Shades of Pearl: Pearl (1)

40歳、バツイチ、子なし、プライベートは寂しいが、ニューヨークにあるドキュメンタリー映画の制作会社でディレクターを務めるキャリアウーマンのパール(Pearl Robinson)。次の映画で、マッチング出会い系サイトを世界的に大ヒットさせたITベンチャー企業の創設者でフランス人姉弟の、ソフィー(Sophie)とアレキサンダー(Alexander Chevalier)題材にしたドキュメンタリー映画を構想していた。まずは、ソフィーとアレキサンダーに接触して、ドキュメンタリー制作のOKをとらなければならない。ところが、パールとアレキサンダーの関係は思わぬ方向に進んでいく。
- 胸熱度 50%
- 濡れ度 50%
- 泣き度 20%
- 総合評価 50%
パール:40歳。とても40歳には見えない美貌とプロポーションを備えたキャリアウーマン。
アレキサンダー:25歳。ITベンチャー企業を成功させ、富を得たイケメン、フランス人男性。同年代の女性には興味がなく、歳上の経験を積んだ女性を好む。
なんともうらやましい設定ですが(笑)、なんと歳の差15歳の恋愛物語です。アレキサンダーはストーリーの中で、アメリカ人は歳の差を気にし過ぎる、フランス人は気にしないと言っています。私的には、日本人の方がもっと気にするのでは? と思うのですが・・・英語圏には”Age is just a number”って言葉があるくらいですし。
話をレビューに戻し・・・
パールは、アレキサンダーに合うまで、彼の事をIT系の青白いオタク青年だろと、想像していました。実際姉のソフィーの情報は、簡単に入手できても、弟のアレキサンダーはベールつつまれ、どんな人物かパール知らなかったのです。ところが実際のアレキサンダーは、
My gaze rises higher and I observe a pair of penetrating peridot-green eyes rimmed with dark lashes, friendly yet intense, looking down at me. his hair is dark, his face unmistakably European – yes, dare I say it, he even looks French, the profile of his nose strong, the jaw defined. he’s so handsome I feel a frisson shoot up my spine. He’s smiling at me. My stomach flips. I’m speechless with surprise.
と言葉を失ってしまった、パール。結局、初対面はプライベートな話ばかりで、肝心のドキュメンタリー映画の事を切り出せずに、そのまま2人の関係は深まっていきます。後になり、パールの最初の思惑を知った、アレキサンダー信頼を裏切れた悲しみでパールと一時距離を置くのですが・・・
恋する2人、離ればなれでいる事は長く続きません。
パールとアレキサンダーとフランスを旅します。各地の情景が目に浮かぶ表現が美しく、魅力的です。また、フランス人のアレキサンダーが喋るフランス語が時に英語の中に混じり、新鮮であり、情緒を感じます。
フランス南部マリティームに旅行にいった2人、ホテルでのセックスで、
I’m quivering all over. “Oh, Alexander,” I whinper.
“What are you doing to me?” I’m moaning and he starts moving gently back and forth again.
“I’m coming again, baby,” he whispers, and I can feel a new surge of his release pulse through me.
I“Je t’aime”.
初めて愛をささやきます。
言葉というのは不思議な物で、普段英語を喋るアレキサンダーが、時折ふとした時に、発する彼のネイティブのフランス語、実際の言葉以上の感情を表したりします。
全体的な率直な感想として、この本、すべてにおいて、「まぁまぁ」といった所でしょうか。そこそこ胸キュンで、そこそこ濡れて、その他もそこそこ。ハーレクーインにエロが加わったようなストーリーです。サクっとエロチカロマンスを読みたい人にお奨めの本かもしれません。
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