Royally Matched: Royally (2)

ウェスコ国の王子ヘンリー(Henry John Edgar Thomas Pembrook)、王子ながらも次男の自分は子供の頃から兄ニコラス(Nicholas)に比べて責任も重圧も少ない、周りに縛られる事もなく根っからの遊び好き。しかし突然自分の置かれている立場に変化があり最近困惑していた。そこに突然舞い込んで来たTV番組への出演オファー。本来パーティー好きな自分がこの話に乗らないはずがない。以前のように多くの女性と楽し時間を過ごすつもりだったが、シャイで大人しい読書家の女性サラ(Sarah Mirabelle Zinnia Von Titebottum)に出会った事ですべてが大きく変わっていった。
- 胸熱度 100%
- 濡れ度 60%
- 泣き度 60%
- 総合評価 80%
現代版シンデレラストーリー、Royallyシリーズの2部目でございます。
前回の1部で、王子と平民ロマンスで「鉄板」とレビューしたけど、今回も別の意味でさらにロマンスの「鉄板」。
というのも、ヒーローはウェスコ国の王子(次男)。次男だから長男よりも責任も重圧もない。Easy goingで遊び好き。一方ヒロインは、全身黒ずくめにメガネ、読書虫、男性とキスさえもまともにした事がない地味を地で行くシャイな処女。前回の「王子と平民」ロマンスとは異なり、今回のヒロインは一応同じウェスコ国の貴族ではあるが「派手王子と地味メガネちゃん」って設定はやっぱりロマンスの「鉄板」ww。
なんかさこういう「ど鉄板」なストーリーって、ある意味展開が読める所もあって、読んでて妙な安心感があるから不思議。
「ひねくれ唖然ロマンス」「エグさ炸裂ロマンス」そんなストーリーが好きで、ダークな話を好んで読むWet Rushだが、こういう不動の「安定&安心」って時にはいいよね。
読んでて、ニマニマ(時に苦笑←VIVA エマ・チェイスの世界!)ウシシ、ホクホク、ホワァ〜ン。そんな感じになる話だったよ。
ヘンリーの兄ニコラス(Nicholas)がアメリカ人女性オリバ(Olivia)と結婚した事で、王位継承順位に変化あり、ヘンリーは当然次期国王という立場になってしまった。幼い頃から次男である事から王位と言う責任から無縁だった自分に突然重圧が舞い込み困惑する毎日。女王の祖母は、1日も早くヘンリーに次期国王としての自覚を目覚めさせようと、日々厳しさが増していく。突然の状況の変化にストレスを感じているヘンリーを察した兄ニコラスは、ヘンリーに休暇を与える事を女王に提案し、ヘンリーは王室が保有する城にしばらく滞在する事となった。
時同じく、アメリカのあるTV局が、ヘンリー王子の嫁候補を発掘するリアリティー番組を企画し、ヘンリーに出演の依頼をして来た。元々パーティー好きのヘンリーは、嫁候補者数10人の女性と城で楽しい時間を過ごせるのならと、出演を承諾する。
番組の内容は、毎週1人づつ嫁候補者が脱落して行き、最後に残った女性にヘンリーからティアラを送るという番組。ヒッソリとしていた城に、出演者、スタッフ、カメラクルーが集まり、賑やかに早速収録が始まった。
一方サラは、妹が番組に出演する事になり、妹の付き添いとして城にしばらく滞在する事になった。
そうやってヘンリーとサラが出会って、2人比較的すぐに友情は芽生えるが、まぁとにかくサラが奥手なので、エロいロマンスにはなかなか進まない。
でもそこはエマ・チェイスの腕の見せ所で、ロマンスに話が進まなくても、ストーリーが飽きないのよ。苦笑・爆笑、時にほろ苦くて、とにかくヘンリーとサラを暖かく見守る空気が本の中に満載。
女と出会ったらベットに直行。それが当たり前だったヘンリーにとってもサラは新鮮だったし、サラにとっても男性と親密な関係になるのは初めての事。まぁ2人微笑ましいことったら。
ストーリーの終盤やっと2人結ばれたら箍が外れ、とにかくヤリまくりww。そうなると嫁探し番組は無意味な事になる。いくらヤラセと言えども、他の女性と親密な収録を繰り返すヘンリーを見続けるのが辛いサラの思いや、サラと一緒に居たいのに収録に邪魔されるヘンリーの苛立ちが上手く描かれているし、1人の女性を愛する事で、次期国王としての目覚めにも結びついてグングン男を上げるヘンリーと、殻に閉じこもっていたサラが自分を開放していく過程がとっても楽しめた。
Loving Henry has made me wild and brave, and his love for me has made him humble and calm.
ヒーローのPOVが面白いエマ・チェイス。この本もヘンリーのPOVがふんだんに盛り込まれて、なんとも胸熱。
And then she smiles. Just like I wanted her to. Big and shamelessly. And my chest gose warm and my heart beats hard.
後、今回ヒロインが読書虫キャラという事で、随所に多くの文学作品が登場する。サラが人物像を表現するのに、「彼はあの作品の誰々タイプ」感情表現は「あの作品のこのシーンのよう」とか。これだけ多くの作品を話に盛り込む事が出来るのは、エマ・チェイスが多くの本を読んでいるって証拠なのかな。エマ・チェイス写真を見ると綺麗な女性だけど、彼女もやっぱり、読書虫ww。
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