愛の夜明けを二人で: Dream Man (3)

マラ(Marabelle Hanover)は、同じアパートの向かいに住むイケメン刑事ミッチ(Mitchell Lawson)に密かに恋をしていた。しかし自分の自信の無さから彼に声をかける事も出来ずにいた。ある日マラは、浴室の故障をアパートのメンテナンスに依頼するが、修理に来てもらえず困っていた所、その場にたまたま居合わせたミッチに直してもらう事になり、そこから2人の関係が始まっていく
- 胸熱度 100%
- 濡れ度 30%
- 泣き度 60%
- 総合評価 70%
ream Mansシリーズ3部目、「恋の予感に身を焦がして」の続編です。
1部でヒロインに恋するも報われなかったミッチ、この本でついに彼も幸せも掴みました! イエ〜イ!!
マラは酒と男に溺れ、自堕落な生活を送る母と2人、アイオワ州の田舎町で生まれ育った。貧しく、乱れた生活、母からの愛情を受ける事なく、周りからも「あの女の娘」と蔑まれ、自分は「価値のない人間」という思いが植え付けられていた。大人になり母の元を去り、コロラド州デンバーで自立した今も、人にランクを付け、価値を図る癖は抜けていない。
10点満点中、私はせいぜい2.5点。一方向かいに住むミッチは、その魅力と刑事という地位で、10.5点。自分と彼では住む世界が違う。彼と親しくなるなんて身の程知らずも良い所。
今回のヒロイン、最強のネガティブヒロインです。
ネガティブヒロインって難しいよね。読者が同情して応援するか。ネガティブ過ぎてうんざりするか。この本は、ヒロインだけに目を向けると、ネガティブ過ぎてちょっとうんざりする。でも、その穴をヒーローのミッチが埋めてるんだな〜。
ミッチ最高!! 今の所、このシリーズ最強のドリーム・メンてす!!
ネガティブヒロインをミッチがマリアナ海溝並の深さでガッツリ受け止めるんだよ。いいね〜いいね〜こういう不動のヒーロー(これだからロマンス辞められない)。
“I’ll go gentle, baby,” he whispered against my lips. “I promise. You’ll always be safe with me. His soulful eyes held mine captive as he repeated firmly, “Always.”
しかも、ヒロイン・マラは、ワケあって従兄弟の子供2人を引き取るのだが、ミッチはマラ以外に子供2人もまとめて全部受け入れる。もう男上げまくり↑↑↑↑
簡単に言うとこの本は、ネガティブヒロインの氷の壁をヒーローの深っか〜〜い愛情で、少しづつ溶かし、不安に怯える幼い2人の子供にも家庭の暖かさを教える、ヒーロー・ミッチの物語。
だからと言ってはなんだけど、1部の今時の恋愛とは違い、エロは少ない。自分を蔑むマラの心を開かせるまではミッチは手出せないしね。それに、ロマンスというよりは、実は愛情を知らずに育ったマラと従兄弟の子供2人に、「愛」とは何かを見せるミッチの「男気ストーリー」といった感じで、どちらかというと家族物語。
ミッチは、マラと2人の子供を受け入れる事で、一緒に付いてくるマラの母や従兄弟の問題、それに関連する事件など全部まとめて片付けるのだが、それも含め一冊じゃなくて、3部作位でじっくり読みたいと思った。というのも、従兄弟の問題では刑事としてのミッチの顔も描かれいるが、この側面は内容が浅かった。ミッチが魅力的だからこそ彼の魅力をもっと堪能したいって思ったよ。
そうそう、このシリーズで登場するヒロイン達(それぞれの女友達も)全員つながっていて、相変わらず「コスモde女子会」は今も続いてる。 1部のヒロイン・グエンとミッチ昔ちょっとあったけど、そんな過去の事は水に流し、「あの!?ミッチが落ちた女に興味津々」と、マラともすぐ友達になり、ちょっと下品だけど、イキで可愛らしい女子会はこのシリーズの一つの魅力。
さて、次はシリーズ最終部で、ついにバイカー親分タック(Tack)がヒーローです。これまた楽しみ〜♪
日本語版Dream Manシリーズ / 訳:高里 ひろ (Amazon Japan)
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