Fall From India Place: On Dublin Street (4)

14歳のハンナ(Hannah Nichols)と数学年上のマルコ(Marco D’Alessandro)は、お互いに淡い思いを寄せていた。徐々に2人の中は近くなり、ハンナが17歳になったある夜、2人は結ばれる。しかしそれはハンナにとっては辛く苦い思い出となってしまった。一方マルコはハンナと結ばれたすぐ後に彼女に何も連絡せずスコットランドを離れアメリカに戻ってしまう。その後5年という歳月が過ぎ、ハンナも大学を卒業し、英語教師としての人生を歩き始めていた矢先、アメリカから戻って来たマルコと再開するのだが。
- 胸熱度 20%
- 濡れ度 10%
- 泣き度 10%
- 総合評価 15%
邦題「ダブリン・ストリートの恋人たち」でお馴染みのOn Dublin Streetシリーズ。日本語版は1部までしか出版されていませんが、英語版は4部が数週間前に出版されました。1部の続き2.5部にあたるジョスリンとブレイデンが結婚した頃から8年の歳月が過ぎ、まだティーネージャーだったハンナは、22歳の大人の女性へと成長。オリビアとネイトを綴った3部で、その当時のハンナとマルコも少しストーリーに登場している。この本は、あれから8年後の設定。
ストーリーの中ではその後のジョスリンとブレイデン、エリーとアダム、ジョーとキャメロン、オリビアとネイトも登場します。皆8年の間に子供を生み、それぞれHappy ever afterまっしぐらといった感じ。そして、今度はハンナとマルコの番。しかし、2人が一緒になるにはいろいろ障害がお決まりのように起きるわけで・・・。
マルコはハンナと初めて結ばれた当時から、ハンナの事が好きだった。しかし彼は家族の問題などで、なかなか自分の気持ちを認めなかった。そして、若さや弱さも助長して、逃げるようにアメリカに戻ってしまう。数年が過ぎ、再びエディンバラに戻って来またが、自分への自信の無さや、ハンナに対して罪悪感から、なかなかハンナに連絡をとらない。しかし偶然再会する2人。あの頃からお互いへの気持ちがまったく変わっていないことに2人は気がつく。しかし、簡単に2人がもとさやに戻るには、障害が多過ぎた。
読み終わった率直な感想は、Wet Rushかなり、消化不良です。
その後の皆を説明するのに、ページをとり過ぎているのか、ハンナとマルコの恋話に完全に焦点を当てきれていないように思える。読んでる途中で飽きてきて、読むのを途中で辞めようかと思うほどだった。サマンサ・ヤングらしく泣きポイントなどもしっかり盛り込んでいるので、ホロっと来る所はあったが、心に響くほどでもなく・・・。また、ストーリーは、ハンナのPOVのみなで、マルコの気持は、彼の会話から読み取るしかないのだが、どうも読者に響かない。マルコはかなりのアルファ男。しかし彼の思いが深く読者に響いていないので、アルファぶりがどうにも空回りしているに思える。さらに、エロも薄いですし。
たまたま、この前に、超ダークな濃~~いストーリーを読んだので、私の感覚がマヒしているのか。
なんか、On Dublin Streetシリーズ、だんだんつまらなくなってるなぁ・・・と。
本のカバーのマルコを連想させる男性も、ストーリーの中のマルコ像と全然イメージ違うし。
それでも淡い期待を寄せるのが、2015年2月に発売予定の5部は、ジョーの弟コールの話のようです。Sサマンサ・ヤングは嫌いな作家ではないので、なんとか頑張ってほしい。
日本語版On Dublin Streetシリーズ / 訳:金井 真弓 (Amazon Japan)
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