ダブリン・ストリートの恋人たち: On Dublin Street (1)

2014年2月11日 | バニラ, 洋書, 総合評価 4 | コメント0件

On Dublin Street: On Dublin Street #1

家族を事故で亡くすという悲劇に見舞われたジョスリン(Jocelyn Butler)は里親のもとを転々としながらアメリカの高校を卒業し、母の故郷であるスコットランドに移り住んだ。大学卒業後、小説家を目指していたジェスリンは、それまで一緒に住んでいたルームメイトがロンドンへ引っ越すのを期に新しいアパート探しを始める。同世代の女性がルームメイトを募集している物件を早速見に行くジェスリン。その時タクシーを相乗りさせられた男性の傲慢な態度に困惑しつつも、セクシーで魅力的なブレイデン(Braden Carmichael)に動揺してしまう。そして引っ越し先の新しいルームメイト、エリー(Eille)の兄がブレイデンだと分かり、さらに困惑するジェスリンだった。

  • 胸熱度 60% 60%
  • 濡れ度 40% 40%
  • 泣き度 50% 50%
  • 総合評価 50% 50%

「ダブリン・ストリートの恋人たち」というタイトルで日本語訳版が出版されているこの本、サマンサ・ヤング、ヒットを飛ばしてます。本を読むと日本語版が出版されるのは、納得。

ロマンス小説にありがちな、リッチでセクシーなアルファ男と美しいヒロインの図式は変わりませんが、エロや恋愛だけでなく、ジェスリンの心の変化が丁寧に書かれており、また、エディンバラやダブリンストリートの情景が美しく表現された読み応えのある内容です。

ジェスリンは、ティーネージャーの繊細な時期に家族を亡くしてから、人に自分を見せないよう固く心を閉ざしていた。そんなジェスリンが、ブレイデンや彼の妹エリーと接するうちに、少しずつ人を信じる気持ちを取り戻していく。とは言え、彼女が心を開くまでは、そうとう頑固です。全体的に彼女の頑固に付き合うストーリーといった感じ。

彼女の頭の中に潜在する「愛する人は自分から居なくなり、その時の悲しみは計り知れない」という思いは、人と深く付き合うことに極端な恐怖感を植えつけてしまい、そんなジェスリンは、なかなかブレイデンを受け入れない。好きと分かっていても受け入れません。好きではない、私は気にしない、と装うこで自分を守るジェスリン。今までそうやって自分の身を守ってきた彼女の心の傷がいかに深いことか・・・それでも自ら精神科医を訪れ、変わろうと努力をする(彼女の心のどこかで、そんな自分が嫌いだったんでしょうね)。その頃、エリーの病が発覚し、それも、彼女の心を変えるきっかけになった。

そんなジェスリンに深く思いをよせるブレイデン、頑固なジェスリンに、あの手この手でアタック。(本当に体を使ってのアタックもしちゃいます)。

“That’s it, we’re done. This was a complete mistake.” I moved to get up but found myself tackled back onto the couch, flat on my back with Braden lying over me.

I strangled a squeal of fright as he lunged upwards, his strong hands gripping my upper arms as he dragged me down onto the floor with him. “Braden!” I yelled, as he rolled me onto my back. And then he did his worst.

“You try to leave, I’ll tackle you.” Even though he wasn’t looking at me when he said it, I could tell he was deadly serious.

ブレイデン、基本アルファ男ですので、「欲しい物は必ず手に入れる」それが彼の基本。しかし、時にはハートにぐっとくる言葉も口にします。

“I spent last night going over and over the last six months in my head and I know that you’re lying to me. I know you love me, Jocelyn, because there’s no fucking way I can be this much in love with you, and not have you feel the same way. It’s not possible.”

そして、ジェスリンは最後にやっと、ブレイデンへ心を開いていきます。

Sometimes the clouds weren’t weightless. Sometimes their bellies got dark and full. It was life. It happened. It didn’t mean it wasn’t scary, or that I wasn’t still afraid, but now I knew that as long as I was standing under it with Braden beside me when those clouds broke, I’d be alright. We’d get rained on together. Knowing Braden he’d have a big ass umbrella to shelter us from the worst of it.

あ、それと、最初のジェスリンとブレイデンのクリスマスは、何ともさびしいクリスマスだったが、翌年の2人のクリスマスを作者のサマンサ・ヤングは、ショートストーリーにしてウェブで公開しています。2人の会話がとても微笑ましい(以下参照)。

所で・・・このOn Dublin Street、ロングシリーズです(以下参照)。現在出版されている、Before Jamaica Lane: On Dublin Street (3)までは読んだので、これに続きレビューを書きます。

On Dublin Streetのファンが作成したイメージ動画。エディンバラの風景も盛り込めていてステキです。

日本語版On Dublin Streetシリーズ / 訳:金井 真弓 (Amazon Japan)

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