Stranger At The Beach House

ローズ(Rose Winter)は、唯一の家族、祖母の死、元カレの裏切りなど、辛い思いを経験し、しばらくふさぎこんでいたが、気持ちを切り替え、イギリス郊外、海辺に建つ自分が生まれ育った祖母の家に戻り、新たに生活することを決めた。海辺の家の隣に住んでいるミステリアスで魅力的な男性サム(Samuel Lawrence)に出会う。彼には何か秘密があるようだが、2人は祖母の思いでなどを語り合いながら、関係を深めていった。
- 胸熱度 50%
- 濡れ度 30%
- 泣き度 50%
- 総合評価 45%
すっかり、LJ ディーの文章力にはまり、続けて彼女の作品を読んでみた。この作品の方が、Abigail’s Choiceより前に書かれた模様。また、Abigail’s Choiceに比べ、エロシーンは控え目で、少ないです。
率直な感想は、ストーリーの前半から中盤、イライラ高め。それに、ローズを強く守ろうとするサム、時にローズに相談することなく、物事を進めしまい、なんとなくサムがローズを子供扱いしているように思えて、好きじゃない。結果が分かると、サムはローズにとってベストな選択をして、彼女を大切に思ってるのが理解できるのだが、私的には・・・サムがローズを平等に見ていないように思えてしかたない。
訳ありで、ミステリアスなサム、何故海辺の家にひっそりと生活していて、ローズに秘密を打ち明けない。ローズはいろいろな憶測や仮説を立てるのだが、ローズの幼馴染で、サムの友人でもある、ハリー(Harry)と通して、2人の関係は深まっていく。
また、ローズの祖母が生きていた頃からサムは隣に住んでおり、亡くなる前の祖母の様子などを、ローズはサムから聞かされる。このストーリー、ローズとサムのロマンスに加え、ローズの母と父のロマンスも盛り込まれており、生前ローズの祖母は、その事をサムに告白し、サムからローズに伝えるようにお願いする。ローズの母と父のロマンス、強烈にせつないです。
サムはローズの祖母からローズの魅力をずっと聞かされており、ローズに出会う以前から彼女に淡い思いを抱いていて、これもせつない。
まぁつまり、なんだかんだ言っても、それでもやっぱり、LJ ディーの文章力と登場人物が織りなす様々なドラマが、気持ちよくストーリーに絡まり、読み応えあります。私個人の好みの問題で、好きでない設定もありますが、そこを除けは、良い本って言えると思います。
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