Preppy: The Life & Death of Samuel Clearwater, Part Three: King (7)

何者かに誘拐されたアンドレア「ドレイ」(Andrea Capulet)。サミエル「プレッピー」(Samuel Clearwater, A.K.A Preppy)はまたしても彼女を救う。しかし前回は単純な興味だったのに対し、今回は家族として、愛する妻としてドレイを救い、誘拐犯への復讐を誓った。それは現在の自分の置かれている状況を客観的に見つめる事につながり、「守るべき家族」とは何かを彼自身理解していく。
- 胸熱度 60%
- 濡れ度 20%
- 泣き度 40%
- 総合評価 60%
昨夜読み終わった、極道ロマンスKingシリーズ最終部7部目。
面白かったよ。ウン。
…って正直感想があんま湧いてこない…。
はてどうしたものか…。
TM フレイザーって、ストーリーの前半はスピード感があって、事件やドラマが「ゴォォ〜」と勢い炸裂で読者に襲いかかる感じと、最後はキリキリされられるクリフハンガー、絶対に続きを読みたくさせるハラハラ感とか、とにかく独特でWet Rush大好きなんだけど、後半その勢いが終息に向かう過程で、どうも読んでて気持ちがスローダウンしちゃうんだな。
だからこの本も、「雨降って地固まる。プレッピーいろいろあったけど、幸せになってよかったね」。くらいしか感想ないよ…。
世間の常識とか、法の秩序とか、そんなもんまったく無関係のアウトロー野郎の話だけど、だからと言って人として外れてるかというとそんな事なくて、胸熱な魅力満載なヒーロー達。このシリーズは3人の野郎のロマンスを描いているが、特のこのプレッピーは、コーキーだけど独特なユーモアのセンス、お洒落で魅力的でアレもデカイ。でも幼少期の辛い体験と、実は心温かいくせに荒っぽいと、なんとも一筋縄ではいかないキャラ。でも作者TM フレイザーの思い入れが強いのか、他のヒーローは2冊構成なのに、プレッピーに関しては3冊使って、じっくり書いているよね。
野郎達の照れくさくて言葉に出来ない熱い友情。
人を愛する事と、家族の意味。
過去からの開放と未来への幸せ。
などなど、極道野郎ストーリーなはずが、結構濃厚なストーリーに仕上がってる。
そんでもって、この本の表紙のモデル、Travis Deslaurierっていうのね(これまた素敵♥)。TM フレイザーってモデルの起用が上手ね。どのヒーローの表紙も素敵。

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