Defiant Queen: Mount Trilogy (2)

私は彼にとってただの遊び道具。暇つぶし。借金の方。だから絶対に屈しない。そう誓ったはずが、あの男を近くに感じると、体は簡単に裏切ってしまう。裏切られた体はいともたやすく心を乱す。そんな葛藤と不安に動揺するケイラ(Keira Kilgore)。彼女は過去のパターンと同じ。飽きたら捨てればいい。それまで欲望を満たしてくれさえすればいい。しかしなぜこんなにも自分の心をかき乱すのか、どうしたらあの女は服従するのか、空回りを繰り返すラクラン(Lanhlan Mount)。そして、2人の対立が少しずつ調和を見せていく。
- 胸熱度 100%
- 濡れ度 80%
- 泣き度 30%
- 総合評価 80%
Mount Trilogy シリーズ2部目でございます。
1部は「ポテンシャル満載」とレビューしたが、やっぱり期待を裏切らなかった。
いやぁ~ね、こう言うヒーローにWet Rush弱いはぁ〜。
けして人に弱みは見せない極悪ヤクザ、幼少期の辛い過去も影となり、ダークで危険な雰囲気プンプン。女はただの性処理に必要なだけ、そんなラクラン、ケイラに対しての独占欲や嫉妬が自分の中の何の感情なのかも分からない。過去の性処理女達が喜んだ金や宝石、高価なドレス、そんな物に一切なびかないケイラの扱いに悩む、悩む。
とにかく、ケイラに対して未経験の感情に怒りやら苛立ちばかりが募り、いっその事ケイラとの縁を切ればこんな思いはしなくて済のにそれも出来ない。おまけに裏社会を仕切るヤクザのドン、周りに弱みは消して見せられない。
もうラクランお手上げ状態ww。
Every time I think I have her figured out, I realize none of my normal barometers apply when it comes to Keira Kilgore. She’s the exception to everything I thought I knew.
そんな悩める男子のラクランが、同業者のある男がふと呟いたアドバイスに興味を引く。
「性的に女を制圧するのではなく精神的に満足させろ。そしたら自ずと向こうから心を開いてくれる。」
で、ケイラが長年夢見ていた、アイルランドのダブリンに招待するのだが、もうこのシーンがさぁ〜〜くぅぅぅ。
アドバイス通り、ケイラはダブリンを訪れた事が嬉しくて、ラクランにイッキに心を開く。ラクランもケイラの嬉しそうな態度につられて、冷血ヤクザの親分忘れて、1人の男に、彼女と一緒に自然と自分も笑顔になって、パブでダンスも楽しんで。なんか読んでるこっちも笑顔になって、特にラクランがいい年こいたオッサンなのにケイラの笑顔にドキドキしちゃったりしてもう最高。
だからダブリンでの2人のエロは、今までのラクランからの強制ではなく、自ら進んで答えるケイラの素直さに結局これはプレイでははく、濃厚な交わりなわけで、ラクラン更にご満悦。
なんか作者メガン・マーチって、登場人物のギャップを描くのが上手だね。
ラクランのゴッツイキャラは基本抑えつつ、時にチラっと見せる胸熱に読者はやられる、そう、メガン・マーチ「チラ見せ」上手だは。だからたった一言のセリフこっちがノックアウトされる。
Lachlan Mount isn’t a myth or legend. He’s just a man. A dangerous one, certainly, but still a man.
ケイラとラクランはバーボンのコンベンションでダブリンを訪れるのだが(ケイラはバーボン酒造会社の経営者)、バーボンに関する知識も豊富に書かれてて、作者メガン・マーチのリサーチ力も光ってた。
そしてお決まりのクリフハンガーは次の最終部が楽しみでございます。
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