Leo: A Sign of Love (1)

10歳のエビィー(Evelyn Cruise)は、ネグレクト・性的暴行など辛い体験をし、里親のもとで生活していた。そこにやって来た、同じように辛い体験をした1歳年上のリオ (Leo Maknna)。2人は友情が芽生え、兄弟のような存在から、何時しか恋心が芽生え始める。リオが15歳になった冬、彼の養子縁組が決まり、エビィーと離れることになってしまったが、リオは、エビィーが18歳になったら必ず迎えに来ると約束し、2人は一時的に離れることとなった。
- 胸熱度 80%
- 濡れ度 80%
- 泣き度 100%
- 総合評価 90%
本日もうひとつ、レビュー行きます!
このシリーズ、Goodreadsで異様に評価が良いので、いつか読みたいと思っていた。評判通り、やっぱりよかった。
このストーリーは、エビィーが、22歳の女性へと成長し、逞しく生活している所から始まる。エビィ―とリオは将来を約束し合ったが、結局彼女が18歳になってもリオは彼女の元に現れなかった。そんなおり、彼女の前に突然現れた、ジェイク(Jake Madsen)という男性。ジェイクは、リオの友達で、リオは事故により死んでしまったが、彼との約束で、エビィ―の様子を確認するように、リオに頼まれたといっている。
エビィーとジェイクは、お互いが感じる否定しがたい魅力と、引き寄せられるような感覚に、イッキに2人は燃え上がる。
(・・う・・・ん・・・しばらく考え中・・・)
ネタバレするかどうか、悩んでます。
結局、ネタばらします。じゃないとレビューの意図が伝わらない。
ジェイクは、リオだったんですよ。エビィーの記憶の中のリオは、15歳の青年のままで、大人になった現在のジェイクの顔に彼女は気が付かなかった。
この本は、2部構成で、次は、リオのPOVす。次の本は、リオとジェイクが同一人物という前提で書かれた本なので、この時点で、ネタバレしてもOKかなと判断しました。それに他のレビューでも、リオはジェイクだと数多くか書かれているので。
何故、ジェイクは、エビィーに自分はリオであると告げなかったのか。養子縁組で名前を変えたという事実もあるが、裕福な家庭の息子になっても、里親の元で生活した時やそれ以前と変わらず、加害者が変わっただけで、ある意味ずっとジェイクは被害者だった。その事が原因で、エビィーに連絡が出来ず、彼女が18歳を迎えたその時も、迎えに行くことが出来なかった。それが彼の罪悪感となっていたが、エビィーを忘れることが出来ないジェイクは、別人のふりをして彼女に近づく。一方、エビィーも18歳で里親を離れたはいいが、住む家も無い中、路上生活から現在の貧しいながらも安定した生活を手に入れた経緯いがあり。
結局、2人とも、今までの人生は、どん底と言ってもいいほど。しかし、2人のお互いへの思いは、完全に無垢で、純潔で、限りなく美しい。辛い状況だからこそ2人は、お互いに光を見つけ、その光を頼りに頑張ってこれた。
人は何を頼りに頑張れるのかを、究極な形で表現したような本。2人の苦悩と希望の対照度が果てしなく大きい。だから、涙が止まらん。
“No matter how far apart we are. No matter the distance or time, I will never love anyone except you. Not ever.”
また、純愛ストーリーに思えがちだが、相当エロい。エロいけど、2人の純愛を基本とした上でのエロなので、いやらしさよりもむしろ、せつなさが上回る感じがWet Rushのツボをしっかり押さえています。

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