完璧な恋に魂を捧げて: A Sign of Love (7)

2021年6月14日 | バニラ, 全てのレビュー本, 和書, 総合評価 4, 胸熱本 | コメント0件

Kyland

大自然豊かなケンタッキー州アパラチア山脈の田舎町に暮らす、高校生のテンリー(Tenleigh Falyn)は卒業をまじかに控え、同級生のカイランド(Kyland Barrett)が気になっていた。お互いは、自身が置かれている苦しい状況に嘆きながらも、未来を夢み親しくなっていく。

  • 胸熱度 100% 100%
  • 濡れ度 80% 80%
  • 泣き度 30% 30%
  • 総合評価 80% 80%

2015年の1月に発売された、ミア・シェリダンA Sign of Loveシリーズ、7部目。あれから長い歳月が過ぎ、やっと日本でも訳本が出版された。

もう嬉しくて、この本を読んだ6年前の記憶をたどるように、ウキウキしながら早速読んでみた。

実は、この本、数週間前に読み終えているのだが、ここにレビューを書くにあたり、少し時間を空けてみた。理由は「私も皆んなと思いを共有した〜い!」ww。

普段Wet Rush、エロい洋書とか読んで、感想を載せてるけど、如何せん訳出版されてない本なので、興味は持ってもらえても、共感はなかなか感じでもらえない。でもこの素敵な本、すでに多くの人が読んでるから、みんなと思いを共有できるかなって。だからレビューを書くのを遅らせれば、もっと多くの人と思いを分かち合える。

ただ皆んなと同じレビューじゃ少しつまらない、それに、すでに多くの人に読まれて、素晴らしいストーリーだという事は、折り込み済みなのと、私の感想は洋書の方に書いているので、ここでは割愛し、代わりに、前回の和書同様、訳について「生意気覚悟で」レビューさせてください。

「洋書を生かすも、殺すも翻訳次第」

まさにこれに尽きるね。

前から思ってたけど、高里さん、素晴らしいです。日本語美しいです。

言葉って、英語には英語の、日本語には日本語の美しさが全く異なる形で存在すると思うの。例えば、英語は耳に響く韻だったり、文脈や単語の意外性だったりするのに対し、日本語にも韻の美しさもあるけど、それよりも、冒頭の文章から終わりの文脈が想像と違わない、流れるようなスッと頭に染み入る、期待を裏切らない文章に美しさを感じると思うの。

日本語って、読み始めるとその文の終わりを想像できる珍しい言語だと思うのだが、終わりを頭に置きながら読んでるのに、想像と違う終わり方をしていると、非常に気持ち悪さを感じる。英語で美しいと感じる意外性をそのままの文章構成で訳し日本語にすると、日本語として非常に気持ち悪い。それを十分理解されてる高里さんは、俳句が5・7・5という絶対的なルールがあるから美しく感じるのと同じように、英語の文章構成をかなりシャッフルして、くどく感じる単語を消して、読んでて違和感なく馴染む日本語を作ってるって思った。

だからこの本、読んでてスッと頭に入ってきて、「あれ?」と思って、もう一度読み返す箇所が無かった(ヒーローの胸熱ポイントを除く)。

前回読んだ訳本、批判覚悟で辛口レビューをしたが、誤訳はもとより、長文では文章がバサバサ切られてた。でも英語の原文はちゃんとした長文で、その長文に含まれている意味はもちろんの事、意図や感覚、さらに作家の思いを汲みとり、尚且つ読んでて気持ちが良い日本語に訳すのは、文章が長くなればなるほど複雑で難しいのは理解できる。だからって、そのままの直訳でも日本語として意味が通じるよう、文章を短く切って、ただ言葉を英語から日本語に置き換えるだけなら、それは翻訳ではない。そんなチートではなく、長文が故の複雑な文章構成に含まれる沢山の単語をシャッフルしまくって、時には消したり、意図的に切ったりと、あの手この手で、美しい日本語に変換した高里さん。これが出来る翻訳家をWet Rushは本当に尊敬する。

もちろん、ミア・シャリダンが素晴らし小説を書いたのはベースにあって、その世界観や作家の思いを忠実に、でも日本語として違和感のない言葉を紡いだ高里さんだから、ここまでこの本が指示されたのかもって思ったよ。

と、思いっきり持ち上げておきながら・・・、Wet Rush、このストーリーに最高の評価は付けていない。

それは別に、この本がWet Rushの好みじゃなかったとか、満足しなかったとかじゃなくて、この前のA Sign of Loveシリーズ5と6部目に当たる、Becoming CalderFinding Edenが素晴らし過ぎて、それをこの7部目は超えていないって思ったからなの。5部と6部は2部構成で、最近のミア・シャリダンの作品はまだ読みきれていないのだが、私の読んだ中では断トツだと思ってる(4部目の世界で一番美しい声よりもね)。

その当時、衝撃を受けた素晴らしさに、興奮し過ぎて、レビューではネタバレしすぎたかもと、今となっては反省しているのだが、その頃からずっと訳出版を願ってて、だからお願いです、次も翻訳者は高里さんで(これ大事)Becoming CalderとFinding Edenを出版してください‼︎

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