中東の国クルハの王ムラトの愛人として、ロンドンで何不自由ない生活を送っていたケイトリン。愛人を始めた当初は、ムラトの間に将来は無く、体だけを共にする割り切った関係である事を、ケイトリンも十分理解していた。しかし、ある日それが苦痛に感じるようになる。苦痛の原因は、ムラトを愛してしまったこと。一国の王として、由緒ある女性を妻に迎える事は、責務であり、イギリスの貧しい生まれのケイトリンにとって、ムラトとの将来は無いに等しいものだった。 著:シャロン・ケンドリック(訳 春野 ひろこ) 楽天ブックス | Amazon Japan...
冷たい瞳のスルタン
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