Epilogue: The Dark Duet (3)

カレブ(Caleb)によって人身売買から免れたオリビア(Olivia Ruiz)は、誘拐、監禁の被害者として名前や身元を変えて、新しい人生を歩み始めた。アメリカを離れスペインの大学に通う大学生になったオリビアは、普通の大学生活を送っていた。
著:CJ ロバーツ
- 胸熱度 60%
- 濡れ度 60%
- 泣き度 30%
- 総合評価 50%
この本は、カレブのPOVとしてオリビアを人身売買から救ったその後のストーリーが書かれています。
普通の女子高生だったオリビアが経験した、苦悩の日々は去り、女子大生となったオリビアは、平穏な生活をおっていた。しかし、彼女の心にあるのは、カレブ。寂しさや恋しさからは逃れる事ができません。
また、カレブも多くの女性をSubとして調教し、売りさばいていた罪を彼なりの方法で償いならが、オリビアを思い続けていた。しかし、オリビアが何処にいるのかは、カレブも分からずじまい。カレブはオリビアを探しあてます。そして再会する2人。
2人は、最後にやっと思いをとげ、平穏な生活を一緒に送る事が出来るようになる。
この本に大きなドラマや事件は起きません。あまりにも激動的な1部と2部をへて、やっと愛を育む事が出来るようになった2人。そんな中、オリビアは、彼女が経験した苦悩の日々を題材に小説を書き始める。そこに書かれていた、彼女の恐怖、悲しみ、恐れ、憤り、そしてカレブを思う気持ち、そのすべてのオリビアの思いを読み取ったカレブは、後悔や罪の意識が増す中、一生オリビアの側で償う事を心に誓う。
1部と2部が猛スピードで走り続ける、目がぐるしい本なら、この本は嵐の後の静けさのような平和で安らぎのある本です。やっと読者も心の平静さを取り戻せることが出来たと思う。
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