Lover Reborn: Black Dagger Brotherhood (10)

2015年3月20日 | バニラ, 洋書, 総合評価 4 | コメント0件

Lover Reborn: Black Dagger Brotherhood #10

トールメント(Tohrment)は、妊娠中の妻、ウェルシー(Wellesandra)を亡くした失意の底から、抜け出せずにいた。今彼に出来ることは、妻を殺害したレッサーへの復讐。自らの安全を無視してまでも、レッサー狩りに躍起になるトールメントだった。そんなある日、妻を亡くした直後、森を彷徨っていた所を助けてくれた、堕天使のラシータ(Lassiter)から、ウェルシーを思うトールメントの気持ちが強すぎて、彼女は、天国(Fade)と地獄(Dhunhd)の狭間(In Between)で足止めを食らっていると聞かされる。

  • 胸熱度 100% 100%
  • 濡れ度 60% 60%
  • 泣き度 40% 40%
  • 総合評価 80% 80%

Black Dagger Brotherhoodシリーズ、10部目。

このシリーズ、現在12部まで発売されていて、13部が今月末(3月31日)に発売になるのだが、なんとなく終わりが見えてきた・・・といいながらも、ストーリー自体は全然終わりを見せてない(笑)。新しい登場人物もジャンジャン増えてるし、13部以降も続くだろうなぁ~という予感がしてきた(どこまで続くの・・・)。

ここの所ずっと仕事が忙しく、なかなか読書が出来ず、今日も仕事の傍ら、このブログを書いてみる。というのも、先日読み思ったこの本、他のシリーズ本に比べると一見地味そうなんだが、イヤ、実際地味だww。でもなんか心にズ~~~~ンと来る感じで、余韻が頭から離れない。気が付いたら、いろいろ考えて、仕事が手につかん。ので、仕事より先に、このレビューを片づけてみる。

さてさて、まずは、新キャラメンバーからご紹介。

ラシータ: ウェルシーの訃報を聞いた直後トールメントは、ブラザーズやその他すべてを捨てて、逃げ出してしまう。その後森を彷徨い、餓死一歩手前の所を、堕天使(トールメントの守護天使ような存在)のラシータに救い出され、その後もトールメントを見守る形で、ブラザーズの施設に滞在していた。守護天使というと厳粛なイメージ漂うが、実際は、ワイドショー好きの空気のまったく読めない、なんともスットボケ男。でも、きめる時は、ビッシときめる。

ノーワン(No’One)/ オータム(Autumn):この本の中で、オータムに改名: ノーワンって名前・・・(汗)最初人の名前と思わんかった。まぁ、この名前になるには、それなりに理由があるのだが、ノーワンもとい、オータムは、8部のヒロイン、ヘックス(Xhex)の母。実は、遥か昔、数百年前、オータムとトールメントは、ヘックスの出生に纏わる秘密を共有していた。その当時は、貴族の娘として箱入り娘だったオータムだが、本人の意思を無視して、シンパス(精神共感者)との間に子供(ヘックス)を授かってしまう。その事が原因で、オータムは悲しい結末を迎えるのだが、そこに居合わせたのが、まだトランジッション(遷移)間もない若いトールメントと、彼の兄のような存在のダライアス(Darius)だった。9部の怪我をおった、ヒロイン、ペイン(Payne)の付添として、天界から、地上に降り立ち、その後、娘のヘックスがダライアスの息子ジョン(John)と伴侶になるのを受けて、ブラザーズの施設に滞在していた。

トールメントは、ラシータから、亡くなった妻のウェルシーが天国に行く事が出来ずにいると聞かされる。どうしたら彼女を天国に行かせる事ができるか。唯一の方法は、いつまでもウェルシーへの思い引きずるのではなく、彼自身の人生を前向きに生きる。そんなこんなで、トールメントとオータムは、関係を深めていく。

ウェルシーを天国に行かせる為に、オータム利用したのは、確かにきっかけかもしれない。それでも、1人の男として、純粋にオータムに魅力を感じていたトールメント。

自分の伴侶は、生涯ウェルシーだけと信じていながらも、オータムに欲情する自分に猛烈に腹を立て、戸惑い、そんな戸惑いやら、よく分からない感情を彼女に怒りと共にぶつけてみたり。なんつ~か、トールメント、ブラザーズの中でもしっかり者の兄貴的存在だったけど、この本では、結構激しい。オータムと初のエロシーンも、か・な・りアルファ度高めです。

