総合評価5星:In the Firelight

2014年3月9日

In the Firelightモンタナ州の山岳地帯、冬は一面銀世界に変わる自然豊かな田舎町、祖父から受け継いだロッジに愛犬と静かに暮らす、シャラ(Shea Madison)。そんな穏やかな田舎町に、スキーリゾート開発の話が持ち上がった。地元住民は、「地元経済の活性化」という踊り文句に惑わされ、リゾート開発に賛成を唱える中、シェラは反対派の先頭に立ち、リゾート開発会社へ立ち向かおうとしていた。そんな折、開発に関する調査員として、突然シェラの前に現れた、イケメン、 リース(Rhys Weland)。調査員というのは表向きの肩書きで、彼の本当の理由は、その魅力でシャラを落し入れ、開発に賛成させることだった。

著:Sibylla Matilde

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一冊読み切りのこの本、すばらしくバランスのとれた、お気に入りの一冊。
ロマンス、エロ、社会派、情緒、人としての成長、ハートウォーミングなどなど、非常にバランスがいい。だから読んでて気持ちがいい。

山岳地帯の大自然を美しく、情緒豊に表現している作者。一面雪景色の晴れの日の朝、ピーンと張った外の空気感、白の大地と青い空、写真を見ているように情景がパッと目に浮かびます。また、調査員と偽ってシャラに近づくリース。しかし2人は恋に落ちてしまい、シェラの自宅の暖炉から、火の光が2人の裸にリフレクトする、熱~~いセックス。本のタイトルにもなっている、”In the Firelight”とは、暖炉の火の光を意味しています。寒い外と、熱い室内。情緒表現が素晴らしいので、エロさも倍増です。

また、田舎町にリゾート開発。地元経済の活性化。確かに一見聞こえはいいが、蓋を開けてみたら、地元住民が付ける仕事は、メイドやウエイトレス、監視員など賃金の安い仕事ばかりな上に、開発により先祖代々受け継いだ、美しい自然を奪われ、高級別荘の建設による、固定資産税の高騰、最終的には地元住民にとってなにも良い事はない。この内容だけで一冊の本になってしまうのではと思うほど、開発に真っ向から反対するシェラ。勇敢でカッコイイです。

リースは、彼の本当の思惑をシャラに告白出来ず、しかし彼女に思いを寄せてしまった自分に困惑しながらも、今までの自分を見つめ直し、成長していきます。そして彼が出した結論も、これまた、気持ちがいい!

“I broke every one of my rules with you…”

Goodreadsにこの本に関する簡単なレビューを書いた所、作者のSibylla Matildeから直接お礼の返事をもらい、余計この本が好きになったのかも(笑)

胸熱度
濡れ度
泣き度
総合評価

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