Raced: Driven (3.5)

傲慢でうぬぼれ、無茶知らず、反抗的で、言葉荒く、しかし、傷つきやすく、繊細で情熱的。そんないくつもの顔を持つコルトン(Colton Donavan)。恋愛など無縁と思っていた彼が、ある日、神秘的な紫の瞳を持つ思いやり強い女性レニー(Rylee Thomas)に出会ってしまう。そこから彼の心の葛藤が始まっていった。
- 胸熱度 70%
- 濡れ度 30%
- 泣き度 40%
- 総合評価 40%
Consequencesシリーズにハマっている間、9月15日に発売された、Driven シリーズの4部にあたるコルトンのPOV。この本の発売を心待ちにしていたWet Rushは、Consequencesシリーズを読むのを途中で辞めて、この本に手を出したい衝動が抑えきれなかったのだが、なんとか頑張って? Consequencesシリーズを完読後、間髪入れずにこの本に飛びついてみた。
この本自体は、140ページ程度なので、あっと言う間に読み終えてしまい、これで本当にコルトンの世界ともお別れなのねぇ~と、ちょっと寂しさを感じてもみたり。
1つの物語と言うよりは、1部~3部の重要な章を作者K ブロンバーグの解説とその時のコルトンの思い綴った短編小説がセットになって、いくつも繰り広げられる、他とちょっと違った趣のある本。ただ残念なのが、そのほとんどが、すでにネットで無料公開されているショートストーリーで、以前それらのショートストーリーをまとめてて、このブログでも紹介済。それでも、K ブロンバーグの解説と新たに追加されたストーリーが、コルトンファンのツボをしっかり抑えてます。
全体を通して、コルトンのキャラが強烈。とにかく激しくて、感情豊かで、でも自己中で。それに加え、イケメントップレーサー、ハリウッドセレブ、モノも大きく、もうねぇ、ある意味完璧なキャラなだ。歯の浮くような言葉を平気で口にする、甘々なヒーローではなく、言葉や汚く、荒っぽく、子供っぽさと、大人の魅力と、弱さ、強さ、悪さ、を兼ね備えた、女性の「ツボ」にハマるキャラ。
レニーに初めて出会った時は、彼女の見た目にハマり、いつものように「クイック ファック」を楽しみたいと思っていたコルトン。彼の魅力に多くの女性が簡単に跪くのに慣れ過ぎていたコルトンは、レニーが自分を拒否するのが信じられないといった感じだった(はい、かなりの傲慢男です)。そんなレニーをコルトンは追いかけ回すのだが、「俺が女を追いかけるなんて・・・」とある意味初めての経験に、苛立ったり、戸惑ったり、レニーに怒りを覚えたり。そんな中、どんどんレニーの魅力にハマっていくコルトンは、焦って、テンパって、とにかく彼の心の中は、ハチャメチャです。
I hate her. (彼女が憎い)
I want her. (彼女が欲しい)
I hate that I want her so much that this is fucking killing me. (彼女が欲しくてたまらない自分が一番ムカつく)
また、子供の頃のトラウマが、彼を臆病にして、「自分は彼女の相応しくない」と勝手に思い込んでみたりと、一言では表せない彼の魅力に、Wet Rushはすっかりメロメロになってしまった。
やっぱり、コルトン最高!!!
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