Darker: Fifty Shades of Grey #5

ベストセラーとなったFifty Shadesシリーズ。今年は2部のフィフティ シェイズ オブ ダーカーも映画化された。そんな2部をヒーロー、クリスチャン(Christian Gray)の目線で語ったPOV本。
- 胸熱度 50%
- 濡れ度 50%
- 泣き度 10%
- 総合評価 50%
11月28日に発売となった、クリスチャン目線のダーカー。いやぁ〜やっと読み終わりました(汗)。
EL ジェイムスの書く英語って難易度高くないのよ。ストーリーもすでに知ってるし、簡単に読み終えると思ってたんだけど…。
それが…。
読み始めは面白いかも!? と思い調子良かったが、読み進めるうちに、とにかく飽きて、飽きて。
過去イチで寝落ち度バツグン。
気がついたらSNS見てたり、YouTubeで全く関係ない動画見てたり、電子書籍ってタップひとつで切り替えが出来るから、飽きる本はある意味誘惑が多い。そんな事を繰り返し全く読書が進まなかった。
前回のクリスチャン目線本グレイは怒り炸裂なレビューをぶち撒けたWet Rsuhだが、今回は前回を教訓にかなり期待度下げて読み初めたので、そこまで呆れる事も無かったかな。
でもこの本を読み終わって思うのは「一体この本を読んでクリスチャンに惚れるロマンスファンはいるのだろうか」と。
正直Wet Rush的にはクリスチャンへの魅力はどんどん評価が下がってます。こんな男はヤダ。なんとも幼稚で浅はかでさ。
映画でクリスチャンを演じるジェイミー・ドーナンが素敵だから、申し訳ないくらい。
分かるよ、現実の男なんてある意味単純なもんだって事も。でも現実逃避してロマンス読んでるんだから、実際は存在しないかもしれない、とことん理想なヒーロー像を描いて欲しい。
これからこの本を読む人は、ぜひ母か姉目線でクリスチャンを見守る事をオススメしますww。
前回のグレイ同様、今回もクリスチャンの「つぶやき」が随所に散りばめられてるが、ヒロインのアナ(Anastasia Steel)が胸を熱くする(一緒に読み手のロマンスファンも熱くする)セリフを喋った後に、
Quite the speech, Grey.(このセリフ決まったな、グレイ)
とかイチイチ、無駄な「つぶやき」が入るの。
Reassure her, Gray.(彼女を励ましておけよ、グレイ)
Keep it vague, Gray.(曖昧にしておけよ、グレイ)
Yeah. You hurt me. And I hurt you… (俺を傷つけただろ、まぁ俺もアナを傷つけたけど)
これらの「つぶやき」がイチイチ癪に障って仕方がなかったは。
胸熱な言葉の裏で「決まったな」とか実はドヤ顔してたのかと思うと、その言葉の重みがすっかり失せちゃうし、「とりあえずアナを励ましておけ」とか「知られたくない事実は曖昧にしとけ」とか、こんなPOVをEL ジェイムスは暴露してなんの特があるのか、全く疑問だったは。
このレビューを読む人は、すでにストーリーを知ってる前提でネタバレしちゃうけど、この本に関するクリスチャンのモチベーションは、アナが1部の最後に別れを切り出した事が相当応えたようでで、
ぼくの元から離れてたらヤダヤダ〜〜。
その為なら嫌だけど、体も触らしてあげる。
プロポーズもしちゃう。
だからずっと一緒にいて〜〜アナ〜〜。
終始そんな感じ。
もしこの本をこれから訳すならぜひクリスチャンを「ぼく(あえてひらがなで)」と訳して欲しい(半分冗談です。池田 真紀子さん)。
この本で新たに追加されたシーンもあるが、結局の所、アナ目線の2部と全く変わらず、単純にクリスチャンがアナと一緒にいない時に何をしていたのか、そこが明らかになるだけの話です。
特にこの2部は過去Subのレイラ(Leila)やクリスチャンとの繋がり濃かったエレナ(Elena aka Mrs. Robinson)とのアナの知らないやり取りが多く含まれているので、私も含めファンはそこに期待してると思うけど、うん、期待通りたいした事なかったww。
多分ね…EL ジェイムスの作風なんだけど、心理描写が乏しいのよ。クリスチャンが「嫌だな、不快だな」と思ってる事は伝わってくるけど、そこに分析が無いから読んでて物足りなさを感じる。
この心理描写が乏しいのは、随所にあって、消化不良は歪めない。
と気がつけば、ネガティブレビューになってるけど、そうは言っても、このシリーズで話が一番盛り上がるのがこのダーカーだから、必然的な面白さもあったよ。
前半は、無駄な「つぶやき」が多かったクリスチャンだけど、後半はそんな「つぶやき」も減り、
I know on the ground it will be dark, but up here, the last vestiges of the day are staining the sky pink and orange and opal. We’re still in the light. That’s what she’s done. Brought light into my life. Light and love.
いままでモノトーンたっだ自分の人生に、色彩豊かに愛をアナが与えてくれたと「ぼく」も素直にアナを愛していると認めた模様。
この本も近く翻訳されるだろうけど、言葉に奥行きのある日本語でぜひ池田 真紀子さんに化粧直ししてもらいたい。
そんなこんなで、前回のグレイよりはましだった事と、全シリーズを通しての話題性も含めて、総合評価50%にしておきます。
本の最後のEL ジェイムスの後書きに、新たな作品を執筆してると書かれていたけど、どうやら別の作品が出るかも…らしい。こんだけ文句言いながらも読むんだろうなきっと。なんだかんだで、私もフィフティー信者です(爆)。
日本語版Fifty Shadesシリーズ / 訳:池田 真紀子 (Amazon Japan)
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