One with You: A Crossfire Novel #5

2016年4月24日 | バニラ, 洋書, 濡れ本, 総合評価 3 | コメント0件

One with You: A Crossfire Novel #5

エヴァ(Eva Tramell)とギデオン(Gideon Cross)離れられない思いからお互いを急かすように結婚したけれど、体だけではなく心も結も結ばれるにはまだまだ克服しなければならない問題が立ちはだかっていた。

  • 胸熱度 30% 30%
  • 濡れ度 60% 60%
  • 泣き度 10% 10%
  • 総合評価 30% 30%

A Crossfire シリーズ最終部、5部目。もう期待アゲアゲで読み始めたけど…アレ?…あれれ…。WetRushレビューを書くとき、いつも簡単なあらすじを最初に掲載するのだが、上(↑)のこの本のあらすじ前回4部のCaptivated by Youと一緒。もちろん個々のドラマは前回とは違うけど、全体的な大枠のコンセプトは前回も今回も変わらない。どんなに頭ひねっもそんな結論しか思い浮かない。

シルヴィア・デイさすがにこのシリーズ引っ張りすぎだな。

当初は3部作だったはずのこのシリーズ「大人の都合」で5部作に引き伸ばすのに、いろいろなドラマやエピソードも盛り込んで、「コネて、練って、伸ばして、引っ張って」シルヴィア・デイの作家としての力量で無難に仕上がってるけど…やっぱりね「間延び感」が拭えない。

そもそもさ、ロマンスを長編シリーズにする場合は、ロマンス以外になにか別のプロットが必要じゃん。例えばロマンス+サスペンス、ロマンス+パラノーマル、はたまたロマンス+BDSMオープンセックス、ロマンス+歴史大河ドラマとかさ。それがこのシリーズは「エヴァとギデオンとその仲間達の人間模様」って題材だけだから、長編本5冊で1つの物語にするには、プロットが少なすぎ。間延びした所を読んでると飽きてくるのよ。

しかも、エヴァとギデオン出会って2ヶ月で駆け落ち婚して、この話が3ヶ月目だって知ってた? たった3ヶ月間のロマンスを長編5冊にするって、普通に考えてちょっと無理あるじゃん。それに実質4年もかかっての5冊出版だし。「鉄は熱いうちに打て」ともいうし、間延び感を少しでも解消させる為に、一期に5冊続けて出版できたら良かったのかも。

この本の前半は、前回の4部同様、勢いに任せて結婚したはいいけれど、体は簡単に結ばれたが心はなかなか結ばれない。そんな2人が精神科受診したり、お互いの思いを共有しあい信頼を築き上げていくと話。それが前回の4部とこの本の半分、計約600ページ(も)使って描かれてるから、Wet Rush的には非常に飽きた(笑)とくこの本はページが読んでて全然進まなかった。数ページ読んでは飽きて別の事始め、それでも自分を言い聞かせながら読んでたらいつの間にか「寝落ち」そんな日が何日も続いたよ。

それでもエヴァとギデオン、亀の歩みながらも少しずつ成長を見せ、嫉妬に狂って大げんかなんて事も無くなってきた。ギデオンもエヴァへのメロメロっぷりをきちんと言葉にして素直に彼女に伝えるようになる。

激しいエロも、癒しのエロに変わってきたのかな(それでもギデオンの絶倫は健在)。

で、後半あらたな展開と共に話が動き始めのだが、8割位のところで襲撃事件が発生し、エヴァの母モニカ(Monica)が犠牲となってしまう。ある意味これはギデオンへの最終テストって感じ。

そしてギデオン見事に最終テスト不合格 (Congrats Gideon!)

ギデオン、パニクって、テンパって、襲撃時に一時気を失ったエヴァの状況を利用して、エヴァに母が亡くなった事を次の日まで伝えなかった。

ギデオン曰く、何はともあれエヴァの安全が一番、母が亡くなった事実を知れば、母の元に行きたがるどろう、こんな夜に彼女を外出させるわけにはいかない、事件の全容が分かるまで、この一連の事件を自分が把握できるまで、この事は彼女には伏せておこう。

コントロールフリークのギデオン、自分ではどうにもコントロール出来ない事実にめっぽう弱いのよね…。超〜空周り。

でも、このくだり読んでて腹たったわぁ。

意識を失っていたと言え、何か大きな事件があったと分かるエヴァに、実の母が死んだ事実を告げないってどうよ。

周りのみんなもギデオンに「早くエヴァに事実を伝えろ!」「1人ですべて抱え込む事など不可能」とかいろいろアドバイスするのだが、事を先伸ばししようとするギデオン。こりゃエヴァ事実を知ったら、激怒するだろうなぁ〜。さっそく離婚かよ、おい。

と、思いきや…。エヴァあっさりギデオンを許す。アハ。「そういう所も含めてギデオン」って事実をエヴァは理解していた。ありのままの相手を受け入れながら、より良い方向に変わるよう努力し、お互いを信用するってこう事なのね。シルヴィア・デイに一本とられたは(笑)

その他ギデオンの過去女達の問題や、ケアリ(Cary)の事などなど諸々完全には解決していないまま話が思わってる。まぁ解決の兆しは見えているのでこれで良しとするのかな。シリーズを通していろいろドラマを盛り込み過ぎたから、すべてが同時期に解決するとは限らないもんね。

前半は寝落ちのための本と言えるくらいに飽きる内容だったが、後半はモニカの死と彼女の生い立ちや、エヴァの父ビクター(Victor)との出会いなども盛り込まれてテンポ良く読めた。

この本に関してはいろいろ文句を言いつつも、シリーズ全体を通してエロチカロマンスを代表する作品である事に間違いはないし、やっぱりシルヴィア・デイは実力があるので、一定の評価は残しておきます。

日本語版クロスファイヤシリーズ / 訳:中谷ハルナ(Amazon Japan)

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