Club Shadowland: Masters of the Shadowlands (1)

ジェシカ(Jessica Randall)突然の大雨の中、運転を誤り車を溝に埋めてしまう。携帯の電波も届かぬ郊外で、車をその場に残し、びしょ濡れになりながら歩く事、数時間、やっと1件の屋敷にたどり着いた。しかし助けを求めるたその屋敷は、思いもよらぬ場所だった
- 胸熱度 100%
- 濡れ度 100%
- 泣き度 40%
- 総合評価 90%
目を見張る積本コレクションの中から、電子版では最古(汗)のこの本、つに重い腰を上げて読んでみた。ちなみに何故か楽天ブックスでは無料です。
いやぁ~面白かった!!! こんなに面白いならもっと早く読んでおけばよかったと思うくらいハマってしまった。
ジェシカが、大雨の助けを求めた屋敷は、実は会員制BDSMクラブ。会員でないジェシカは屋敷の中に入る事は出来ないはずだが、ずぶ濡れの体は冷え切り、すぐに体を温めないと危ない状態、それにクラブのオーナーで屋敷の主、マスターZ(Zachary)はジェシカを気に入り、まさにBDSMワールド全開なエロい人達で溢れる室内へジェシカを招き入れる。
ストーリー自体は、本当にシンプルなのよ。そうやって出会ったジェシカとマスターZは、BDSMしながら恋愛していく話なのだが、作者の素晴らしい文章とキャラ設定、底抜けにエロい描写がWet Rush、ド直球だった。
やっぱ作者の文章力って大切よね(小説なんだから当たり前だが)、この前に読んだ本の作家に説教したくなった(笑)。
BDSMといっても人の好みは幅広く(チェリス・シンクレアに解説によると)、
① 快楽の状況(プレイ)をセットアップし、プレイ中は支配と服従の関係を演じる。
② セックス中だけ、Subは自分の意思をDomに譲り、DomはSubの意思や体、快楽すべてを支配する。しかし快楽以外の普段の生活は、支配と服従の関係を求めない(男女平等)。
③ 快楽だけでなく24時間365日、生活すべてにおいてDomはSubを支配し、常に2人の関係は支配と服従から成り立っている。
BDSMのハード差も
A. スパンキングなどで、皮膚を赤くするまで(ソフト)。
B. ミミズ腫れや痣など、数日跡が残る傷まで(ミディアム)。
C. 血を見るまで、場合により一生残る傷をつける(ハード)。
といろいろ。今回のヒーローとヒロインは、②+A型(一番Wet Rush好みww)。でも勿論BDSMクラブなので、①+B型なんかも登場する(シリーズモノのこの本、③+C型も登場するらしい)。
そんな、BDSM教本のような詳細な説明に裏打ちする明確なキャラ設定
ジェシカ:会計士。超マジメちゃんで優等生20代後半。男性経験は乏しくBDSMも経験なし。自分にSubけがあるのかもよく分かっていない。また、ぽっちゃり系の体系にコンプレックスを持っている。
マスターZ: 臨床精神科医。職業柄人の感情を読み取る能力に優れている。②+A型を好むDom。バツイチ(10年前に離婚)。推定30代後半から40代前半の大人の男性。誤ったBDSMで人の体だけでなく心に傷を負わせる事件に胸を痛め、BDSMクラブを副業で始めた。クラブ自体は合法で、クラブ会員へは徹底した契約で、健全にBDSMを楽しむ場所を提供している。時に経験の少ないSubやDomにトレーニングもしたりする。
ハッキリしたストーリ設定に、「こんな事恥ずかしくて出来な~~い。でもなんでこんなにムラムラするの!?」と過去にオーガムズも経験したことがないヒロインと、百戦錬磨、さらに人の心(Subの要望)まで読み取れる大人の色気ムンムンのヒーロ―が、熱~~いエロを展開していくわけですよ。
これだけ、エロい小説ばかり読んでると、そんじょそこらのエロじゃなんとも思わない、完全にエロ馴れしてるWet Rushが、この本は久しぶりに「エロい!!」と実感。ヒロインは、ちょっとウザイと感じるほどに、オドオドしているのと対照的に、ヒーローはまさに、ドーンと自信満々。落ち着きと信用を漂わせて、こうゆう対照的な2人と、BDSM+ロマンスは鉄板だな。
実はこの本、シリーズモノで、現在9部まで出版済。いただき物の本やら、読みかけのシリーズ、皆さんに読みます宣言した本、考えるだけでぞっとする量の積本があるのにもかかわらず、またロングシリーズに手を出してしたっまた・・・(どうするん私←自分に説教)。
とにかく今自分が一番読みたい本を読むのか大切と、もう開き直るしか道は残こされなくなってきたww。

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