Before Jamaica Lane: On Dublin Street (3)

大学の図書館で司書を務める、オリビア(Olivia Holloway)がエディンバラに引っ越して来て知り合った、男友達のナサニエル(Nathaniel Sawyer)通称ネイト。いつも一緒に映画を見て、ご飯を食べて、今では親友と言ってもいいほどだが、彼の魅力的でセクシーな容姿には、ドキドキさせられる。職場では、大学院生ベンジャミン(Benjamin)の視線をいつも感じるオリビア。そのことをネイトに相談してみるのだが。
- 胸熱度 30%
- 濡れ度 40%
- 泣き度 0%
- 総合評価 35%
On Dublin Streetシリーズの3部。2部で新しく登場した登場人オリビアとネイトのストーリー。レビューの前にオリビアとネイトをちょっと説明。
オリビアの父ミック(Mick)は、2部のヒロイン、ジョー(Johanna)の父親の古くからの知り合いで、虐待されるジョーを唯一父親から守ってくれる存在だった。しかし、彼の昔の恋人(アメリカ人女性)の間に娘オリビアがいる事を知ったミックは、ジョー達家族をスコットランドに残し、アメリカに渡る。オリビアの母は癌で数年前に死亡。その後、2部のヒーロー、キャメロン(Cameron)はジョーのためにミックの居場所を探し彼に連絡をとる。ミックとオリビアはジョーに会いにミックの故郷エディンバラやって来たのだが、エディンバラの魅力にハマりそのまま永住することとなる。それ以来、オリビアはジョーと友達になり、ジョーを通じて、アメリカ人同士ということもあり1部のヒロイン、ジョスリン(Jocelyn)とも友情を深めていった。
ネイトは、キャメロンの幼馴染。いつもキャメロンの家に遊びに来ている関係で、オリビアと知り合う。
さてと、レビューに戻ります。
オリビアとネイト、友達以上恋人未満というような微妙な関係が続いていた。お互いを魅力的と思っていながらも、もう一歩先に進もうとしない2人。そんな中、オリビアはベンジャミンと言う別の男性からデートに誘われる。しかし、オリビアは7年間もセックスしていない、復活処女。10代後半から20代前半の間、オリビアは、癌と戦い、先が長くない母との時間を第一に考え、彼氏を作る時間などなかった。処女でこそ無いものの、ほぼ経験ゼロと言えるオリビアは、思い切って、ネイトにセックスを教えてくれとお願いする。
“So lets get this straight. You want me to fuck you in order to teach you how to fuck another guy?”
ネイトは、多感な10代後半の時期に深い悲しみを経験し、彼の心は閉ざされていた。それ以来、女性と真剣に付き合う事はせず、体だけの関係を続けるMen-whore(ヤリちん)。
セックスの数は無駄にこなして、テクニックはマスタークラスのネイト、せっせ、せっせと、オリビアとヤリまくる。
“I couldn’t believe you’d been hiding those long, gorgeous legs.I dreamt of your legs that night, Liv. I dreamt they were wrapped around my back while I fucked your brains out.”
しかし、心は、頑固にオリビアを受け入れません。んんん・・・頑固? どっかで聞いたような・・・そうです。1部のジェスリンです。ネイト、ジェスリンの男バージョンと思ってください(ジェスリンはネイトのようにヤリちんじゃないけど)。サマンサ・ヤング、頑固を書かくの上手いですから、読者をすばらしいまでにイライラさせる。
私やっぱり、直球アルファ男が好きなんですよ、だから、ネイト、ダメだぁ。しかも、セックスの最中も経験が少ないオリビアに対して、なんとなく上から目線だし。
読者の好みの問題だが、私はこの本ダメでした。でも、AmazonやGoodreadsの読者レビューは悪くないですよ。
もし、この本がシリーズではなく単独の本なら、おそらく総合評価1以下だったと思う。しかし、素直でユーモアがあって、魅力的なオリビアと、その他のOn Dublin Streetに敬意を表して総合評価2で。
次の4部にあたる、Fall from India Placeは、エリーの妹ハンナがヒロインのようです。次は、お願いしますよ、サマンサ・ヤング。
日本語版On Dublin Streetシリーズ / 訳:金井 真弓 (Amazon Japan)
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