Lover Unleashed:Black Dagger Brotherhood (9)

2015年3月5日 | バニラ, 洋書, 総合評価 3 | コメント0件

Lover Unleashed: Black Dagger Brotherhood #9

ペイン(Payne)は、双子の兄ヴィシャス(Vishous)を虐待した父ブラッドレター(Bloodletter)を許す事が出来ず、父を殺害した。その事が原因となり、ペインは、100年間、母である書の聖母に天界に隔離されていた。自由を強く望んでいたペインは、やっと、隔離から解放され、地上に降り立つ。しかしそれは、骨髄損傷で生死を彷徨う状態でのことだった。

  • 胸熱度 100% 100%
  • 濡れ度 60% 60%
  • 泣き度 20% 20%
  • 総合評価 70% 70%

Black Dagger Brotherhoodシリーズ、9部目。

今回は、ブラザーズでないロマンス、どうなの?と思いつつ読み始めたら、うん、それなりに面白かった!! (やっぱり、J・R ウォードです)

レビューの前に、新キャラである今回のヒーローとヒロインをご紹介。

ペインは、ヴィシャスの双子の妹(姉?)。というか、本の中では、姉が妹かはっきりしてません。英語で姉妹まとめて”Sister”なので、厳密には分からん。ヴィシャスはペインの事、”Baby Girl”とか呼んでるけど、愛称みたいなもんで、別に妹だからそう呼んだとは限らない。ヴィシャス自信、本の中で、どっちが先に生まれたかは、書の聖母に聞いてみないと分からないとも言ってるので、本人達も不明らしい。

ペインは、父を殺害した事で、長い間、天界に隔離されていた。元々父の血を受け継ぎ、腕っぷしは、男並みだったペインは、ラス(Wrath)と天界で、スパーリングを友人として楽しんでいた。ラスは7部で完全に盲目となってしまい、地上では盲導犬なしでは歩行もままならない中、天界で思いのままに動き回れる自由を、ペインを通して楽しんでいた。ペインとのスパーリング後は、痣だらけで地上に戻るラス。スパーリングと言ってもかなり本気モードの戦い。

ある日、地上へ降り立つ自由を書の聖母に請願したペイン。しかし、即却下され、ペインは、フラストレーションを抱えていた。そこに現れたラス。そのままいつもの通り、2人スパーリングを開始したが、集中力を切らしていた、ペインは、腰を負傷し、生死を脅かす怪我を負ってしまった。ラスは、責任を感じ、書の聖母を説得して、ペインをブラザーズの施設に連れて帰る。ジェイン(Jane)はすぐに治療を開始するが、脊髄損傷は、ジェインの医者としての知識を超え、専門医が必要だった。ジェインは、以前彼女が働いていた、聖フランシス医療センターの外科部長、マニュエル(マニー)マネロ(Manuel Manello)をブラザーズの施設に連れてくる。

で、ペインを初めて目にしたマニーは、彼女にひとめぼれ❤

All his life he’s wondered why he’d never fallen in love, and now he knew: He’d been waiting for the moment, this woman, this time. The female is mine, he thought.

ペインは、100年もの長い間、地上での生活を経験しておらず、かなりの天然ちゃん。一方マニーは、それなりの大人の男性。で、まぁ、過去のシリーズにもあるヴァンパイアと人間のカップルが故のすったもんだがあるわけです。

ここまで、ペインとマニーの事つらつら書いてますが・・・私的には、この本完全に、ヴィシャスとジェインのロマンスに話を持ってかれてるように思う。

ヴィシャスは、ペインの存在をいままで(約300年間)知らなかった。そして今回初めて、自分に妹(にしておこう)がいる事が分かり、しかし、彼女は、脊髄損傷で生死を彷徨っており…と。以前の5部でも実の母が書の聖母だと分かった時も、多くのストレスを抱え、かなり自暴自棄になった。それと同じように、今回もペインの事で、かなりササくれる。そんなヴィシャスにジェインは、そっと距離を置き、影から見守るのだが、一向に彼の苦悩は解決せず、本当に2人は距離を置くようになってしまう。

5部では、父からの虐待など、彼のトラウマが語られていたが、実際のストーリーの中では、ヴィシャスは、ジェインに過去の苦悩をあまり語っていなかった。ジェインも触れてはいけない彼の過去として、深くは追及せずにいた。しかし、今回のヴィシャスは、わざとレッサーの攻撃を受け負傷して自分を苦しめたいと、マゾ欲を高める。とは言え、BDSMを他の女性とするのは浮気になるし、でも、このササクレ感をどうにかしたい、イライラ、グダグダ、ギシギシ。で最終的に、ブッチ(Butch)に自分を痛み付けて欲しいと助けを求め、ここでまた友情を高める2人。ブッチ、ホントいい奴だ。

この本を読むまで知らなかったけど、ヴィシャスの背中には、ジェイン名前が彫られておらず、正式には結婚してなかったのね。ヴィシャスもジェインも頑固な所があるし、お互い自立していて、確信に触れない。そんな関係を保っていたよう。それが、今回、ブッチの助けを借りて、気持ちの整理をしたヴィシャスは、正式にジェインを嫁にして、今後は、素直にすべての思いをジェインと共有しようと、心に誓う。

この本、ペインとマニーだけのロマンスだったら、つまらない物になっていたかもしれない。でも、ヴィシャスが、過去のトラウマとけりをつけ、これかも変わらずにジェインを愛して行こうと、ポジティブに変わってく感じが、なんともよかった。ちなみに、ヴィシャス、過去をBJ(Before Jane)、今をAJ(After Jane)と分けて、BJに縛られるのではなく、AJを大切にしていこうと、決心する。そそ、ヴィシャス、AJよ。AJ!!

そしてもちろん、ペインとマニーもハッピーエンドとなるのだが、ブラックダガーブラザースでは、もうお決まりね。ヴァンパイアと人間のカップルは、ご都合主義で終わる(もうそういうもんだと思うことにした)ww

あぁ・・・ネタバレしちゃいますけどねぇ・・・

なんと!! マニーの父と、ブッチの父が同一人物だった。つまり二人は腹違いの兄弟。ということは、マニーもヴァンパイアと人間のハーフ。つっても、マニーは、ヴァンパイアに遷移するのではなく、そのまま人間でいる道を選ぶのだが、ヴィシャスと同じように、ペインも体を光らせて、誰かの傷を癒したりするパワーがあり、45歳のマニーは、ペインといると若返るらしい(つまりは、歳をとらない模様)。

で、マニーは、ジェインと一緒にブラザーズの専属医/ヴァンパイアの医者として、これからをの人生を送っていき、ペインは、ヘックス(Xhex)同様、戦う女として、最近勢力を上げたレッサーに対抗していく。

今回、マニーとブッチの関係が明かになっただけで、真相はまだ謎のまま、これも今後かなり気になる。マニーとブッチ→兄弟。マニーとヴィシャス→義理兄弟。ヴィシャスとブッチ→親友として、今後この3人面白くなっていきそう。

その他にも、クイン(Qhuinn)にも、せつない動きがあったり、ヨーロッパ(イギリスらしい)からやってきた、新キャラ、ヴァンパイア集団(ブラザーズと同じく戦士)の登場やらと、話が膨れていってますが、このシリーズ何時終わりを迎えるのか、というか、この勢いなら、まだまだ終わらなそう。

日本語版ブラック・ダガー・ブラザーフッドシリーズ / 訳:安原 和見 (Amazon Japan)

     

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