Royally Endowed: Royally (3)

ウェスコ国の王子ニコラス(Nicholas)のボディーガードを務めるローガン(Logan St. James)はニコラスが恋したニューヨーク在住の女性オリバ(Olivia)をウェスコに連れていくにあたり、オリバのカフェと彼女の妹エリー(Ellie Hammond)の面倒をニューヨークに残り見る事となった。高校生の可愛いエリー。しかしその思いはエリーが大人の女性に成長するに連れ抑える事が難しくなっていく。
- 胸熱度 100%
- 濡れ度 30%
- 泣き度 50%
- 総合評価 70%
今回のヒーローのイメージそのままの、なんともヨダレもんな表紙、Royallyシリーズ3部目でございます。
いやぁ~面白かった。
ストーリー、ジレジレ、読んでるこっちはキリキリww。
ローガンお仕事ボディーガード、でガードするのは女子高生のエリー、エリーの姉は王子の恋人。ボディーガードがガードする女性に個人的な思いを寄せるのはもちろんご法度だし、しかも相手は女子高生だし。近い将来王女になるその妹を好きになるなんて、あり得ない。
そんなこんなでエリーへの思いを封印して、頼れる兄ちゃん的存在に徹するローガンだけど、等のエリーは今時感満載なアメリカの女子高生、小悪魔キャラ炸裂で、可愛くて、素直で、ローガンに思いをどんどんぶつける。ローガン、タジタジ。
頼れる兄ちゃんと可愛い妹の関係を2人一生懸命演じるジレジレ感満載のストーリーが前半続き、なんと5年の歳月が過ぎたら、小悪魔女子高生は、小悪魔女性に大変身。
そしたらもうローガン、自制がぶっ飛んだ(ついに!)。
前半ジレジレ満載で、読者をキリキリさせてるので、2人が結ばれた時のこの安堵感つったら(爆)。
この本は、この安堵感を体感するための本と言ってもいいくらい。
「もしかしてこの展開、つ、ついに!」
と、読んでてキリッキリにエマ・チェイスに締め上げられてるから、やっと2人が結ばれた時は、大きなため息と、心と体までも緊張が解き放たれる感覚がドカンとやって来る。
絶対皆、このシーンを読んだ後は、しばらく間を置いて安堵感を楽しむに違いない。
で、後半、やっと結ばれたから後は幸せまっしぐら〜と行きたい所だけど、そう簡単な話じゃなくて、色々紆余曲折があるのよ。エマ・チェイスって男の単純でアホな所とかを笑いタップリに表現する作家だが、今回のヒーローはかなり堅実である意味まともなの。それがまた誠実なローガンの魅力となり、Wet Rushは大いに満足。
このシリーズ、1部は王子と平民、2部は派手男と地味女、3部はご法度恋愛と、ロマンスのプロットとしては鉄板ではあるけれど、鉄板であるが故の安心感と、それを上手く料理したエマ・チェイスのスキルと、多くのロマンスファンに自然と受け入れられるシリーズに仕上がってると思う。
無理なく皆にオススメ出来る本だなって思ったよ。

所で、この3部と2部の間に2.5部なる短編(こちら0円)が存在するのだが、短編と言っても本当にページ数が少ない話なので、ここにまとめてレビュー書いて見る。
つっても、あまりレビューする事もないのだが、2部のヒーロー、ヘンリー(Henry)がなんと50歳になり、ヒロインのサラ(Sarah)との間の子供、長女が19歳という設定。2人は子沢山で、一番下の子は5歳。いつまでも2人幸せで、歳とっても尽きることなく、ヤリまくってるって話ww。←レビューじゃなくて、ネタバレだなこれ、ゴメン。
さて、このシリーズもこれで終了。
エマ・チェイスいいね。今の所、ラブコメを書く作家の中で、彼女がWet Rushの中でダントツ。エマ・チェイスはまだ1冊しか訳本出版されてないけど、このシリーズは間違いなく万人受けするので、ぜひ訳本出して欲しいなって思う。お願いします!
そして、次何読もう〜。こう言うホンワカ、幸せ笑顔なストーリーの後は、エグいの読みたくなるWet Rush、今度はアレかな…。
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