Wet Rush レコメン2014
皆さん、新年明けましておめでとうございます。
2014年は、日訳20冊・英原書70冊の計90冊の本を読みました。改めて見ると、少ないなぁ・・・とも思うのですが、原書はほとんどが長編物ですので、まぁ自分のペースとしてはこんなものかと。そんな2014年に読んだ本の中から、各分野別に、Wet Rushの独断と偏見で、「Wet Rush レコメン2014」を発表したいと思います。
濡れ本部門
エロチカロマンスと言うからには、ただエロいだけじゃダメ。胸が熱くなるロマンスの面白さに、ため息漏れるエロが加わった作品。

バニラ:ピュアでイノセントなとろけるエロチカロマンス
Falling Into Us: Falling (2)
高校生の初々しいカップルが成長しながら愛を育むストーリー。大人になり結婚して幸せな家庭を築くまでの成長やドラマが、なんとも美しく書かれています。この本は、全部で3部作となるFallingシリーズの2部目。それぞれの部でヒーローとヒロインは異なるのですが、ストーリーの背景が連動しているので、全部読むことをお勧めします(とは言え、Wet Rushまだ3部目読んでませんが・・・汗)。また、非常に簡単な英語で書かれているので、原書に挑戦したい方にもお奨めです。

バニラ:大人の魅力満載アーバン・エロチカロマンス
Captivated by You: A Crossfire Novel (4)
ちょっと王道と言えば王道ですが、アーバン・エロチカロマンスと言えばこのCrossfireシリーズではないかと。特にこの4部は、ヒーローのPOVが盛り込まれ、ちょっと生々しいエロがロマ本ファンの心を刺激します。1部~3部でどれほどヒーローとヒロインが愛し合っているか、たっぷり読者に周知しているので、そんな生々しいエロが余計に、2人の愛し合う関係を引き立たせます。

BDSM:ダークで重~い重圧感たっぷりなエロチカロマンス
Quintessentially Q: Monsters in the Dark (2)
現在3部まで発売されているこのMonsters in the Darkシリーズ、2014年6月に読み終わってからも、ずっと今でも心に残っている作品。究極なほどにダークなBDSM部分をストーリーに盛り込むことで、愛し合うヒーローとヒロインのBDSMに美しさえ感じる、BDSM世界の「暗&明」を表現した作品。BDSMに「愛」が有るか、無いかで、こんなにも違うものなのかと、レビューを書いた時、もっと評価を上げるべき? と随分悩んだのですが、BDSMの「暗」の部分が、あまりにも残忍で、残酷で、「作品としての面白さ VS 人としてのモラル」に葛藤させられました。1~3部で1つのストーリーですので、全部読むことをお勧めします。
泣き本部門
Wet Rushが読む本は、すべてエロ+ロマンスではあるものの、そこに切なさ・不憫さが加わった、ティッシュ準備で読む本

切ない。切ない。健気なヒロインに涙が止まらない
悲しみの夜の向こう: Rosemary Beach (1)
いやぁ~泣いた。泣いた。ヒロインがなんとも不憫で、Wet Rush号泣でした。特に、この手のストーリー、日本人は弱いと思います。このRosemary Beachシリーズ、スピンオフも含め14部となるロングシリーズ(現在10部まで出版済)。Wet Rushは現在8部まで完読しています。また、作者アビー・グラインズの書く英語が、本当にシンプルで簡単なので、スラスラ読める。原書に挑戦したい方にもお奨めです。
ヒーロー部門
惚れたぞ、ヒーロー! こんな男性本当にこの世にいるのか? いたらいいな・・・いやきっといるはず、ヒーローの魅力が堪らない本。

ピュア男がアルファ男へ
世界で一番美しい声: A Sign of Love (4)
今年一番、ヒーローに惚れた本。アウトキャスト(世捨人)でピュアなヒーローがアルファ男へと開花していくストーリー。とは言え、もともと彼は、アルファ男だったんだろうね。ただそんなアルファっぷりを今まで、表現する相手もおらず・・・。ヒロインを愛することで、その魅力がどんどん花開いていくこの本は、A Sign of Loveシリーズの中の4部目。他の部とストーリーが繋がっていない独立本なので、この本単品で楽しめます。

アルファ男がピュア男へ
運命を告げる恋人: Black Dagger Brotherhood (3)
現在読書中のブラックダガー ブラザー・フットシリーズ。2014年最後の駆け込みで、ヒーローに惚れた本。上記の世界で一番美しい声のヒーローがアルファ男へ開花したのなら、この本のヒーローは、アルファ男の影に隠れていた彼のピュアな一面が、ヒロインを愛することで表に現れる本。つまりは、Wet Rush(多くの女性がそうだと思うが)、ギャップに弱いんだな。「一見○○だと思った男性が、実はxxで」というギャップは、世界共通ロマンスヒーローの大定義ではないかと。ちなみに、このブラックダガー ブラザー・フットシリーズ、最初の1部は、約10年前の2005年に出版された本だが、いつでまでも色あせない、ロマンスの名作だと思います。
切ない部門
切ないロマンスとエロが一緒になると、胸がギューっと締め付けられ、息苦しさえ感じる、この高揚感。一度体感したらクセになります。

それでもあなたは彼を許せますか?
Lovely Trigger: Tristan & Danika (3)
元々このTristan & Danikaシリーズは、Up in the Airシリーズのスピンオフ。オリジナルのUp in the Airシリーズより、こっちのスピンオフの方が遥かに切なくて面白い。このヒーローはっきりいって、ダメ男です。しかし、3部でダメ男は、過去を反省し、ヒロインを愛し続ける彼本来の魅力に読者は彼を見放せない。ヒーローの切ない思いに、本当に胸が締め付けられました。
エロ抜きでも面白かった部門
エロにこだわらなくても、十分楽しめる。

読者の感情を最大限に刺激するなら、エロがなくても堪らない。
Truth: Consequences (2)
この本だけに限らず、Consequencesシリーズ全体を通して面白かった本。ポーカーゲームやチェスのような、心理戦が続く、ロマンス&サスペンス。同じヒロインとヒーローで話が続く全部で7部の長編物ですが、とにかく読みだしたら止まらない。ロマンスのカテゴリーだけに収まらない、男性にも受け入れらるような、ストーリーの展開は、多くの読者ファンに受け入れらると思います。
短編部門
短編だから面白い。短編特有の面白さを味わえた本。

まるで夏の通り雨のような、激しくそして儚い
波間の白昼夢
読み終わった後のストーリーの余韻を楽しむのが、短編だと思う。そんな余韻をたっぷり楽しめた本。
作家部門
今年一番、ファンになった作家。

彗星のごとく現れて、読者を一気に魅了する才能
ミア・シェリダン
スナップショットのこの写真、なんとも新人作家風なイメージが漂いますが、A Sign of Loveシリーズを書いた作家。彼女の書く文章は、とても論理的で、登場人物の背景や性格、ストーリーラインなど、読者を論理的に納得させる技に長けていると思います。文章が論理的なので、クドさや露骨感を感じる読者もいるようで、好き嫌いが分かれるようですが、Wet Rushは大ファンになりました。ミア・シェリダンのウェブサイトはこちら。
それでは、引き続き、2015年もよろしくお願いします!!
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