Backstage Pass: Sinners on Tour #1

2016年3月6日 | BDSM, バニラ, 洋書, 濡れ本, 総合評価 5, 胸熱本 | コメント0件

Backstage Pass: Sinners on Tour #1

心理学の中でもヒューマン・セクシャリティーを専門に研究する大学教授のマイルナ(Myrna Ecans)は、学会参加の出張先ホテルで人気絶頂のロックバンドSinnersのメンバーに出会う。学会関係者が集うホテルのバーで異質な風貌のバンドメンバーに興味を示したマイルナは彼らに声をかけ、酒の席での軽い会話を楽しんだ。しかしバンドメンバーのメインギタリスト、ブライアン(Brian Sinclair)には否定しがたい欲望が目覚めてしまう。

  • 胸熱度 100% 100%
  • 濡れ度 100% 100%
  • 泣き度 50% 50%
  • 総合評価 80% 80%

いつもWet Rushが次に読む本を選ぶ時参考にするのが、洋書では最大のサイトGoodreads。そこから “Erotic Romance“や”Erotica“のカテゴリーから、読者評価ポイントが高いものを主に選ぶのだが、この本は、エロチカロマンスではお馴染みのフィフティー・シェイズ・グレーベアード・トゥ・ユーに並び常に読書者数が上位にある本。ずっと読みたいと積本にしていた所、重い腰を上げてやっと読んでみる事にした。

いやぁ〜第一声。エ・ロ・イ。どエロです。

いつもエロい本ばかり読んでかなり感覚マヒしてると思うWet Rushだが、これは相当エロかったww。

ありとあらゆるエロい事全部やってます。プチDBSMも3Pも、とにかく何でも。

でもね、いつもこのブログでも言ってるけど、エロいだけじゃ面白くないのよ。エロを単純に追求したければAVでも見ればいいワケで。ワザワザ長い時間かけて一冊の本を読もうと思うのは、こういうストーリーを求めてるからだなと、改めて実感した。

だからこの本2010年に出版されたにもかかわらず、今でも多くの読者に支持を得ているのも納得。

他の作家の文句を言うつもりはないが、時に常識を上回るエロシーンをストーリーに盛り込む場合、それを正当化する為に読者を説得させようと躍起になってダラダラとその背景を書く作家がいる。でもエロチカロマンスを自ら好んで読んでる読者にいい訳にも取れる説得はいらんのよ。そもそも非現実的と分かってて読んでるんだから。

それが、この本のヒロイン マイルナは、なんとも潔いい!!

ヒーローのブライアンに欲情して、あんな事も、こんな事も、くどいいい訳無しに、ジャンジャンエロい事しちゃう。

エロ行為にいい訳など要らんのよ。理由はヤりたいから。それでいい。

出会ったその日にブラインアンと一夜を共にしたマイルナ。軽い気持ちと割り切ってエロを思いっきり楽しんだ次の日、コンサートツアー中で全米をバスで転々をしていたSinnersのコンサートをバックステージから楽しんだ。人気バンドを取り巻く環境をみじかに感じたマイルナにある疑問が湧きあがる。バンドの熱狂的なファン達は、過去に面識がないにも関わらず彼らを心から愛してると思い、いとも簡単に彼らに股を開く。操り人形のように、まったく抵抗無しに彼らの言いなりになる。女性は彼らが人気バンドというだけで、何故そうも変われるのか。心理学でしかもヒューマンセクシャリティーを専門とするマイルナは次の研究にファン達の心理を題材をする事を決めた。そこでSinnersにコンサートツアーの同行を申し出る。それにはブライアンとの楽しい時間をもっと過ごせるというおまけも付いてきて。

マイルナは元夫との辛い経験から、もう男性とは深い関係にはならないと決めていた。一方ブライアンは女性に惚れっぽいのが悩みで過去の彼女達は、彼のそんな態度を重く感じ去っていくばかり。

ブライアンはすぐにマイルナに惚れてしまうのだが、マイルナは「今を楽しむ」に徹して冷静を保つ。

子犬わんこのヒーローが尻尾フリフリで、猫ヒロインの後を食っ付いて回る。そんなストーリー。

でもね、なぜヒーローが惚れっぽくて愛を強く求めるのか、ヒロインが将来を求めないのか、その背景もきちんとストーリーに盛り込まれて話に穴がない。

一見、密室のエロで暗くジメジメした雰囲気ありそうだが、ラブコメに近いほどとにかく爽快。登場人物それぞれが本当にいいキャラで、チャラ男ロックバンド集団と堅物大学教授の会話もウイットが効いてて、シリアスな場面をイキな受け答えで笑いに変えたり、憎まれ口叩きならがも相手を思ってる所となど、とにかく面白かった。

悪風ロックなバンドメンバー、酒と女と、乱れまくっているが、本当の彼らも人間。そんな裏の顔も魅力的。

ロックバンドとのロマンスなんて少女マンガでも最近はないような「ベタ」な設定ながらも、話に穴がなし、登場人物は魅力的だし、どエロだし。また英語の書き方もいい。オリビア・カニング上手いなぁ〜と思ったよ。

コンサートシーンはヒロインの目線を通して伝わる高揚感とか、客席の盛り上がりとか、力強さがあって、その光景が読んでてパッと頭に浮かぶほど。オリビア・カニングに大満足。

さてこの本はシリーズで6部+短編数冊が出版されています。バンドメンバー5人でそれぞれのロマンスが続くよう。しばらくは、オリビア・カニングハマる予感。

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