一方、オータムは、ウェルシーを思うトールメントの気持ちとか、全部受け止めるんだな。彼女自身、過去にイロイロが事があり、自分に起こるすべてを受け身でとらえて来たから、彼を受け止める事ができたのかも。

ストーリーの冒頭、Wet Rushは、無理にトールメント気持ちを変えなくても良いじゃん。自分のペースでゆっくり、気持ちを整理していってよ。と思っていたが、読み進めて行く内に考えちゃったのよね。トールメントは、オータムと紆余曲折へて、彼女を(も)愛してると認めるのだが、

“Autumn, I’m in love with you — You want to know why Wellsie got pregnant? It wasn’t because I wanted a young. It’s because she knew that every night when I left the house I could get killed in the filed, and as she said, she wanted something to keep on living for. If I had been the one to go? She would have carved out a life herself, and… the strange thing is I would have wanted her to do that. Even if it included someone else. I guess I’ve realized that… She wouldn’t have wanted me to mourn her forever, She’s have wanted me to move on… and I have”

当たり前の事なんだけど、結構このロジック、目から鱗だった。確かにそうなのよ。もし自分が先に死んでしまったら、残された人は幸せになって欲しい。仮に愛する相手が自分以外の人を好きになっても、死んでしまった自分を悲し続けて一生をみじめな気持ちでいて欲しくない。前向きに幸せを掴んで欲しい。

妻を亡くして悲しむ夫の第2の人生と、新しい相手とのロマンス。難易度高い、設定をラシータを登場させ半ば強制的に後押しさせつつ、でも、最終的には、スマートにサラリと読者を納得させる、J・R ウォードの腕前に、感服です。

そして、もう一つ。目から鱗ロジック。

最近のシリーズは、ダブルロマンスが定番となっている中、新婚ホヤホヤのジョンとヘックスもひと悶着あり。

ヘックスは、いままでもずっと殺し屋として危ない橋を渡って来たが、ブラザーズの嫁となって、自分の立場に戸惑う。いくらブラザーズと一緒に町に戦いに出ると言っても、どうしても彼らは、自分をジョンの嫁としか見てくれない。おまけにジョンも、ヘックスに危険が迫ろうものなら、血相変えて、彼女を守ろうとする。ヴァンパイア界特有の男が女を守るという観念が、本人達は意識していなくても、まだまだ残り、男女平等とは言い難い。ヘックスは、しばらくブラザーズの施設を離れ、ジョンとも距離を置く。

Wet Rush、ストーリーの冒頭は、「ヘックスそりゃわがままだよ」と思った。それだけジョンに愛されてなにが悪い。

でもね、今までは、男に守られる事に疑問を感じないヒロインばかりで、問題にはならなかったが、ヘックス最強なのよ。しおらしい嫁など無理(笑)

後編、ジョンはクイン(Qhuinn)を危険と分かっていながらも彼1人戦いに向かわせる。友人は危険に立ち向かわせ、何故嫁はダメなのかと考える。愛する嫁を亡くしたら、どんな風になるかまじかでトールメントを見てきたジョンは、ヘックスにもし何かあったらと考えただけで、気がおかしくなる。でも、他のブラザーズの嫁達は、そんな恐怖を抱えながら、毎晩を過ごす。自分の嫁は、他の嫁と違い、おとなしく家で夫の帰りを待つタイプではない。それが分かって惚れたなら、彼女のすべてを受け入れてあげるべきではないか。

守る男と守られる女、エロ風に言うならDom男とSub女。そんな構図のロマ本が、頭の中でテンプレとなっていた中、Dom男とDom女のロマンス、実は「相手を受け入れる」というシンプルなロジックで解決する当たり前な事に気づかなかった自分に、目が鱗。

ロマンス以外では、9部で登場した、ヴァンパイア集団(バント・オブ・バスターズ:Band of Bastards:BOB)が、ラス(Wrath)を暗殺し、王から失脚させる計画に動きだした。事実、ラスはバント・オブ・バスターズ(BOB)から襲撃を受け負傷するが一命を取り留める。それに単を発し、今後は、BDB vs BOB(紛らわしい~)の争いが活発になりそう。つ~か、それが原因か、最近はレッサーの内部事情はまったく話に出てこない。今後は、ヴァンパイア界の紛争が続きそう。

そして、次の11部は、イヨイヨ(まってましたぁ~)!!  クインとブレイロック(Blaylock)のBLです。楽しみだぁ~。

日本語版ブラック・ダガー・ブラザーフッドシリーズ / 訳:安原 和見 (Amazon Japan)

     

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