Wet Rush レコメン2017

2018年1月2日 | ブログ | 2 コメント

皆さん新年明けましておめでとうございます。

このブログも4年目に突入。毎年同じ事を言ってますが、1年過ぎるのが早い。2017年も気がつけばあっと言う間でした。そんな中、安定的にブログを見てくださる方がいるのは本当に嬉しい事。それなのに今年は秋頃仕事が忙しくなりなかなか読書が出来なかったのが歯がゆいです。来年ももっともっとエロく胸熱な本を読んで行こうと思います。

それでは、毎年恒例の総まとめ、2017年Wet Rushのオススメを以下で紹介します。

濡れ本部門

The Red

The Red – An erotic fantasy –

ティファニー・ライスの代表作、The Original Sinnersシリーズのヒロインが書いたと設定されているこの本。2017年の濡れ本どころか、Wet Rush全レビューの中でも「ぶっちぎりのDoエロ」です。シンプルで筋の通ったストーリーに絵画をモチーフに盛り込む事で生まれる、品や美学、ファンタジーにする事で生まれる、どこか夢の世界のような神秘性、そんな品や美学、神秘性がより「Doエロ」感に拍車をかける。また、エンディングのファンタジーから現実への運びもすこぶる良かった。

Dirty Filthy Rich Men: Dirty Duet #1

Dirty Filthy Rich Men: Dirty Duet (1)

昨年12月最後に読んだローレリン・ペイジの2部作。ローレリン・ペイジは元々Wet Rushの中では心理描写を書くのが上手い作家と印象があるのだが、この本のヒーロー、ツンデレのくせに、ろくでもない奴で、アルファっけ満載の俺様キャラ(ツンろく様野郎と命名)。詳細な心理描写が読み取れるからこそ、「ツンろく様野郎」のキャラがイキイキと読み手に伝わる。ストーリーにサスペンスやアクションなど別要素を盛り込むのではなく、あくまでも登場人物の心理描写で読者を楽しませるLaurelin Paigeならではの作品という感じ。

胸熱本部門

Royally: Royally Screwed #
Royally: Royally Matched #2
Royally: Royally Endowed #3

Royallyシリーズ3部作 – Royally Screwed (1) / Royally Matched (2) / Royally Endowed (3)

ラブコメ作家で今一番油が乗ってるとも言える、Emma Chase。彼女の処女作Tangledは「もつれた関係」の邦題名で翻訳化されているが、その後が続いていないのがちょっと悲しい。このシリーズはEmma Chaseが作り上げた架空国の王子の恋愛を描いた作品。まさに「現代版シンデレラストーリー」。「現代版」故にポップな今時の兄ちゃんが繰り広げるロマンスです。ラブコメでありながらも刹那さやほろ苦さもきちんと抑えて、癖なく万人に受け入れられる作品だと思う。シリーズ3作とも平均的に面白いのでおすすめ。

泣き本部門

世界で一番美しい声: A Sign of Love#4

世界で一番美しい声: A Sign of Love (4)

実はこの作品 、2014年のレコメンで洋書を紹介している。って、ミア・シェリダンの作品はすべて良いので、このまま彼女の作品の訳出版が続く事を願って今回訳本でもご紹介。この本は心洗われるなんとも純愛で素敵なロマンス。でも、Wet Rush個人の好みとしてはこの次に出版されたBecoming CalderFinding Edenが凄ブルいいので、今年はぜひ訳出版して頂きたい。

作家部門

T.M. Frazier

悪男はカッコイイ! 不良ロマンスはヨダレもん!! TM フレイザー

T.M. FrazierのKingシリーズ、2016年のレコメンでも紹介したのですが、2017年の一押し作家はこの人に。ニューヨーク生まれフロリダ在住のTM フレイザー、真っ赤に染めたその髪からもファンキーさが伝わってきますが、アウトローな悪男を書かせたら天下一品。またそのストーリーのスピード感は他に類を見ない程に読みだしたら止まらない。テンポの良さに加え、読者の期待を裏切るアッと驚く展開、クリフハンガーな結末、読者を引きつけて離さないストーリーがたまらなくゾクゾクします。

Preppy: The Life & Death of Samuel Clearwater, Part One: King #5
Preppy: The Life & Death of Samuel Clearwater, Part Two: King #6
Preppy: The Life & Death of Samuel Clearwater, Part Three: King #7

Preppy: The Life & Death of Samuel Clearwater 

人殺しなんて朝飯前の悪男が繰り広げるロマンスKingシリーズの5部〜7部(1部〜4部は2016年に含まれているので今回除外)。過去に恋愛なんてしたことないから、ヒロインに恋してる事にへの自覚が遅い(笑)。ジレジレしながらもそんな悪男が見せる刹那いふとした場面を本当にT.M. Frazierは上手く切り取って、シリーズ通してヒーローの魅力がたまらない。特に、この5部は本当に良かった。

番外編

Wet Rushはけしてティファニー・ライスの回し者ではございません。が、しかし! この本を去年のベストとして紹介しないのは、エロチカ・ロマンスファンの名がすたる。

The Bourbon Thief

The Bourbon Thief

幾重にも重なる複雑なストーリー展開、ロマンスだけに囚われない様々ないレイヤー。人種差別、同性愛差別、性別差別。読み手のリベラル度をとことん測られるような、価値観に疑問を投げかけるストーリー。でもけして重くなく、シンプルで、そして忘れちゃいけない、この本は哲学書でもなければ、自己啓発本でもない。「ただの」エロいロマンスなんです。

去年はあまり本が読めなかったので、今年は何冊読めるかな? まだまだ読んだことの無い作家も沢山あるし、今年もますますエロ活動に邁進していきます。よろしくお願いします!!

2018年1月2日
Wet Rush

2 コメント

  1. Wet Rushさま、はじめまして。
    読書メーターから飛んで参りました。
    ティファニーライスにどっぷりとやられてしまいました!
    翻訳も止まっており、ロマンス初心者にとってWet Rushさまのブログは心強い限りです。
    これから頼りきって更新を楽しみにしております。
    どうぞよろしくお願いいたします♪

    返信する
    • ほーずきんさん。こちこそはじめまして。
      読者メーターで「セイレーンの涙」読まれのを拝見し私も嬉しくなって思わず「お気にいり」させて頂きました!! ティファニー・ライスいいですよね。もっともっと翻訳出てしかるべきって思います。

      先日かな、ティファニーのインスタに近くキングスレーのスピン本が発売されると発表がありました。もう楽しみは尽きないですね。

      相変わらず私のレビュー誤字脱字多いですが(汗)こちこそよろしくお願いします!!

      返信する

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