Preppy: The Life & Death of Samuel Clearwater, Part Two: King (6)

誰もが死んだと思っていたサミエル「プレッピー」(Samuel Clearwater, A.K.A Preppy)、監禁拷問を受けながらもなんとか一命を取り留め生還した。しかし以前の陽気なプレッピーはそこには居なかった。何度も繰り返された拷問、幾度となく死の淵を彷徨った残像は常に彼を苦しめ続ける。そんな中唯一の希望は数年前に別れた1人の女性、アンドレア「ドレイ」(Andrea Capulet)。彼女と再会を果たしたプレッピーは、何かが変わって行く。
- 胸熱度 80%
- 濡れ度 30%
- 泣き度 20%
- 総合評価 50%
極道ロマンスKingシリーズの6部目。
前回ネタバレしちゃイカンと濁すような表現でしかプレッピーを説明してなかったけど、本のあらすじで、すでにオフィシャルに公表してるので、ソレならばと、ちょっと彼の状況を説明。
プレッピーは実は以前の部で、死亡してたのです。原因は簡単に説明すると極道の抗争。ところが、実は死んでなくて監禁拷問を受けていた所を救出されて、死の淵を彷徨いながらも生還したのがこの本。
4、5年前に出会った1人の女性ドレイに惚れるも、その時の色々な状況が関係して、彼女と別れた(それがこの前の本5部にあたる)。その後ドレイは、プレッピーが死亡した知らせを受けてどん底状態。数年の月日が過ぎて、やっと前に一步進む覚悟を決め、気持ちを整理するのにプレッピーの友人を尋ねる。したら、ベットに昏睡状態で横たわるプレッピーに再会して「え!? ウソ!? 彼生きてるぅ〜〜」となるワケ。
で、この本でプレッピーとドレイは元サヤに戻るのだが、まぁそう簡単に事は進まないのね。
まず、プレッピーが繰返された拷問でかなり精神的に参ってる。等の本人もそんな自分い苛立ったり、しばらく監禁されてた間に、親友2人にはそれぞれ彼女が出来て子供も出来て幸せで、自分の居場所がないと感じたり。
プレッピーとドレイ、やっと元サヤに戻ったと思ったら、ちょっとした事がきっかけで、プレッピーの精神状態が不安定になって、また前に逆戻り。なんつぅ〜か、この手のヒーロー&ヒロインがくっつきそうで中々くっつかない過程って、大変の場合、読んでてイライラするのが通例。でもTM フレイザーのストーリーって本当にスピード感や壮快感があるから、あのお決まりの「早くくっつけやぁ〜」「さっさとヤレやぁ〜」っていう苛立ちが全く無かった。
で、まぁ、友人や周りの助けも借りて、プレッピーは自分を取り戻して行くんだけど、一見暗くなりがちな話をなんともイキにスタイルッシュに描いてるのはやっぱTM フレイザーの特徴だわね。
作者の特徴でいうと最後のクリフハンガーもこれまた見事に読者をキリキリさせてるし。
最後やっとプレッピーとドレイ幸せ掴んだ〜と思ったら、またイチ波乱。そうなのね、プレッピーが監禁された原因の抗争はまだ完全に片付いてないのね。というワケで、次の最終部はもっと極道色強くなりそうな予感(要期待)。
と言うのも、プレッピーが自分を取り戻して、ドレイと元サヤに戻る事が大まかなこの本の内容で、大きなプロットが無かったのがちょっと残念。つまりこの本には何時ものTM フレイザーお得意な痛快ローラーコースターライド、ぶっ飛び爽快ストーリー感が、薄かったのかな。
ちなみにこの本Kindle 読み放題です。

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