Thief: Love Me with Lies (3)

レス(Leah)との離婚が成立したカレブ(Caleb Drake)だったが、オリバ(Olivia Kaspen)はすでに別の男性と結婚しており、手の届かない存在となっていた。しかしいくら諦めようとしても決して忘れることの出来ない思い。カレブはこれがラストチャンスと心に誓い、オリバを取り戻そうとしていた。
- 胸熱度 90%
- 濡れ度 10%
- 泣き度 40%
- 総合評価 50%
Love Me with Liesシリーズ3部目。1部はオリバ、2部はレス、そして3部はカレブのPOV。お互いが思いを寄せているのに、ここまで歯車が合わないカップルって・・・読者を強烈にキリキリさせるストーリーだなと実感。そして、やっと、本当にやっと2人は幸せを掴む。
考えてみれば、このシリーズ、3部の終盤になるまで、オリバとカレブは一度しかセックスしない。それなのに長編3部作でここまで2人の思いを熱く引っ張れるストーリー展開って、なんともすごいなと思ってみたり。このシリーズは、章ごとに現代と過去が交互に書かれています。時系列で話が進んだら飽きてくる所が、現在と過去が織り交ぜることで、真実が明らかになってくるように設定されており、飽きずに読めます。また、1~3部、ほぼ同じ時期を3人のPOVによって書き上げる事で、別の側面も見えてくる、作者タリン・フィッシャーがストーリーを緻密に計算して書き上げた印象がうかがえる。
率直なWet Rushの感想としては、1部と2部でこれでもか、これでもかとすれ違いを見せるオリバとカレブ、ハッピーエンドで終わる事は事前に分かっていたので、3部ではさっさと一緒になって欲しかった。しかし、実際の内容は、3部も同じくなかなか一緒になれない。いつもは、好きなフレーズを何度か読み返してじっくり読書を楽しむWet Rushだが、今回は2人が一緒になるのが待ちきれず、流し読みした所もある。こんなに焦って先を急ぐ読み方をした自分に、改めて驚いています。
思えば、シリーズを通して、オリバとカレブの別れ2度あった。1度目はオリバの内なる問題で2人は別れ、2度目はレスの陰謀により別れ、極論を言ってしまうと、カレブは2人の女性に振り回された事になる。しかし、レスという不の存在があったから、カレブはオリバの良さを実感し、彼女を心のよりどころにしていたのかもしれない。
いやぁ~オリバとカレブ、本当に結ばれてよかった。ふぅ~ぅ。
表紙のモデルの男性、カッコイイなぁ~。誰なんだろう。どなたかご存じの方教えてください。
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