Lovely Trigger: Tristan & Danika (3)

2014年4月27日 | バニラ, 泣き本, 洋書, 総合評価 5, 胸熱本 | コメント0件

Lovely Trigger Tristan & Danika #3

若い2人の激しい恋愛、犯してしまった過ちと悲劇、あれから長い歳月が過ぎ去った。ダニカ(Danika Markova)は過去を忘れ、ジェームス(James)がオーナーを務めるアートギャラリーで働きならが、逞しく前向きな生活を送っていた。トリスタン(Tristan Vega)は、過去の過ちによって愛するダニカを失ってしまった事を深く反省し、薬や酒への依存に足を洗い人気ロックバンドのボーカルの傍らラスベガスでマジシャンとしても成功を収めていた。しかし、彼のダニカに対する後悔と謝罪の念は、消えることはなかった。

  • 胸熱度 90% 90%
  • 濡れ度 60% 60%
  • 泣き度 100% 100%
  • 総合評価 95% 95%

Up in the Airシリーズのスピンオフ版Tristan & Danikaの最終部。2部ではトリスタンのダメ男ぶりに、少しあきれながらも、ダメ男を見守る自分、そしてそれでもトリスタンを愛するダニカの一途な思いになんとも切なくなりましたが、この最終部ではトリスタンへのせつなさが涙を誘う、ストーリー。

2部の終盤に襲ったダニカへの悲劇に目がさめたトリスタンは、自らリハビリに通うことを決意し、薬と酒から足を洗う。しかしすでに時遅し。ダニカとトリスタンは別々の人生を歩むことになり、6年という長い歳月が過ぎてしまった。もともとラスベガスのジェームスがオーナーを務める同じホテル内のアートギャラリーでマネージャーとして働くダニカとホテルの劇場でマジックショーをしてるトリスタン。共通の友人も多い2人は幾度となく再会する。ダニカは動揺しながらも冷静な自分を保ち続けるが、トリスタンはダニカに会うたびに、後悔と自責に襲われ、自分を責め続ける。「こんな自分はダニカに相応しくない」と自分に言い聞かせながらも、彼女を今だ心から愛し、諦めきれないトリスタン。自問自答を繰り返す。

章ごとに区切られて、ヒロインとヒーローのPOVが盛り込まれているスタイルで本を書くRK リリー、しかしこの本は特にトリスタンのPOVが多く登場して、彼の思いを読むたびに、心臓を誰かに握られてるかのように、胸がギューと苦しくなる。そのぐらいせつない。たしかにトリスタン、ダメ男だったかもしれない、でも「もう自分を責めるのは辞めようよ」と声をかけてあげたくなる。そしてダニカも自分の思いを偽るのは辞めにして、「トリスタンを受けれいれてあげなよ」と。ホントにいろいろあったダニカとトリスタンだけど「もうそろそろ雪解けだよね」と。

本当に雪解けのように、少しずつ、少しずつ2人はモトサヤに戻ります。

最初から最後までずっとせつなさマックスが続き、終盤やっと安堵できる、そんなストーリーで、全体を通して、本元のUp in the Airシリーズより、このTristan & Danikaシリーズの方がWet Rush好み。

RK リリーの書く本はエロ場面が多過ぎて、時に読んでてエロ疲れしてしまいますが、このシリーズはエロバランス良です。せつなさに焦点をあてているので、エロ場面の2人の会話も充実していて、読者のせつない気持ちを盛り上げるのに成功しています。

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