Bad Things: Tristan & Danika (1)

恵まれない環境で子供時代を過ごしたダニカ(Danika Markova)は、大学に通う傍ら、住み込みでベビー&ドックシッター/家政婦としてとある家で生活していた。その家にしばらく滞在することになった、ロックバンドのボーカル、トリスタン(Tristan Vega)。危険な雰囲気漂う背の高いイケメン。過去にこの手の悪風な男に痛い目にあってきたダニカは、当初はトリスタンを警戒する。しかし、彼の魅力や意外な一面を知っていくうちに、2人は自然と惹かれあっていった。
- 胸熱度 80%
- 濡れ度 80%
- 泣き度 60%
- 総合評価 80%
エロさ炸裂のR.K. Lilley。Up in the Airシリーズのスピンオフ版、ダニカとトリスタンのストーリー(3部作)。ここ最近エロい本に当たりが無かったのと、やっとこのシリーズの最終部が発売されたので、読んでみた。やっぱり、期待通り、RK リリーの書く本はエロい。読み始めたらついつい止める事が出来ず、3部イッキに読んでしまいました。そのせいでこのサイトへのレビューが遅れて、しかも3部ノンストップで読んだので、各部の区切りの記憶が曖昧だし・・・(汗)
トリスタンがダニカに初めて会った時から、彼は彼女に一目ぼれ。ダニカはトリスタンに最初は良い印象を持っていなかったが、彼を知っていくうちにトリスタンに惹かれ始め・・・しかし、トリスタンは女性とカジュアルに体だけ重ねるだけで、彼女を作らない主義。一方ダニカは、男性とは真剣に交際し、お互いの気持ちがはっきりしてからセックスする、トリスタンの真逆主義。
体がピリピリするくらい、ダニカはトリスタンを求めてるのに、過去の痛い経験と主義とやらですっかり頑固なダニカはなかなかトリスタンの誘いに乗らない。その後やっと2人は結ばれるのだが、今度は彼女を作らない主義のトリスタン、真剣な交際にピンとこず、ダニカを思う気持ちに頭と体、行動が一致しない。と、スッタモンダを繰り返し、やっと2人の気持ちが整理されていく。
一度2人の気持ちが定着すれば、後は突っ走るのみと、エロく、激しく、関係を深めていく。どこでもヤリまくり、イキまくり。そして、もし相手が異性と話でもしようものなら、強烈に嫉妬して、とにかく激しい。トリスタンはダニカの元カレを半殺しにしてしまうほど。
そして、2人の恋愛以外にも、お互いの幼年期や育ってきた環境もいろいろ浮彫になり、辛い事件も起きてしまう。
大体シリーズもののストーリーは、1部は走りだしなので、メインとなる大事件やドラマの前振り件予習のような場合が多いが、このTristan & Danikaシリーズも同じように、前振り件予習の要素がある。でも読者を飽きさせない展開と、それなりのドラマを盛り込み、すぐに続きを読みたくなるRK リリーの文章力はすばらしいと思う。
しかし、RK リリーホントに日本好きのよう。ダニカは日本人のクオーターの設定だし、ストーリーの各所に日本が盛り込まれている。
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