Beautiful Player: Beautiful Bastard (3)

科学者のハンナ(Hanna Bergstrom)は、仕事に没頭するばかりで、彼氏はおろかソーシャルライフはまったくなし。見るに見かねたハンナの兄と父は、兄の友人で家族ぐるみの付き合いがある、ウィル(Will Sumner)に相談することを彼女に提案する。ウィルは、プレイヤーでソーシャルライフに関しては彼の得意とする所。友人として一緒に出歩くには丁度いい。数年ぶりにウィルに連絡をとったハンナは、一緒に朝のマラソンをする約束をする。しかし、ウィルの前に現れたハンナは、記憶にある友人の幼い妹ではなく大人の魅力漂う女性に成長していた。
- 胸熱度 80%
- 濡れ度 80%
- 泣き度 80%
- 総合評価 80%
Beautiful Bastardシリーズの3部。マックスの同僚のウィルと彼の友人の妹の恋の話。同じ主人公とヒロインで話が続く長編小説は、部を重なるごとに飽きてくる場合もあります。しかしこのBeautiful Bastardシリーズ、1部ごとに主人公とヒロインが変わり、まったく違うストーリーを見せるので、飽きずに読める。このストーリーも面白かった。胸キュン度、濡れ度とも高いです。
ハンナとウィル、お互いを意識していながらも、あくまでも友達として接する2人、そんな中、ハンナは勤め先の大学の学生から、デートに誘われる(ちなみに彼の名前は中村君という日系人)。しかし、過去に恋愛らしい恋愛もしてこなかったハンナ、どうしたらいいか、ウィルに相談する。メイクやお洒落は、クロエやサラから指導を仰ぎ、デートの仕方はウィルからレッスンを受けるのだが、それがそのまま夜のレッスンにも流れ込み・・・。
しかし、ウィルは、1人の女性と親密な関係を築くことはなく、2人のセフレとドライな関係を保っていた。その事を知っているハンナは、余計ウィルではなく中村君を選ぼうとするのだが、ほぼバージン(過去に経験はあるが、経験と呼ぶには乏しすぎる)のハンナは、ウィルのレッスンによって、女のエロさがバシバシ備わっていく。また、ウィルも過去に経験のないフィット感をハンナに感じ、体の相性は抜群。そんな2人、ヤリまくり。当然中村君の出る幕はありません。
なんかこうやって書くと、チープなストーリーになってしまいますが(私の文章力がツタナイのが理由か)、実際は、2人の心の変化をクリスティーナ・ローレンは、上手に丁寧に書き上げているので、まったくチープに感じません。むしろ、強烈なせつなさを感じるほど。
ウィルの点数を下げるのが、セフレの一人となかなか別れない。とは言え、ハンナと体の関係をもってから、セフレとは会ってはいない。セフレの方はウィルとの関係を体だけと思っていないので、その事が原因でハンナが傷つく。なんかウィルの狡さが垣間見れるようで、何気にマイナス。でも、全体的に、Beautiful Bastardシリーズの中で、この本が一番いいですね。ヒーローは、1番マックス、2番ベネット、3番ウィルだな。
ベネットとマックスは、過去のイメージが嘘のようにそれぞれの女性に完全にハマってしまい、そんな2人をウィルはずっとバカにしていた。しかし、ウィルにもついに運命の女性が現れ、
“Ben,” Max said, leaning back in his chair with a giant grin. “It’s finally happened.”
I groaned, resting my head on my hand.
“You got your period?” Bennett asked. “Congratulations.”
“No, you twat,” Max said, laughing. “I’m talking about Will. He’s gone arse over tits for a girl.”“It’s finally happened”
となりました。
“In the end one loves one’s desire and not what is desired.”
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