Thoughtless: Thoughtless (1)

キエラ(Kiera Allen)は彼氏のデニー(Denny)の就職がシアトルに決まったのを受けて、オハイオから大学を編入する形で、デニーと一緒にシアトルに引っ越してしてきた。デニーの子供のころからの友人で、地元を中心に活躍するバンド、D-Bagsのリードボーカルのケレン(Kellan Kyle)の家で新たな生活を始めた。しかし、仕事で留守にしがちのデニーに、キエラの寂しさは日に日に強くなっていく。
著: SC スティーブンス
- 胸熱度 20%
- 濡れ度 0%
- 泣き度 10%
- 総合評価 10%
過去イチのイライラ度MAXな本。読んでて、思わず本を壁に投げつけたくなる衝動を必死にこらえるのが大変だった。電子書籍で読んでるので、タブレット投げつけるわけにいかないし。そこで、イライラが絶頂にくると、雄叫びを上げたり、意味もなく部屋をウロウロしたりと、本当に読むのを途中で辞めようかと何度も思わせる本。ある意味、ここまで読書をイライラさせるのことを狙った本なら、大成功といった感じ。
数か月の出張など家を留守にする事が多くなったデニー、デニーと一緒にいたいがために、大学を編入してまで彼に付いて来たキエラは、毎日寂しさを募らせる。また、ケイルのバンドが演奏しているバーでバイトを始めたキエラ、ケイルとの仲がグッと近くなっていった。そんな時、デニーはキエラに何の相談もなく、2年間の転勤を決めてしまい、キエラは、ついに寂しさが爆発してデニーに別れを切り出してしまう。
ここからは、果てしなく、果てしなくイライラ。イライラ。
ずっとキエラに思いを寄せていたケイル、ついにキエラとケイルは、一線を越えてしまう。しかし、キエラに別れを切り出されたデニーは、彼女のために、仕事を辞めて戻ってくるのだ・・・。
デニーのことをずっと愛していて、しかも仕事まで辞めて自分と一緒にいることを選んでくれたデニーを裏切ることなんて、絶対できない。ケイルとは一線を越えてしまったが、一度の過ちとして心の奥底にしまい込み、ケイルにはこれからは友達として接しよう。でも・・・ケイルへの高鳴る思いを、否定するのは辛すぎる。と、ほぼ本一冊、この感情がずっと続きます。キエラの従順不断は、ある意味、神の域入ってる。
一方、ケイルは同じ家に住む、キエラとデニーのイチャイチャを目の当たりにする毎日。ケイルからしたら、生殺し状態。はけ口のないストレスをキエラにぶつけたり、他の女性を家に連れ込んだりとキエラを忘れようとするのだが、簡単に思いを切り替えるのは、難しい話。
「彼氏はデニーだけど、ケイルとは友達として仲良くしたい」とか言っておきならが、ケイルが他の女性と一緒にいると、焼きもちを焼くキエラ。でも、ケイルと一線を超えてしまった事への、罪悪感を募らせ、デニーと別れることは出来ないと思いこむ彼女。いい加減にしてくれ~~!!!!! という言葉しか出ない。確かに、優しいステキな彼氏、デニーを裏切れない思いも理解できるけど、他の人を好きになってしまうのは、ある意味仕方が無いこと。キエラの偽善者ぶりにはあきれるばかり。
そんな煮え切らない状態は、ストーリーの終盤、最悪の形で3角関係に答えが出ます。
ケイルは、すべの女性をクラクラさせる魅力と、カリスマと才能と兼ね備えた男性の設定。そんなケイルのイメージ動画。読者ファンの作成です。
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