拾われた乙女~調教の館~: The Original Sinners #0.5

キングスレー(Kingsley Edge)は、実業家としての顔の裏で、SMクラブを経営し、プライベートなSMプレイの斡旋もする夜のニューヨークの仕切る人物として名をはせていた。ある人物からの依頼で、専属Subを探していた彼は、シャーロット(Charlotte Brand)に出会う。過去BDSMの経験もないシャーロットだが、キングスレーの魅力と彼からの提案を受け入れ、依頼者の専属SubとなるべくキングスレーからBDSMの個人調教を1ヶ月受ける事となる。
- 胸熱度 100%
- 濡れ度 100%
- 泣き度 20%
- 総合評価 90%
The Original Sinnersシリーズの0.5部にあたる、キングスレーのエピソードを綴った短編本。この本はすでに原書を読んでいるので、内容レビューはそちらを見て下さいな。
って、やっぱ私好きだな〜。本のタイトル「拾われた乙女~調教の館~」ってなんとも毒々しく怪しい感じプンプンだが、実際はなんか微笑ましくて、刹那い。
エロはもちろんだけど、それだけじゃ無い。
キングスレーの本気なんだか冗談なんだかわかんない自惚れ感とか、美容師のシャーロットが、キングスレーの髪を切るシーンとか、ニタァ〜と笑いが思わずこみ上げる程に微笑ましい。それに、2人の関係が終わる頃には、刹那さもあって、そしてエンディングの運びもあっと驚く余韻満載で、短編のあるべき姿の模範のような本だわ。
まず、無駄な登場人部はカット、シャーロットとキングスレーの関係以外話を広げすぎず、あくまでも2人の関係だけに話を集中させて、その中でエロや喜怒哀楽を表現して、最後は話をバッサリ切る事で、生まれる読者の想像への刺激。
ページ数が少ない短編故にこういう書き方って上手いなぁ〜と関心してしまいますよ。
所で、キングスレーって日本語で、キングズリーって訳されてるのね。私ずっとキングスレーって訳してた。って、Kingsley、最後は”Y”だから「レー」と思ったけど違うのね。「リー」だったKingsreeじゃない? カタカナ発音難しぃぃ。
このシリーズ、本編は終わりを迎えているのだが、スピンオフみたいな形でまだ話は続いてる。先日は本編ヒロイン、ノーラが書いたとされるどエロ本The Redが発売され(レビューはこちら)、次は「天使のはつ恋」でBLを繰り広げたマイケルの本が11月7日に発売される。将来的にキングスレーがヒーローとなるロマンスを本格的に書くと言ってるティファニー・ライスいつまでも付いてきますよぉ〜。
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