過ごすことになります。グリフィンはDomですが、ノーラとは平等な関係でセックスを楽しみます。

そもそも、このストーリーは、男女1組のカップルとか、浮気、ホモ、レズ、バイ、そういう物をすべて排除した世界で成り立っています。Domも時にSubであり、その逆もある。それは、世間一般の道徳から反し、異様な性かもしれませんが、お互いを理解し、尊重し、思いやり、愛することは、他の小説とまったく同じ、人間を描いたストーリーです。

マイケルはDominatrixのノーラに童貞を捧げたことで、初めて自信が生まれました。外側から目れば、ノーラは、童貞のマイケルを殴り、痛みを与え、犯したと言えるかもしれません。しかし、真実は違います。ずっと悩みをかかえ自傷し苦しんでいた若い青年に、ノーラは本当に自分に正直になれる場所を提供し、そのままの彼を受け入れたのです。

そして、マイケルとグリフィンは恋に落ちます。マイケルは生まれて初めて人に愛されていると実感じ、Domとしてグリフィンはそのすべてで彼を守ります。確かに、ホモのBDSM、普通と違う世界かもしれません。しかし、マイケルとグリフィンにあるのは、純粋な愛そのものでした。

また、神父のソルンを取り巻く環境として、作者の宗教観も色濃く語られています。何故、同じキリスト教でもカソリックだけ恋愛や結婚を認めていないのか。それに関係するのかしないのか、少年への性的虐待は、実際のニュースとして後を絶ちません。作者はカソリックの本質と汚点をこの本で深く取り上げています。

ストーリーの展開もユニークで、複数の出来事が同時進行で進ます。基本的に1つの章にひとつの出来事、しかし、章は、一番いいシーンでストップしていて、次の章からまた違うストーリーが始まります。最初の章の続きは、複数章後に掲載されており、読者は読み進めることでしか、結果を知ることができません。つまり読み込んでしまうという分けです。なんともニクイ作者です。

 


日本語版The Original Sinners / 訳 清水 由貴子、藤峰 みちか (Amazon Japan)

    
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