総合評価5星:Transcendence

2014年5月19日

Transcendence遥か昔、まだ人類が原始人と呼ばれていた時代。一族を火事により失った若い青年エド(Ehd)は1人寂しく洞穴で生活していた。ある日獲物用に掘った落とし穴に若い美しい女性が落ちているのを発見する。しかしその女性は奇妙な服を着て、聞いたこともない音を口から発する、とても摩訶不思議な女性だった。しかし一人孤独な生活を送っていたエドは、彼女を住処のある洞穴に連れて帰り、自分のつがいとすることに決めた。

著:Shay Savage

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Wet Rush初のファンタジー物です。あまり期待しないで読み始めのですが、面白かった!  しかもなんとも切ない恋愛ファンタジーです。ストーリーは簡単に言うと、現代に生きる大学生のベス(Beh)はひょんな事から原始時代にタイムスリップしてしまい、そこでエドという原始人に救われ、恋をして生涯愛を育むというストーリー。と、簡単に説明してしまうと、なんともチープな過去にこの手のストーリーはいくつもあったなと、落胆しそうですが・・・。

このストーリーはの何が面白かったかというと、全編エドの目線&POVで物語が進みます(最後に数ページ、話を補足する程度にベスのPOVが出てくる程度)。

エドは初めてベスを見たときから、彼女に恋をするのですが、もちろん原始時代に「恋」という感情を表す言葉も存在しないので、彼はただ、ベスのお腹の中に子供を宿したいと思うばかり。ただ、ベスは頭痛を催すような摩訶不思議な音を口から発し、エドはその音を聞いているだけで、気持ちが滅入ってくる。しかも触った事もない不思議な素材を体にまとい、足もなんとも不思議なもので覆われいて、春でもないのに、彼女の髪から花の香りがする、奇妙で、謎めいた女性に戸惑うばかり。

彼女を洞穴に連れて帰ってから数日たっても毎日泣いているベス。エドはきっと自分と同じように一族を失った、又は離れてしまって寂しがってるんだと、想像したり。

自分をつがいとして認めてもらうために、食糧の貯蓄や毛皮の数などを自慢げに見せるのですが、ベスはまったく見向きもせず・・・。エドは、どうしら自分を気に入ってくるれるのか、普通のメスが興味を示すことにまったく興味を示さないベスに、自己嫌悪になったり悩んだり。

ある日、エドはベスが嫌がる時は、彼女が”No”という音を口から発することに気が付きます。それ以後、”No”を笑顔に変えるにはどうしたらいいかまた悩み。

いままで聞いたことも見たこともない、生活の知恵をいくつも披露するベス。彼女への不思議さは増すばかり。そして、なんでもかんでも清潔を保つベスにそれがベスを笑顔にするならとしぶしぶ協力するエド。

この前に読んだ本は、心理ゲームのように入り組んだFixedシリーズだったので、この本のシンプルでど直球さが際立ち、エドの素朴さに、胸が打たれました。

ベスのお腹の中に子供を宿すことをどうしら彼女はOKしてくれるのか、美しい彼女を見ているだけで、1人モンモンとしたり(笑)。キスという行為に戸惑いながらも、何故か嫌いになれないエド。ベスのお腹の中に子供を宿す行為は、バックしか知らなかったが、ベスから正常位や騎乗位を教えてもらった時の衝撃、フェラチロの感動。そして同じ事をベスにもしてあげたいと思う欲求。

とにかく、エドが一途で素朴で、会話による駆け引きなどが一切ないエドとベス、エドのPOVに笑ったり、苦笑したり、でも結論シンプルなPure endless love なんだな・・・と。そして、ラストもホロっと涙が落ちる、美しいストーリーです。文句なしの5星。

胸熱度
濡れ度
泣き度
総合評価

2 Comments

  • co3 2014年7月2日 at 7:37 AM

    はじめまして。こちらで紹介されてたので気になり、読みました。最近の駆け引きの多い小説に少々読み疲れており、すごくさくさくと読み終えました。よかったです。期待していたとおりでした。いい本を紹介していただきありがとうございます!

    • Wet Rush 2014年7月2日 at 10:32 AM

      co3 onさん
      始めまして。コメント大変ありがとうございます。私のつたないレビューが少しでもお役に立てたなら光栄です!! これからも読書&レビュー頑張ります(笑)

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