フィフティ・シェイズ・オブ・ダーカー (2)

1部のフィフティ・シェイズ・オブ・グレーで体だけの契約の関係ではなく、それ以上の”More”を求めて、アナ(Anastasia)とクリスチャン(Christian)の愛は深まっていった。しかし、クリスチャンの過去のSubmissiveからの嫌がらせや、クリスチャンがアナと出会うまで唯一心を許せると思っていた女性との対立。アナの就職先(出版社)でのセクハラなど、2人の相手への思いに反して、様々な問題が立ちはだかる。また、クリスチャンの幼年期のトラウマに、アナが戸惑い、彼もまた心の葛藤と戦っていく。
- 胸熱度 60%
- 濡れ度 100%
- 泣き度 80%
- 総合評価 80%
フィフティー・シェイズはこの本を読むために、1部と3部があると言いきってもいいくらい、2人は熱くトロトロな恋愛をします。それと同時にクリスチャンの、筋金入りのアナに対する独占欲、コントロールフリークぶりにも拍車がかかり、なんとアナの職場である出版社を買い取ってしまうなど、目が点になるシーンが数多く登場します。クリスチャンに出会うまで処女で彼氏もいなかったアナ、複数の女性とBDSMプレイとSexの数はこなしたテクニシャン、しかし本当の恋愛を今までした事がないクリスチャン、2人はまるでティーンネージャーのように、嫉妬や感情をぶつけ合ってとにかく激しい。またセックスしまく。
そんな中、クリスチャンは、とある事件をきっかけにアナにプロポーズをするのですが、アナがするプロポーズの返事がとても洒落ていて、思わず笑顔がこぼれます。内容はネタバレになるのでここでは言いませんが、ぜひ本を読んで楽しんでください。
E. L. Jamesは、3部を通して、ストーリーに様々な音楽を織り交ぜて、読者のイメージを存分に膨らませる事に成功しています。Fifty Shadesのベストセラーに便乗して、そのサントラも発売されているくらい。音楽は、クラシックからロック、R&Bと他ジャンルに及ぶのですが、クリスチャンの誕生日に、アナからのプレゼントとして、BDSMプレイでクリスチャンの望みをなんでもかなえると約束します。
クリスチャンは、アナに手錠をかけ、目隠しをして、乳首にクランプ、アナルにバイブを装着し、指マンでアナを何度も何度もいかせます。アナは意識が遠のく中、オーガムズの波に飲み込まれ・・・またそんなアナに完全に魅了されたクリスチャンは・・・
“Hush, feel it, Ana. Don’t be afraid.”
“So, beautiful.”
“So, beautiful, Ana.”
彼もまた言葉を失い、アナに酔いしれます。その後、すべてをアタッチメントをアナから取り外し、抱きかかえてアナをベットに連れて行ったクリスチャンは、
“This is what I want to do.”
“I want to make love to you.”
“I love you”とささやきながらのMake Love、その時のバックグランドミュージックが、Roberta Flack のThe First Time Ever I Saw Your Face。ヤバすぎです。
日本語版フィフティー・シェイズシリーズ / 訳:池田 真紀子 (Amazon Japan)
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