The Red – An erotic fantasy – : The Godwicks Series (1)

モナ(Mona Lisa St. James)は、母が経営するアートギャラリーを引き継ぎ、潰すことなく守り続けて欲しいと母の死の間際に約束させられた。しかしそのアートギャラリーの経営状況は火の車。店をたたむしか道を無いと嘆いた所、1人のイギリス人男性マルコム(Malcolm)がモアの前に現れある提案をする。「アートギャラリーの経営を立て直す変わりに、体を自分に捧げろ」と。
- 胸熱度 90%
- 濡れ度 100%
- 泣き度 20%
- 総合評価 80%
HOLY FUCKING SHIT, OMG!!!! Again, Tiffany, you nailed it!!
ヤバイよぉ〜。マジでヤバイよ。
Wet Rushのこのレビューブログ、これは257冊目のレビューになりますが、まず声を大にして最初に言わせて!!
過去イチぶっちぎりNO.1のどエロです。
半端ない。マジで。
クラクラする程のどエロに、気に入った箇所を何度も何度も舐めますように読んだわぁ〜。そして今だまだ興奮冷めやまず。
というのも、先週やっとこの本の電子版が発売になったのを受けて、早速飛びついてみたWetRush。この本自体は去年のShameless Book Con 2016(ロマンスに特化したブックコンベンション)でノーラ・サザリン(Nora Sutherlin)の名前で限定的に発売された本。ご存知ノーラ・サザリンとは、セイレーンの涙、天使のはつ恋のThe Original Sinnersシリーズのヒロイン。ノーラはストーリーの中で売れっ子エロチカ作家なのだが、この本自体は「天使のはつ恋」の中で登場する本。その後ペーパーバッグがある出版社からティファニー・ライスに名前に変えて発売され、時期遅れて電子版が発売になった。電子版はペーパーバッグを発売した出版社ではなく、8th Circle Pressというティファニーと彼女の旦那さん(彼も作家)が経営する出版社から発売。電子版の時期が遅れて発売された理由は、2つの出版社による大人の摩擦なのではと。
って、そんな「ウンチク」はいいだよ。
本の内容ね。エロさね。
エロい本ってただエロいだけで中身がないとか、いろいろ残念な場合が多いじゃない。
所が、この長編本、80%位がエロシーンにも関わらず、ストーリーがしっかりしてる。ティファニー・ライスの前作The Bourbon Thiefでは、複雑に入り組んだ幾重ものレイヤーをなんで1冊にまとめられるんだろうとレビューしたが、今回はほぼすべてがエロシーンなのになんでこんなにしっかりしたストーリーが書けるんだろう。しかも最後にはオチまで付いてて。やっぱティファニー凄いなと。
モナは亡き母との約束、アートギャラリーを守る事以外にも謎の男性マルコムの魅力に興味をいだき、彼に体を捧げることに。マルコムの提案は、月に一度か二度、アートギャラリーの奥の部屋で彼の提案するプレイに1年間無条件で従う見返りに著名絵画を譲渡すると。それらの絵画は高値で取引出来るので、それでアートギャラリーの経営を持ち直す事が出来る。
で、モナとマルコムのプレイが始まるんだけど、これがさ、ただのプレイじゃないのよ。
歴史的価値のある絵画に描かれている描写をマネてのプレイ。こえがさまぁエロい事。BDSMなんだけど、強烈に、ネッチリ濃厚、トロトロ濃密で、Wet Rushどストライクなエロでさ、もうたまんない。
この本副題が “An erotic fantasy”なんだけど、こんなエロチックファンタジーを想像するティファニー・ライスってド変態だなと。私も相当ド変態だと自負するけど、ティファニー・ライスに比べたらまだまだ甘い。
とにかくエロシーンのオンパレードでもうお腹いっぱいという感じ。所が謎の男性マルコムの真相を巡ってミストリーが展開されて、マルコムの真相を読者も知りたいから、ぐいぐいストーリーに引き込まれる。
副題で最初に名言してる通り、”An erotic fantasy”。そう、この本パラノーマルです。
ティファニー・ライスもこの本はパラノーマルだと公表してるけど、コンテンポラリーとパラノーマルの境界線が曖昧で、コンテンポラリーの中にシットリとパラノーマルが盛り込まれてて、このエロい夢の世界がなんともヨダレもんに素晴らしい。
ヒロインの名前がモナ・リザである事から始まり、ストーリーの随所に絵画が登場するの。Wet Rushそれほど絵画に詳しくないので、かなりGoogleのお世話になった(そういう意味ではすぐに検索出来る電子版で読むのがオススメ)。パチパチ検索しながらストーリーに登場する絵画を眺め、その描写と背景を想像しつつ、モナとマルコムのどエロの世界にそのまま魅了されて、この本のタイトルでもある「赤」の激しさと、古いアートギャラリーの埃っぽい静けさ漂う落ち着きとアンティーク、Googleで絵画をじっくり眺める事も含めてのこの本の世界観が堕落的にエロくて、シットリと素晴らしい。
いやぁ〜た・ま・ら・ん。
これだから、エロチカロマンスやめられない。
そして、最後にこの言葉。
“I’ll keep you a naked slave chained to my bed. I’ll show off your cunt to every man who crosses the threshold and my house so they can see my prized possession and envy me. I will fuck beautiful woman in front of you and send them home right after, still dripping my seed, so you will know that I can have any girl I want but you, You’ll be the only one I’ll keep. I will tie you to the dining room table and drink my wine out of you. I’ll let my dearest friends bend you over the billiard table and fuck your pussy and ass while I set in my favorite club chair, sipping Scotch and watching you writhe for my entertainment. Then later when I’m funking you in our bed, you will tell me in exquisute detail how much you prefer my cock to theirs. You’re a magnificent whore and I will wrap you around my cock every day for the rest of you life…”
ご馳走様でした〜!
(後日追加: その後このレビューの追加記事を書きました。もっと詳しくこの本を解説しています。こちら)
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