波間の白昼夢

失恋を痛手を癒すために訪れた、海辺のコテージ。ビーチで出会った魅力的な男性と、情熱的に体を重ねる男女。
- 胸熱度 80%
- 濡れ度 80%
- 泣き度 20%
- 総合評価 80%
こういう本、好きだなぁ~。短編小説にあるべき姿といった感じ。
短編小説って、読み終わった後の「余韻」が大切でその後の展開を読者が勝手に思いをめぐらせ、「余韻」を楽しむのが短編小説の醍醐味だと思う。必ずしもその余韻は、ハッピーエンドである必要もなく、ハッピーエンドを匂わせれば、その後は読者の想像に任せればいいわけで、この本は、「余韻」をたっぷり残した本と言う感じ。
ロマ本おきまりの、出会いのプロセスなど潔くカットで、男女の目が合った瞬間にお互い燃え上がり、ビーチの夏の暑さがムンムン漂う、夕日の差し込むコテージで体を重ね、2人は名前を告げる事なく別れる。夏の日の一日を切り取った、大人の味わいあるストーリー。
ちなみに、Wet Rushは、その後2人は町で再会し、あのビーチの思いでがよみがえり、2人の関係が始まる~~なんて、展開を1人モンモンと想像しました(爆)。
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